カルピスを薄め薄めてもはや水やけに激しい風が吹いてる 恥ずかしそうにして
横たわる真白い身体の
すぐ近くにある
誰も知らない部屋で
あの扉を開くことができる鍵穴に
ぴったりと
はまり込む
秘密の白い鍵穴に
鍵を当てはめる

Eroti ....
ひかりのあたる角度によって
ものごとは綺麗に反射したりえらくくすんで見えたりもする

シャンデリアのある素敵な応接間
ある生命は空間を得るために代償を払う

それを得られない一部は
高速 ....
箪笥の奥深く秘められていたいくつかの小箱
おそらく母の物であろう歯の欠けた櫛に
出合ってわたしの心が波立つ

そして 夭折した兄たちの名に混じって
ボクの名が乾ききった小箱

それは ....
きみの取扱説明書をみつけた
ちょっと古びて
もう保証書もどこかへいってしまった

皮膚を剥いでゆくように
すこしずつものを整理してゆく

基本性能だけでいいのだ
死ぬまでにデフォルトの ....
かき氷を
噛み締める音が
透き通る
氷の粒の結晶は
ちょうどひかりが
零れおちるみたいに
花火の黄昏にある音のように
ころんころんと
ふたりの記憶のなかでも
響いている

ずっと ....
私の父は18の時に航空兵に志願した
飛行機乗りになりたかったのだ
もちろんお国のために
命を捧げる意義を信じて

間に合っていればきっと特攻に行っただろう

出征するはずだった日の1週間 ....
そんなに透明では
生きていけない

突然泣き出すから
君の明日を憂うよ

美しい心の結晶
ポロリ

どんなに一生懸命
君は
生きているんだろうか

笑わせようと
君のまわり ....
掃除も料理も嫌いだけど
洗濯だけは好きで
洗濯物がよく乾くから
夏が好きだ

洗いたての洗濯物を
ひとつひとつ太陽の下に干すとき
いい匂いがして
気持ちよくて
カゴの中身が宝物みたい ....
右手の痺れがとれない
小指と薬指の感覚がない

いつもの山田先生はひとこと
これは頸椎だから松崎先生のところに行きなさい
まだ午前中で間に合うから
ちゃんと血圧も測ってね

松崎整形外 ....
お母さん、私ね、学校にin loveなboyが八匹もいるんだよ

金魚に餌をあげていたら 
次女が後ろで不意に大きな声を出すものだから
目の前の水槽に
突然金魚が九匹飛び込んできて、
その ....
トロイの木馬作戦が漏れているやけに激しい風が吹いてる 無職でも自称地球防衛隊やけに激しい風が吹いてる 嘘みたいに

ネコと遊ぶと
いつも私は
満たされるの

怒りや
悲しみが
原点に 戻ってゆく

生きてることも
いいなと思えるの

だから

大切なのは
言葉だけじゃな ....
胸のファスナーを下して
白い綿毛に包まれた
幼い夢の息の根を止めて
そうして入り日の燃え落ちる
血だまりへ
交わることで違え 
意味を失する言葉のように
縺れたまま ひとつの肉塊となり
 ....
現実と
取引なんてしないよ

誰も 
何も

売り渡したりしない

魔物、吸血鬼、魔法使い

みんな
ここに居ていいよ

私の胸の中に   
カーテンの隙間から
穏やかじゃない光が差す
透き通る君の横顔は
夢のような気がした

触れられないのは
きっとそのせいである

いつの日か
別れの時が来る
ということも ....
覗く子が目高の空を暗くする 石臼にメダカがいますの貼り紙 見上げた夕暮れの青空が
迫り来る夜の黒に飲み込まれてゆく光景
その時僕が感じたのは
何も恐怖だけでは無かった筈なのに
自分が抱いた感情さえ
忘れている

こんなにも忘却が悲し ....
産まれたばかりで
まだ間もない
黒猫を拾う夢を見た
朝を迎える港で
潮騒が聴こえる

僕はその秋まで
確かに遠い港の桟橋にいた
すでに真夏が
終わる記憶のなかで
南太平洋の海風が
 ....
君からもらった言葉が
小さな箱と
淡い青の紙に
包まれて
ひきだしの中に
しまわれる

悲しい時
泣きたくなる時に
ひきだしから
一つ取り出して
大事に大事に
抱きしめてい ....
綴る 言葉は
うちなるもの

枠の無い無限の大地も
心には持てるものを

空でなく
海でなく
大地でなく

私は 貴方という
果てしない宇宙を

心に綴ってゆく  
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる 世界のはずれの藁葺きのコテッジで
遠く草原にかかる月をのぞむ
( かつてこの月をめでた青年達が不毛なたたかいで旅立ったことも )

フィヨルドと火山を巡り
カレワラの世界にあそび
シベリウ ....
真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる 真夜中から
目を覚ます夜明けは
地球のどこかで
随分と消えていたはずの
絶望やら希望をも
まだ柔らかく包んでいる

颯爽として
朝食の準備をしながら
太陽の日射しがからっと音を
立 ....
君を守って
傷つく獣でありたい

愛されるかどうかなど
考えない獣でいたい

たまに毛並みをなでられ
一生愛を信じるような

たまに風に吹かれ
一生幸せ感じるような

自由で無 ....
――皿が割れた!
まわす皿はもうない
みんな落として割ってしまった
誰かのせいにしたくても
皿を落として割ったのは自分
落として割れたのは自分の皿
何事も寸分変わらない
仕方がなく
架 ....
しれっとしてあなたは澄ましている
いつもそんなことだ

まあいいか
べとべとのおんなよりは

もとかののファイルを
おとこは名前をつけて保存する

もとかれのファイルを
おんなは迷 ....
たけしさんのおすすめリスト(591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カルピスを薄め薄めてもはや水やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌615-9-3
Erotic_Hazard- りゅうの ...自由詩7*15-9-2
蛍日記- 梅昆布茶自由詩1915-9-2
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かき氷の遠い夏の音- りゅうの ...自由詩10*15-8-31
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ピエロ- ガト自由詩5*15-8-29
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痺れた日々- 梅昆布茶自由詩1515-8-27
ボーイが八匹- 夏美かを ...自由詩34*15-8-27
トロイの木馬作戦が漏れているやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-8-27
無職でも自称地球防衛隊やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-8-27
ノラ- ガト自由詩5*15-8-27
闇の恋人たち- ただのみ ...自由詩15*15-8-26
私に宿るもの- ガト自由詩4*15-8-26
横顔- 瑞海自由詩3*15-8-25
覗く子が目高の空を暗くする- 北大路京 ...俳句415-8-25
石臼にメダカがいますの貼り紙- 北大路京 ...俳句215-8-25
記憶_忘却- 凍月自由詩5*15-8-25
貝殻と港のある遠い夢に- りゅうの ...自由詩12*15-8-25
ひきだし- 瑞海自由詩7*15-8-22
はじまりの書- ガト自由詩4*15-8-22
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌815-8-22
世界のはずれのコテッジで- 梅昆布茶自由詩1615-8-21
真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-8-20
恋をする夜明けの森- りゅうの ...自由詩6*15-8-20
ネガイ- ガト自由詩13*15-8-20
皿まわし狂言地獄- ただのみ ...自由詩21*15-8-19
しれっと- 梅昆布茶自由詩1115-8-19

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