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いつだっていまだって青い
地球は朝で昼で夜だ
なのに地表の隅っこで(あるいは真中で)
いまブルーライトに照らされぽつねんと
もの思いに耽っているわたしには律儀にも
朝昼夜は朝昼夜と巡り訪れる ....
橙のひかり滴る秋の日
おちばほわりとかおる
薄水の空に鉄塔刺さり
いわしがそらをおよぐ
暗い部屋に只今と呟き
えい、おならしちゃう
秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は{ルビ紅葉=こうよう}で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ ....
差し伸べた腕は切られてしまって
唇は閉じられて、舌を噛んでいる
忘れてしまったの? と尋ねると
遠くの遠にと囁かれて目に沁みる
喚いてはいけないことだから黙る
全て無視をして前をみてゆくこと ....
緑の葉に黄色が浮かんではらり落ちる先に秋の赤
暮れるのが早い空に月がしらじら輝いて水は凍り
花が枯れて実になり種は地に落ち咲いて巡りゆき
夢に旅して息し現という虚に帰ってきて寂し滅び
それでも ....
誰かを探す
竹林の静謐に
池袋の喧騒に

アラワレナイ
現れはしない
のか、
もう二度と
洗われたいんだ
その見守る微笑みに
ホッと ホッとして
冷気に目醒て息しながら

な ....
 あかい傘ななめに濡れた路をながれ
 雨音のつめたさに背中を欹てながら
 遠景へ漕ぎ出して傍の違和をぼかす
 迷い鳩に差し伸べた手の仕草の嘘を
 街路樹の間から無言のまま見つめる
 おんなの ....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
 溢れる海の{ルビ思想=おもい}を
 透いた生命の鼓動にのせて
 ぼくはきみに語りたい
 {ルビ灼=あつ}い 熱い視線の息吹に恋い焦がれ
 ひとり 沈んでいった人たちのことを
 ふるえる ....
車の中のあなたは雨 避けがたくとりとめもなく

一つの今と一つの場所が移動する 相づちは質量を残さない

「モノローグ」そう題された つめたい彫像として心臓まで

こと切れたままのラジオ  ....
嵐の翌朝
彼は
うちひしがれて
うずくまっていた
山の形さえ変えてしまったほどの寂しい嵐の翌朝


転がっている木
転がっている若い実


不確かな明日だ
不確かな昨日だ
続 ....
 

それを言うと
渡り鳥のことを思い出す
羽搏いていた鳥が
水面に映った自分の姿を認めると
鳥は堕ちる


波が代わりに羽を動かす
と言うのは便法で錯覚だ
鳥が波に{ルビ唆= ....
新宿2 丁目の深夜4時に手を繋ぎキスをする男性カップルや東洋人や白人の若者達
路地にはビートが溢れ肩を組んでさんざめく不思議な人の塊を見つめている俺

生命は科学 を超えていつまでも謎のままでそ ....
 
                                                                            
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
なぜ秋が嫌いかと言うと
気が滅入るからで

なぜ気が滅入るかと言うと
多分単純に温度のせいだ

簡単なことなのに

毎年盛大にこの罠に足を突っ込み
ため息をついたり
嘆いたりしてる ....
 
明けない夜はない
闇が取り巻いても
未完成なままで
それを切り裂く
 
暮れない陽はない
今日の不条理に捕らわれても
胸の炎が
消えそうにない
 
 
変わっていく世界
 ....
 

沈殿する鉛の溶液
筏の上を旋回する風
雨燕の航跡に
月の光を編み込んで
透かし見る夕暮れの
押しボタン式信号機


「おつきさまはついてくるんだよ
ほらずっとみててごらん」 ....
そろそろ すとーぶだしてよ ともいわない
きみは けなげだね
ねどこでほんをよみだすと
かならずわけありがおでじゃまをする
うるさいけど にくめない
たまに てつがくしゃのように
あおのさ ....
しろい大蛇が
裸体を取り巻いている
その人が男か女かはわからない
顔がすでにないようにも見える



とおくに滝があるが音はきこえない 
熱気のようなものが渦巻いている
暗緑色の ....
銀行家の名刺を出せるのは銀行家

商社マンの名刺を出せるのは商社マン

役人の名刺はやっぱり役人だけ


詩人の名刺は

どうも、詩人の〇〇です、と出しても

だれも文句を言わな ....
そんな月夜のある晩に、私はいたたまれなくなって外に出たのだった
月はぼんやりと白く輝き、雲がかかっているのがはっきり分かる
「月に叢雲かぁー」 あたりはしんしんとして
電信柱さえ太い生きた樹々の ....
常識って
当たり前で
つまんない
ぶち壊すために有るって
思ってたけど
違うよねって
感じるようになりました

お肌も曲がり角過ぎたしねぇ

なぁんだ
イケてない奴って
思われ ....
沈黙して眠るほかない
鬱積を投げ合う蒼い人語の地穴で
帆軸を極北に向けたまま
難破船のようにふかく朽ちていく


沈黙して眠るほかない
世界の清しい涯てをむなしくも夢みて
 ....
「あいてのあること」
なのですね
なんでも

芸術でさえ

一人で
恋できないのと同じで

毛の生えた分厚い胸板に
甘えるように「の」の字を
何度も何度も何度もグリグリ描く
紅 ....
心臓に張巡らされた無数の血管のように
言いたいことがあるのに
それが言葉にならないって
きのう電話できみに話したね

勿論、お互いの苦悩や孤独のこととか
きみへの愛や関係性とかい ....
捨てないかぎり夢の続きはついてくる
あきらめない限りことばの谺は響きつづける

僕の頭の中の世界図書館は閉鎖されたまま
精神の廃虚には孤独な回路が短絡を待っている

魂の階梯はかぎりなく地 ....
光の傾斜のよわいめまい

いななきも止んだ朝の膨らみ
秋は秋と重なって遠近を失くしながら
凧のように {ルビ空=くう}の{ルビ空=くう} 淡く燃え


無限の、 矛盾の、 
存在の、 ....
 深刻ではなく 淋しい瞳をもった
 サーカスのピエロ
 ぼく きっと 透きとおった
 この時代の住民にちがいない

 古代マンモスのふかい皺をもった
 象たちが踊り 踊らされる
 過 ....
わたしはよく
遺書をしたためる

これから冬がきて
息凍るころ
体もしゃりしゃり
うごかなくなる
お布団に張り付く日々

いただいてばかりでいきていると
屋根つきぬけて
そらにか ....
クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ

   (運転手はたおやかな秋という名をもち

いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう

   (花は放射線状に巻かれ彼岸という中心 ....
水菜さんの自由詩おすすめリスト(485)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球的青さ- ただのみ ...自由詩17*16-10-26
ことばあそび三- 田中修子自由詩5*16-10-26
秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-25
ことばあそび二- 田中修子自由詩3*16-10-25
ことばあそび一- 田中修子自由詩4*16-10-25
どうかどうか- ひだかた ...自由詩416-10-24
芝居- ただのみ ...自由詩7*16-10-22
葬儀- 葉leaf自由詩716-10-22
ぼくの内側から崩れていく海- 白島真自由詩20*16-10-20
ダブルスライド- ただのみ ...自由詩14*16-10-19
寂しい嵐の翌朝- ゴースト ...自由詩116-10-19
渡り鳥伝説_- 白島真自由詩4*16-10-18
たちどまった日々- 梅昆布茶自由詩916-10-18
祖母は千歳飴をなめる- 白島真自由詩13*16-10-17
ひのこ- ガト自由詩4*16-10-15
- 小林螢太自由詩1*16-10-15
秋の暮れ- Lucy自由詩12*16-10-14
いつもの挨拶- 白島真自由詩8*16-10-14
静かな滝- 白島真自由詩3*16-10-13
寺山さんの名刺- 白島真自由詩2*16-10-12
にょいりんさん- 白島真自由詩4*16-10-10
コモン・センス- まいこプ ...自由詩516-10-9
薔薇の痛み- 白島真自由詩16*16-10-8
あいてのあること- まいこプ ...自由詩316-10-7
天体とこころ_Ⅱ- 白島真自由詩11*16-10-7
老いた水夫- 梅昆布茶自由詩1016-10-6
詩/代償としての- ただのみ ...自由詩13*16-10-5
サーカス_- 白島真自由詩13*16-10-5
遺書- 田中修子自由詩5*16-10-4
たおやかな秋- 白島真自由詩316-10-4

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