夜更けに思う
坂本瞳子

眠り方をまた忘れたみたいだ

夜は早く過ぎる
向こう側の空が白んでくると胸騒ぎがする

単純に不安なだけだ

一睡もせずに過ごす夜に
どれだけ耐えられるというのか

いっそ
耐えることなく
枯れてしまえばいいのに

そうもいかない
この身が悍ましい

体内を流れる熱い血潮
活力に溢れて脈打つ鼓動

嫌悪感に満たされ
それでいて
愛が充満してる


自由詩 夜更けに思う Copyright 坂本瞳子 2016-12-25 23:58:26
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