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重い銀のライターで炎を灯した刹那
冷たい過去を浮かべて
薄笑いをした

紫煙に過ちを想い出し

真紅のドレスを纏ったマリーに
こうべを垂れて
俺はただの苦笑い

グレンリベットをも ....
誰をも許さない鋼鉄の精神を
保ち続けていけるのか
いまは我慢比べをしている

だが
脆弱な精神は
柔らかなパールの首飾りに溶けて

沸き立つ性欲が勃興する
生きているということはこう ....
天界の桃を食べてしまったのは
大きな間違いだった
帝釈天は怒り
死ぬことのできないぼくは
闘いを続けなければならない

ほんの少しの過ちは
誰にでもある事なのに
後戻りができないことが ....
生まれては弾いていく、
いくつもの過去たちの脱け殻の
奥には必ず触れなくてはならない
真実がある。
その横たわる真実の瞼の裏側の、
顔を見つめなくてはならない。

目を閉じた瞼の裏に映っ ....
桜をみると胸がいたい

桜なんかだいきらいと言いたくなる

だから桜に謝りながら

盆栽みたいなかたちをみつめている


一方向にしか膨らまない宇宙なら

星はこんなふうに見える ....
ファンタジックな夜に見た
センチメンタルな夢

君の手と私の手が触れ合っただけで
色々諸々爆発しそうだったから
一つだけ星を握りつぶしてしまった
熱々の手のひらで砕けた
星を君と ....
夜明けの群青の空に
透明な風の蛇がうごめいていて
脊椎に貫かれた腹でゆっくりと気流を動かしている

白んだ月は皮膚を通過し波状に広がる光を手放す
朝を迎える前の消印のように
反復ゆえの忘却 ....
引越し祝いにもらった胡蝶蘭が枯れた。
それなりに愛情を持って
育ててきたつもりだったのだが
ついに
根腐れさせてしまった。

水をあげすぎるなだとか
暖かいところに置けだとか
星の王子 ....
波に逆らい
櫂を失い
沖を漂う小舟
潮に流され
雨に打たれた
辿る術もない星に
影を照らす月
遠く雲は霞み
振り返れば七日目の陽が昇る
怨んでも
風は止まない
ここは深い海 ....
たとえば広すぎる世界に
この心がなかったら
孤独に怯えずにすむけど
味気ない花が咲く

僕らは日常の隅っこで
光と影を探る生き物
まぶたに悲しみを隠してる

夢の畔からクロール
淡 ....
電気が走れば怯える鼠たち
眠っていたはずの溶岩も溢れ出て
重い空は赤く染まる
雲に隠れて浮かぶ月がパックリと半分に割れ
棘のある蔓に絡まり裸の女が地上に降りてきた
綿は白い露を滴らせ雨 ....
朝焼け染まる町並みを巡り
静寂すぎる国道を見つけ
無邪気な笑顔で中央に立ち
独り占めした気分と出会う

幼い両眼が捉えたのは
止まった景色と澄んだ空気
人も車も泣き声もない
優しい色が ....
時が支配者であるという命題に
生は何時も屈服する
1日は24種の蒼い乾びた血液から成り立ち
時を忘れた瞬間に赤い血流は体内を巡る

生の瞬間は忘却に潜んでいる
小さな人間の小さな脳内に
 ....
蒼い月が
乱れた肌を露に
妖しく浮かぶ
宇宙の風は
涙を一滴
そして
又一滴

荒野に花は
咲いたのに
望まない雨を創り
枯らして
枯らされ
慌てて流す
レクイエム

 ....
眠れない夜が不気味に笑っている 海を見たい
寒いことがなければ
今すぐ海を見たい

黒の中に埋もれるのは
よくあることだ
誰も助けがないのも
よくあることだ
“涙を流した分だけ 強くなる”
この言葉を実 ....
          ---気のせいか


寒桜の幻
枯れ木に薄雲
夜より青い暁は
壊れた月へ注がれよ
舞い散らぬ桜はみな幻
恋の朧は夢幻
点くは幻灯、消えるは焔
火 ....
宵闇 白い息
ナトリウムランプの
並木道

ぼんやり明るい
冬の道

人や車のはけた道を
猫の影だけが
ゆっくり横切る

いいなあ

ランプの精が
炎をジャッグルしながら
 ....
これは若さ故の、
若気の至りというか

最終電車が無くなっても
チャリンコで飛ばせば
簡単に会いにいけるんじゃないか

とか

むしろ真夜中でも
ひたすら願っていれば
夢 ....
津波と圧死

どちらも絶望だ

愛が掠れそうだ

あれから重ねる歳月


ペテルギウスはそのままだ

あれがもうひとつの月になるまで

無力でも反芻していようか


津 ....
心は裏の裏のウラ
ロココ調の歌
寒い冬

ウラを隠す
恋風が胸を貫く
恋を乞い
凍ひ風が肺を梳く
焦がれ木枯らし
故意に隠して
裏を掻く
透けるような
「好き」を隠す
 ....
2Bの鉛筆を走らせて
刹那に頬笑む君の横顔を滑らせて
想いでの湘南海岸を語るいま

明日はしばしの別れ
必ず戻る
ぼくはきっと千の文字を書く
(入れたい入れたい入れたい入れたい入れたい入れたい)
せりあがる濁流を押さえる、
マンホールのように、
私は夜の車内で唾を飲み込む。
森をくぐり抜けた夜空には、
どこまでもついてくる
三日 ....
月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛 ....
スーパーで
里芋 大根 葱 人参 牛蒡 コンニャク 油揚げをカゴに入れ
最後は豚バラを見定めて
鰹節と煮干しの出汁煮込み
信州味噌を溶き
妻に捧げる一椀の思い

のどを通らないのはしょう ....
君の指先の温度を
以前触れて測ったのに忘れてしまった

まだ火のついた吸い殻 逆再生される夢

千円札は五百円玉二枚にはならないし
五百円玉二枚は千円札にはなれない
 ....
消えてしまったよ
いくつも重なっていくうちに
それらは透明になって
ゆらいでいるのさ

何処かへ
風はすがた無くすすむ
僕の体温をひやしながら
斜めにばかり向かっていく

もうなん ....
武蔵野の林に分け入り
小鳥のさえずりを聴きながら
止まった時計を垣間見る
足と手のひらが石化する夕方の不安から逃れ
商店街の何時もの食堂
今夜は大盛の鯖味噌定食にたっぷりとした豚汁
俺はた ....
この時間
どこを歩いてみても
ラーメン屋はやっていない

乾燥したファミレスが灯りを灯しているだけで
目的のラーメンは何処にもない
彼らもきっと眠いのだろう
けれど
キツネ顔のチャルメ ....
明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ....
たけしさんの自由詩おすすめリスト(373)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酒場にて- レタス自由詩216-4-7
鉄人(或は願望_笑!)- レタス自由詩216-4-7
煩悩- レタス自由詩416-4-5
さくらがい- あおい満 ...自由詩316-4-5
一方向の宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1116-4-3
さよならシンパシー- 瑞海自由詩3*16-3-28
紡ぎ合う- 由木名緒 ...自由詩14*16-3-25
枯れた胡蝶蘭- 自由詩6*16-3-2
海原- アラガイ ...自由詩14+*16-2-2
心海魚- 颯太@自由詩2*16-1-26
懐中電灯- アラガイ ...自由詩7*16-1-26
光と影- 颯太@自由詩3*16-1-26
- 鷲田自由詩316-1-24
蒼い月のループ- 颯太@自由詩3*16-1-23
眠れない夜が不気味に笑っている- 北大路京 ...自由詩716-1-21
海を見る- 瑞海自由詩6*16-1-20
寒桜- 凍月自由詩5*16-1-19
幻想坂- ガト自由詩5*16-1-18
燦々たる爆走- 瑞海自由詩5*16-1-17
もうひとつの月になるまで- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-17
コヒカゼ- 凍月自由詩7*16-1-16
素描- レタス自由詩4*16-1-16
プルタブ- あおい満 ...自由詩516-1-16
約束- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-14
豚汁- レタス自由詩316-1-14
さよならの跡/殺風景な部屋- 凍月自由詩8*16-1-13
無の気配- 陽向∮自由詩13*16-1-13
夕刻になれば- チーズオ ...自由詩616-1-13
徘徊- レタス自由詩416-1-13
忘却- 鷲田自由詩1216-1-12

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