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八月二十日
土を舐める、ミミズの肌に頬を寄せる
現実とは、そういうものだ、そう言いたげにその日はやってきた
希望は確かにある
廃道の、石ころの隙間にひっそりと生をはぐくむ草たちのそよぎ
ゴー ....
  仔犬の映像が 午後になると
  卓上に置いた梨のまわりを駆け始めた
  おもてでは雪がもそもそ愚かさのように降って
  わたしの居る部屋に面白味のない光を積もらせる
  次第に岩石 ....
  悲しい鍋は 空間のなかで軽く
  あまりに軽く 見つめているのも辛い
  ザラメじみた虚しさがいっぱい光に揺れて

  私は考え・手離し・ひろい集め・擲ち、
  気狂いになった… ....
完全に冬になり
北風が吹きつけてくる

何となく嫌なことがあり
いつもよりも
寒く感じてしまう

風の音が聞こえる
寒さを倍にする音

肌が痛いくらい寒い
暖かい場所から離れられ ....
私のペンは「あなたたち」を描くことには一切の関心を持ってはいない 寂しさを荷物にして歩いていると、
明るい空が見えた。
そのとき、寂しさを忘れた。
くらやみが、ひかった。
明るさが海の底でキラキラと、笑う。
今までの寂しさを、
海のように、あたたかく ....
明日の朝餉で
煮物たちは
ついに食べられるつもりです
かぼちゃの君は
セミロング気味に散髪され
さらりと初冬の乾いた風になびかせ
そっと魔法の馬車馬が走り出す
だいこんの僕は
降りしき ....
涙が流れない

枯れてしまったのか
風が吹いても
零れ落ちない
滴ることのない雫

渇いた気持ち
渇いた心
色を付けたいほどの焦り

焦ってなどいない振りをする
そんな悦び
 ....
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881730271/episodes/1177354054882107405 こいつは一体何を言っているんだ?
それともこれが狙いなのか?
ひょっとして
理解出来ていないのは俺だけか?

不安に陥っているあなた!
ご安心下さい
あなたには何の問題もありません
む ....
“あの人やあの人の
手にもカフェがある”



平日に駅前へ出る
ベンチで一休みしている
会社員の手には缶コーヒー

それを見て
予定を早め喫茶店へ
入ることにした ....
街路樹は衣を脱ぎ去り
湿り気のある白い羽衣を
その身に纏っていた


落ち葉の変わりに
視界を奪うのは
真綿のような結晶の群れ


通り過ぎる車達は
ワイパーで懸 ....
ずっと ずっと 
走り続けて 止まらない

そんな あなたに 
似合う車は なんでしょね

内緒の話は あのねのね~ 
なんて

可愛らしい少女の 口笛まで 
響きそうな 刻
 ....
T型フォ-ドに揺られた二人は

トランクに積め込んだ札束すら

如何でもよくなっていた

何度も強盗を繰り返す内に

生と死が混濁し同居する

明日には躯を拾われるとしても

 ....
           161124

雪の予報に戦いて
昨日買い物に行ったのは青海だった
50何年ぶりかの11月の初雪
初雪屋蛙の姿早くも見えない(字余り)
鼻歌代わりに幼い川柳思い出す
 ....
子どもの頃
母に連れられていったもらい風呂の夜を
ときどき思い出す
ちょうど今頃の寒い時季だった
もらい風呂の帰り道
冬空の星がいっぱい降るように輝いていた
その降るように輝いていた星空の ....
誰かが恋に落ちる瞬間を見るのが好きだ
それは場所も時間もまちまちだけど
ごく稀に眼の前で起きることがある

静かなティールームで
賑やかなファミレスで
時には通りで立ち止まって

かす ....
夜の静けさ深みに
肉の激痛伴い
響く声 祈るように

[アナタナシ には生きられない]
[アナタトトモ には生きられない]

裏返っていく夜の深みに
独り人 祈るように

繰り返す ....
あなたは蝶みたいに喋る。
わたしも蝶みたいに喋る。

「喋れない」とも喋れない蝶たちは、ひらひらと舞って、お花畑を自由に飛んでいる。

結局、わたしもあなたも喋りかけられるのを待っていた。今 ....
日差しは入り江を満たす穏やかな波のよう
ちいさな冬も丸くなった午後の和毛のぬくもりに
鉢植えの場所を移しながら
――古い音楽が悪ふざけ
週日開きっぱなしのトランクをむやみに閉め隅へ蹴る
―― ....
夜が明ける

東の空を赤らめて

陽が昇る

誰も知らない一日が始まる

泣いたり 笑ったり 妬んだり 

喜んだり 怒ったり 微笑んだり

生きる 生活を営む

始まりの ....
それは恋文でしたか
長く綴られた美しい文字でも
過去形になると
住所も名前も内容も
要らなくなってしまうのですね

中古屋で買ったシュレッダーに
「アパート」という文字を半分消されて
 ....
トランプタワーは 13階立て 
どの階も 四家族が住んでいて
トランプと同じ数の家族が暮らしている。
 
甲13号室に 暮らしているのは カエルに似た人だよ。
ガラス天井の部屋のプール付 ....
ATMに寄って
壮絶な家計状況に直面して
コンビニで東電に電気代を支払い
クリスマスプレゼントもあるしなあと
曇り空なんて見ないふりしてバス停へ

あたしの仕事って、いつ人口知能に取って代 ....
旅を続けるのに少し疲れを覚えたので
近場の坐れる石を見つけて腰を下ろす
いつも足元だけ見ていたと気づいて
久しぶりに顔を上げ空を仰ぎ見てみる

もう秋の色ではなく冷たい青のなか
白い雲がひ ....
朝、一日を台無しにするのも有意義にするのも

自分次第だと痛感してはいるものの

この薄明が吸血鬼たる自分には

眩しすぎるのだ
 

ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ....
シュルレアリストの洒落たエア・リアルのレアなリズムで
 アリスのあられもない素足が水を蹴りあげる
  哀れなミズスマシは見た!

    静まる死の間際の未詩 
     冷たいリリシズム
 ....
血管に流れているのは感情です
言えない言葉が澱になって
いつかその人を支配してしまうのです

だけど言葉を
出し過ぎてしまったら
枯れてしまうのです

ひとは
その皮膚のしたに
自 ....
春が足元に
一夜限りの花びらの星座を描いた



夏の夜の夢は
浅く長い ひとつの戯曲のようだった



秋に降る火球の
行き着く先は誰も知らないまま


 ....
水菜さんの自由詩おすすめリスト(480)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
作業日詩- 山人自由詩5*16-11-26
果皮- 草野春心自由詩516-11-26
悲しい鍋- 草野春心自由詩316-11-26
北風- 夏川ゆう自由詩116-11-26
矜恃- もっぷ自由詩316-11-26
寂しさ- 水宮うみ自由詩5*16-11-26
待ちぼうけの煮物たち- りゅうの ...自由詩5*16-11-26
ナミダノイロ- 坂本瞳子自由詩4*16-11-25
スカート- maitreyadasa自由詩1*16-11-25
自称詩人とのつきあい方- 花形新次自由詩1+16-11-25
めぐるカフェ- しょだま ...自由詩116-11-25
朝の交差点- 葉月 祐自由詩6*16-11-25
蒼パール- 藤鈴呼自由詩1*16-11-25
ルイジアナシャッフル- 差羽ナガ ...自由詩1*16-11-25
初雪屋- あおば自由詩3*16-11-24
もらい風呂- zenyama太 ...自由詩216-11-24
恋に落ちる瞬間が- HAL自由詩6*16-11-24
ハリサケル!- ひだかた ...自由詩516-11-24
蝶々- 水宮うみ自由詩3*16-11-23
鈍色の匙- ただのみ ...自由詩14*16-11-23
陽が昇る(生きる)- 星丘涙自由詩6*16-11-23
シュレッダー- 為平 澪自由詩1016-11-22
_鳥獣戯画的トランプタワー- るるりら自由詩6*16-11-21
加速する11月- うめバア自由詩7*16-11-21
- HAL自由詩4*16-11-21
一日の始まりに- りゅうさ ...自由詩216-11-20
パッチワーク- Lucy自由詩18*16-11-19
つめみずむし- ただのみ ...自由詩10*16-11-19
赤い感情- 朧月自由詩416-11-19
『よるのうた』- 葉月 祐自由詩5*16-11-18

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