道々拾うそれらはどれも
純度の高い結晶だから
とても効き、沁みる
わたしは決定的にまだ、
持っている 家路 を{ルビ長靴=ちょうか}で踏みしめる
たどり着いて(そして孕む、卵のかたち)
ど ....
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ....
僕は彼女を名付ける事にした

彼女は僕の天秤が
どちらに傾くのか知らない

僕は彼女の知る真実から
不確定だといって目を背けた


嘘は
特定の誰かを騙す為に
鍵は
 ....
宇宙にある
一つの場所、一つの時間

流星は覚えている
巨視の瞳孔を開き
微視に解体される運動と感情を

私はあなたの記憶
機能化された一つの個体
朝、目覚め
夜、眠るまで

 ....
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
墜落する戦闘機
中に人が乗っている
中にきっと人が乗っている
その人はお父さんお母さんがいて
尊敬するお兄さんお姉さんがいたかもしれない
可愛がっていた弟妹がいたかもしれない
撃墜された戦 ....
“相手とコミュニケーションが取れない
この作戦は決行するしかない
我々には戻る場所が無くなった
補給する術も材料もない
我々は戦うという選択肢を取らなければならなくなった
この暮らしを守るた ....
流れ星を数える夜は
一人寂しく冷たい黒

おやすみのあとの秘め事は
誰にも気付かれない
空の星を金平糖にして
食べていることも
誰も気付かない
約束したのだ
海のクラゲと
星がいな ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
例えば、それは記念日の夕食の
テーブルにある蝋燭が照らす淡い瞬間
ワインで少し赤くなった顔が綻ぶ瞬間
例えば、それは久しぶりに家族で行く海外旅行の
澄み渡る天の青を仰ぎみる瞬間
遠くに見える ....
肩で風切ろうとしたら亜脱臼 湯豆腐の季節がやって来た
鍋を挟んで
小学校以来のお前の顔が
ようやく和らいできた

俺は少し安心した

話す言葉はすべて昔の想い出ばかり
繰り返し
繰り返し
語りながらも飽くこと ....
おまえの国をつくれ

おまえの国の国歌を唄おう

いっしょにおまえの国歌を唄おう

オレもいっしょにおまえの国歌を唄おう



おまえの国をつくれ

おまえの国の国旗を振ろう
 ....
ラッキーワン
ラッキーツー
ラッキースリー
ラッキーフォー
ラッキーファイブ
ラッキーシックス
ラッキーセブン
ラッキーエイト
ラッキーナイン
ラッキーテン
ラッキーイレブン
ラ ....

おはよう
と言う

それだけでほっとする

朝が来たということ

声がちゃんと出るということ

おはようを言わない1日は
もやもやしている
昨日がまだ続いているよ ....
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
酒なくし味醂を啜る 滝壺の深淵から
天空に珠をさがす
うねる銀の龍の嘆き
龍は雷鳴とともに雨を降らした

飢えた民のために
龍は慈雨を与え
空の彼方へと去ってゆく
雲間にその痕跡だけが残っていた

 ....
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ....
マッチを擦った
においが好き

懐かしいから

クリスマスのロウソク
ストーブ
父さんの煙草

子供の頃に

安心した匂いだ
カレンダーめくる無職の手が白いあした天気になりますように つい 発してしまう

本当の想いと逆のことば

恋しているあの人に

思わず口をついてでてしまう言葉

私の口をつくものは何

届かない想いへの諦め

「どうせ私なんか」

 ....
精神科で診察を待っていると
世界の涯てまで来ちまったなぁと思う
しゃがんで煙草を吸う少女
無気力な眼で空を見つめるおばさん
この風景の中に私もいる

悲しんでも悲しんでも
時間はもとに戻 ....
冬が嫌いなのは
寒い夜に
暖かい思い出ばかり
思い出すから

父は
猫と一緒に
いつまでも
コタツに座っててくれると
ずっと信じてた
新しい魔球を早く試したいあした天気になりますように イヤイヤの社員旅行で拾う栗 太ももの瘡蓋はがし虚栗 天国の階段を昇り
ノックをすると
やがて現れた番人のような
存在は真っ白輝いていた

影は何処にもない
直観は脳髄に走った

来てはいけない世界

案内を受けて
入った神殿には
 ....
渇いた落ち葉を踏んで歩いた
湿ったアスファルトに
暗い空から
時折雪がこぼれてきた

かじかんだ手で傘の柄を握り
歩いたことのない道を選んで
なるべく迷子になるように
帰る方角 ....
   晩秋の頃
   血を吐くように
   楓は赫く染まる
   握り拳ほどの肉塊
   女は躯に楓を孕んだ
   命の蘇生
   輪廻転生する魂
   春になれば
    ....
たけしさんのおすすめリスト(591)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬のあした- もっぷ自由詩5*15-11-26
ケンケンパ- 鵜飼千代 ...自由詩16*15-11-25
遺書の切れ端- 凍月自由詩4*15-11-25
記憶- 鷲田自由詩315-11-25
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩36*15-11-25
祈りの燈火- 秋也自由詩2*15-11-25
戦争- 鷲田自由詩515-11-24
おやすみがなくなったら- 瑞海自由詩7*15-11-24
透明になった空- レタス自由詩715-11-24
瞬間- 鷲田自由詩915-11-23
肩で風切ろうとしたら亜脱臼- 北大路京 ...川柳215-11-23
晩秋の夜に- レタス自由詩315-11-22
おまえの国をつくれ- 北大路京 ...自由詩415-11-22
ラッキーナンバー- 北大路京 ...自由詩815-11-22
おはようがなくなったら- 瑞海自由詩3*15-11-21
もんじゅ- たま自由詩14*15-11-21
酒乞食- レタス俳句215-11-21
天空- レタス自由詩315-11-21
扉の隙間から- ただのみ ...自由詩19*15-11-21
ともしび- ガト自由詩7*15-11-21
カレンダーめくる無職の手が白いあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌415-11-21
逆言- 佐白光自由詩1*15-11-21
世界の涯て- 渡辺亘自由詩915-11-19
炬燵- ガト自由詩4*15-11-19
新しい魔球を早く試したいあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌315-11-19
イヤイヤの社員旅行で拾う栗- 北大路京 ...俳句315-11-19
太ももの瘡蓋はがし虚栗- 北大路京 ...俳句115-11-19
審判- レタス自由詩215-11-19
散歩《2015年11月18日》- Lucy自由詩13*15-11-18
【_楓_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-11-18

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