あめがうわべを洗い流すから
あめの日に素直になるひとが多い
だけど信じるなよ
それはあめがやめば変わるから

近所の川辺にならぶあじさい
色が多くて目が迷う
きっとこんな風なんだろう
 ....
黄昏ブルースカイ
   
雨上がりの夕暮れは

気分がいい

ライトビール飲み干し

無責任な夜を迎える

無感覚な理性はそのままに

テレビニュース覗き込み

堕天使の様 ....
あなたの小指に糸を巻きつけました
赤い色をした糸を
風にふるえて揺れている
その糸の先にわたしの小指


(ねえ きれいでしょう この世界は
 心でしか見えないものがある)


ど ....
恵みの雨が降りしきる朝

庭先で虫たちが鳴いている

ミクロの泡が舞い飛ぶ空に

小鳥が囀り

町の生活音が入り交じる

私は何者なのか

イエスキリストの肖像画を見つめると
 ....
夢に責任を持つこと
君の夢はそんな曖昧でやわなもんだったのか


過去に価値をもとめてはならないのだろう
人生とはつねに現在進行形のその先にあるものだ
雨が降るのは拒めないが
雨降りに何をするかは選ぶことができる
濡れたくなければ家から出ないことだ
出かけるのなら傘を差せばいい
傘がなければ濡れるしかないが
傘を差しても多少は濡れる
濡れ ....
 月の調べにうっとりとする今日の夜だ。
 幾千幾万もの光の帯が私の窓辺にやってくる。
 天上の彼女は奏でる。
 今日も一日幸せな日だったと。

 深紅に染まったローズヒップティーを飲みな ....
貴女の母国の言葉を教えてください
いつまでも話していたいから

貴女の好きな花を教えてください
部屋いっぱいに飾り付けてみたいから

貴女の好きな小径を教えてください
ときどき散歩に誘っ ....
彼は何処から来て
何処へと往くあてもなく
歩き続けていた

飢えた者にも
病に臥せる者にも
与えられるものは
涼しい視線だけだった

生老病死は誰にも訪れる
彼は救うという観念を捨 ....
かすかに聞こえる
なつかしい声は
わたしでない誰かを呼んでいる

昔飼っていた犬や
死なせた金魚
履かないままくたびれた靴
そんなのたちを

呼んでいる
待っている
のは
 ....
もっともっと、
きみをかきたい。
もっともっと、
顔のちがうきみを。

きみはとてもうつくしいのに、
きまぐれで少し意地悪だ。
でもそんなきみに、
ぼくはずっと恋をしている。

き ....
華やかに散ってゆく
花びらは雨だれに撃たれ
風に身を捩らせて
朽ちてゆく
救われることなく
踏みにじられて
それでもなお凛と
色を失わず
最後の一瞬までも
華であり続ける
誇らしげ ....
きょうはたのしいお祭りだ
夜の恐ろしさを鎮めた神社へ行くと
本殿へとつづく参道の両脇に
LED提灯が吊るされて
ステテコに腹巻のおじさんや
派手なアロハを着たおにいちゃん、
ポニーテイルの ....
何故今頃になって
勝手に行ってしまった
お前の骨を洗わなくてはならないのだ


だが、
俺はお前の遺骸など
決して見たくはなかったんだ

お前の屍のぬめりなど洗いたくはなかった
約 ....
貴方がいない部屋で独り

愛の方が 温もりの方が 大切なのに

刺激的な方角へ向かう日常を嘆く

淡々と静かに落ち着いた生活ができずに

矢のように時を駆ける

亀の歩みを真似たい ....
片側一車線
80キロ規制の高速有料道路で
90キロで走っているオートバイを
車間距離を詰めて
あおるミニバン

どけろって言ったって
側道をこの速度で走ったら転倒する
ちょっとブレーキ ....
ひとはいつも希望の輝きと絶望の淵を内包している

自我というがんじがらめの石ではなく
自己という関係性の中のやわらかな今を生きている僕

僕の好きなひとに結婚を断られた
たまに会って食事ぐ ....
たとえば月が地球から離れていく

周回軌道が大きくなる

そこから逸脱していく

さよなら地球星、さよなら地球星


いろんな国の国旗を眺める

いろんな国の国歌を聴く

ラ ....
ミモザの美しいころに
父さんと手を繋いで
理由もしらず
バス停まで歩いたことは

憶えているわけもない
わたしは二歳

父さんの掌はきっと
わたしのちいさな手に
この世でほかにはみ ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
先生はいつも家に屋根裏部屋があるふりをしていて
どうしよう雨漏りだと慌てふためいて
今日の空模様が今ひとつであることを
哀しみに満ち溢れた顔で大袈裟に伝えてくる

まったくどうしようもない
 ....
がらんどうの音楽室
壊れたオルガンを解体している
ばらばらと散らばる鍵盤
わらわらと湧いてでる歯車
錆びたネジを引き抜いたら
マネキンの首が転がり出てきた

どうしてだろう
いつも窓際 ....
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ....
美しくなりたい

そう思った

ヒキガエルのように醜い身体

身動きすらままならない

吐き捨てたくなるような現実ばかり

夢を見ることに

何の意味ももてない

遥か彼方 ....
透明な水と同化した魚影の群れが
ときおり鱗の鏡を翻し
水面に立ち尽くす
ぼくを魚たちが笑う

その刹那を画像に留めようと
幾千のシャッターを切っただろう

虹の根元を見つけるような作業 ....
約束が降り積もって行く。
 
日々の喧騒に埋もれて行く。
 
古くなった約束が堆積していく。
 
そしてやがて見えなくなる。
 
「近々」は「そのうち」になり
   ....
男は女に幻想を持ち
女は微塵も持たない

男が絶望したとしても
女は決して心中したりはしない

少年だった頃に
すでに月から降りて来る物を
知っているんだ君たちは

三角ベースで野 ....
寂しい人が多過ぎる

誰も彼もが寂しがって
みんな誰かに会いたがる

それぞれどこか
何か少しずつ足りなくて

いつも互いに求め合う

だけど見渡す言葉は荒野のようだ

人は求 ....
時間が

止まれば
いいのに。

余生の少ない人と
時を過ごすと
本当に
そう願ってやまない

一緒に居る何気ない時間が
幸せな時間であればあるほど
涙が止まらない

いつ ....
こんなにも
ぼくが自分に対して暴力的だったのか知らなかった
刃を腹に突き立てようとした
あの頃

ぼくは海岸線を彷徨っていた
何処まで歩いても終点は見えなかった
どうして良いのか解らずに ....
しょだまさしさんのおすすめリスト(967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七変化- 朧月自由詩216-6-24
黄昏ブルースカイ- 星丘涙自由詩1*16-6-24
赤い糸を君に- 石瀬琳々自由詩10*16-6-24
雨音- 星丘涙自由詩3*16-6-23
未来へ- 梅昆布茶自由詩216-6-19
雨が降るのは拒めないが- ただのみ ...自由詩10*16-6-18
月と天使- ヒヤシン ...自由詩5*16-6-18
風信びより- 梅昆布茶自由詩916-6-17
- レタス自由詩316-6-17
檻のない柵- はるな自由詩416-6-16
- あおい満 ...自由詩216-6-16
華やかに、華- 坂本瞳子自由詩3*16-6-16
祭りの日- atsuchan69自由詩7*16-6-16
骨を洗う- レタス自由詩416-6-15
時を駆ける- 星丘涙自由詩1*16-6-12
運天免許- イオン自由詩2*16-6-12
柔らかな恋人たち- 梅昆布茶自由詩416-6-12
遠くへ- 吉岡ペペ ...自由詩416-6-12
父と娘- もっぷ自由詩316-6-11
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩9*16-6-11
開かずの間- wakaba自由詩316-6-11
オルガンと首- wakaba自由詩1*16-6-11
午睡- レタス自由詩716-6-11
「イザベラへ」- ジム・プ ...自由詩1*16-6-11
明日- レタス自由詩3+*16-6-10
約束が降り積もって行く。- 元親 ミ ...自由詩116-6-9
女が男を恋するとき- 梅昆布茶自由詩416-6-9
果てなき荒野- ガト自由詩4*16-6-7
カレーライス- ガト自由詩3*16-6-7
巡礼- レタス自由詩416-6-6

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