あなたを見るために
光を媒体にした
あなたを聴くために
空気を媒体にした


媒体なしにあなたを知りたくて
肌と肌を重ねてみた
そうして慰めを得ながら
無限の孤独を思い知る


 ....
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ....
抵抗なく
よく転がれば
ガソリンの消費量が
少なくなるけど
抵抗なく
よく転がるということは
アスファルトを
しっかり
掴まないということ

なんだって

お財布には優しいけど ....
沈む夕日の下
産声ひとつ

迷子のままで
歩む世界

還る場所は
遥か空の彼方

迷子は歩く
往く当てもなく

いつか帰る
場所を探して

照らす朝日の下
産声ひと ....
ふと思ったのだけれどね
人間には通気孔が必要だってこと

きっとどれかの上着に入ったままの入場券もいつかは必要なんだ
なくてはならないものなんてそんなにないんだけれども

たやすい自由はい ....
涙で虹が架かると言ったのは
いったい誰だったか
涙程度の水分で
虹なんて架からないだろうに


「今日も清々しい青空だねー。」

白いベッドに腰かけ呟く少女
言葉はちっとも清々し ....
ゴンの寺の石段は長くて
自販機はコインを入れても
硬貨が返って来て
缶コーヒーを行きは買えなかった
紅葉が散って行く
登った先の堂宇にある
賽銭箱の前には
男が居て多分僧侶だろう
帰り ....
いつからか分からないけど僕は白線の内側に立っていた
日中の残り香が頬をじわっと暖めていたけれど
僕を笑う人が多すぎてすぐに冷めてしまった
何かのパレードにように後には人々が続き
幸せになりたい ....
あなた、急には心の準備が整いませぬ

今さら心の準備は要らぬはず

長いこと忘れていましたので
心の準備をさせてくださいませ

いつまでじゃ、あまり待てぬぞ

心の準備が整いしだ ....
 季節という音楽を君が奏でるのを聴いた。
 透明な旋律は白銀の街には鮮烈だ。
 音楽は創造され、どよめきの中の瞳を凝視する。
 真昼の動揺を隠せない人々はそのまま夜になだれ込む。

 夜 ....
私の中にはおさかなが住んでる
ぴちゃん
揺れて

ねぇ、ちいさな音

震えるみたいな ちいさな音

怯えないで

高い音ではねるときもある

ぴちゃん
とがって

ねぇ、 ....
あなたがさやかな{ルビ詩=うた}をというなら
二歳の心にリボンを掛けて

あなたがかなしみをと望むのなら
わたしは{ルビ現在=いま}を隠さない

あなたが絶望のかたちをと、
それならわた ....
夜は気が狂っていて

何もかもが支離滅裂になる

だけど

昼はもっと狂っていて

私は平静を装う    
登山家が山頂をめざすように

俺もどこかへ向かわないといけない
年老いた母が
彼女の城だった台所で
記憶を失くしかけている

朝方
何気なく寝返りした布団の中で
夫婦は手をつなぐ

どちらも何も言わないけれど
悲しい時間を耐えているのだ
あたりが金色になって
まだ日が沈む前

ベランダから街を見下ろすと
視界が黄色くはじけて
色褪せた古い写真みたいに見える

どんなに時代が移り変わっても
この色だけは変わらないから
 ....
街なかで魚を見かけた
夕暮れの人混みをスイスイとすり抜けて
駅の方角に泳いでいった
海中でもないのに魚が生息しているなんて
奇妙なことだと思ったけれど
通行人は気に留める様子もない
私がこ ....
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない

頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
 ....
すきな ひとと
のはらで したいな
野いばらで ちくちくしながら
ころげまわって いっぱいしたいな

もりのなかでも 素敵だな
それなら 夜がいいだろな
甘いにおいの はっぱのうえで
 ....
ATMに寄って
壮絶な家計状況に直面して
コンビニで東電に電気代を支払い
クリスマスプレゼントもあるしなあと
曇り空なんて見ないふりしてバス停へ

あたしの仕事って、いつ人口知能に取って代 ....
朝、一日を台無しにするのも有意義にするのも

自分次第だと痛感してはいるものの

この薄明が吸血鬼たる自分には

眩しすぎるのだ
君がめいっぱいタバコを吸って煙を吐いた
だけど、吐き出されたのは煙ではなく砂煙だった
僕は運動会でつむじ風が起きたときのことを思い出した
空は一瞬で濁って
口や目に砂が飛び込んできて、服の ....
魚焼きグリルってさ
ホント後始末が大変なのよね
それでもね
面倒臭くても
秋にはサンマを焼くの
炎で焼くの
フライパンはNGだよ
滴る脂を見てると
つくづく
秋らしくない
秋の風物 ....
誰もが歌っている
それぞれが愛する歌を

昨日を唄う歌
今日を唄う歌
明日を唄う歌

上手いも下手もある
でも誰もが唄うことをやめられない
なぜだろう どうしてだろう

そうでは ....
不確かなものに
願いをかけるのは

目をつぶりながら
道を歩く事に
似ている

人は皆
目をつぶって
街の喧騒の中を
歩かないのに

人生の道は
目をつぶって
歩きだがる
 ....
つかのまの休日に天使がやってきてしばし話をすると
迷走する天界のことやいま抱えている天使間の軋轢のこと

ほんとうのリベラリズムや偽物のプロパガンダの見分け方や
彼?にもいるらしい兄弟姉妹や縁 ....
ぼ~と日が暮れていく
西のお空を真っ赤に染め上げ
暮れて行く

澄んだお空に星が瞬き
東のお空にお月さまが昇る

恋しいよ
あったか団欒恋しいよ

烏もお宿に帰るころ
家路へ急ぐ ....
諦めの足りない慕情 抽斗のなかに詰め込んだ空っぽ
おなじ本を読んだって きっとあなたを真似できない
わたしは
みかんのきせつが
すきだ

ひとがうずまるほどの
おおきなはこに
みかんをいっぱいにつめて
わたしはそのなかによこたわり
おしつぶされたみかんの
あまいかじゅうは
みぎめ ....
七色を越えて
どれだけのカラフルを
かき集めても
足らないくらい

あなたで
溢れてた

町の外れの コンビナート
しなびた階段
幾重にも伸びた
冬枯れの 枝の先に
天使が ....
しょだまさしさんのおすすめリスト(967)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒点- ただのみ ...自由詩17*16-12-10
最近は- ひだかた ...自由詩14*16-12-9
エコタイヤの怪- まいこプ ...自由詩416-12-7
一生- 進羅自由詩316-12-7
入場券- 梅昆布茶自由詩14*16-12-6
涙雨- 進羅自由詩216-12-6
ホットコーヒー- 間村長自由詩7*16-12-3
ヘヴィとメタル- カマキリ自由詩616-11-28
季節はずれの性- ホカチャ ...自由詩2*16-11-27
冬の街- ヒヤシン ...自由詩7*16-11-27
おさかな- 水菜自由詩12*16-11-26
本日開店「初雪屋」- もっぷ自由詩516-11-24
- ガト自由詩5*16-11-22
リタイア生活- ホカチャ ...自由詩116-11-22
沈黙- ガト自由詩3*16-11-22
Chevrolet- ガト自由詩5*16-11-22
- やまうち ...自由詩6*16-11-22
雨の中- 坂本瞳子自由詩3*16-11-21
すきな_ひとと- 田中修子自由詩5*16-11-21
加速する11月- うめバア自由詩7*16-11-21
一日の始まりに- りゅうさ ...自由詩216-11-20
灯台- うみこ自由詩5*16-11-20
サンマ食えっ!- まいこプ ...自由詩6*16-11-17
- HAL自由詩4*16-11-17
目を開いて- 薫子自由詩4*16-11-16
天使の訪問- 梅昆布茶自由詩1316-11-16
何でもないようなことが幸せだと思う- 星丘涙自由詩7*16-11-12
無題- a_ya自由詩316-11-6
みかんのきせつ- 村乃枯草自由詩9*16-11-6
葬列- 藤鈴呼自由詩3*16-11-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33