招来とか未来とか
先の事は未知だよ
君には解るのかい
例えば一時間先が

その場をこなして
一日の終わりを迎える
すなわち「そのひぐらし」
実に悔しいけれど

だからさあ
私はそ ....
貴女は高いヒールだっだ
私はスリップオンだよ
背伸びが嫌いでね
でもさ唇の地面からの高さが
ほぼ等しくなる
好ましい組み合わせかもしれない

路地裏で抱きしめて
唇を合わせる時に
ぽ ....
あのね それは 思考実験
ねずみはねずみ算的に増えません
環境に応じてその数を調整します

私の同居ねずみは
四代目まできました
新しい血を入れたので
遺伝子的奇形は無い
今は七匹いま ....
体節はあるんです
あんよは退化したとも
おめめは点でしか無くても
ちゃんと光は解ります
ちゃんと男と女が居て
まるで私達みたい

夏の日照りに干からびたり
梅雨の長雨に溺れたり
だけ ....
浴槽に溢れるほど
張ったぬるま湯に
沈み込むその時に
ずっと居なかった
母親を思うのです

たった五年にも満たない
その女です
母では無くて女の記憶が強く
父親の記憶も薄いが
少な ....
私の勉強法は実に単純だった
大学ノートに教科書と黒板と教師の弁の丸写し
それを反復して読むのだ
仕事の合間の休憩時間に
そして思いつきを追記して
そうするとテストで殆ど赤点は取らない
困る ....
乾麺でも手打ち麺でも
いわゆる「パスタ」の
ソースで美味しいのは
トマトソースだよねえ
出汁はチキンと野菜さ
香りが強い野菜が良い
沸騰した湯に鶏ガラを
予めよく洗い少し炙る
ふつふつ ....
運転手は君だ
だけれども
車掌は僕だ
お年寄りや子供そして女性が
席に付くなり手すりを掴むなりせぬのに
いくらダイアに忠実であろうとも
乱暴な発車は許されぬ
後部乗降扉に隣接された
車 ....
ぎゅっと握った二十円
お小遣い帳にお菓子と
日曜日の午後の事です
小高い古墳群頂上から
平野を走る鉄道の線路
市道沿いの駄菓子屋へ
優しいおじいちゃんと
少し怖いばあちゃんが
樽に入っ ....
 ネアンデルタール
ホモサピエンスと共通の祖先からのフォークか?
議論は絶えないが、少なくとも「人間」だったと思う。
膝を抱えた体勢での埋葬と献花。
暴力的では無いがゆえホモサピエンスに滅ぼさ ....
高度経済成長期に
私鉄沿線のベッドタウン
緑道が貫き中流以上の人が住む
静か過ぎる町
老いた犬を乗せた乳母車
継ぐもの無き屋敷は更地に
時代の趨勢だと傍観する私の
心は産廃のトラックの荷 ....
夾竹桃 馬酔木 ダチュラ
それぞれ煎じてアルカロイド毒を
成分からして苦いものだ
1?も飲んでみ給え
すなわちめまいや嘔吐悪心
意識は混濁し幻覚幻聴
「ああ、死ぬんだな」と感じる
精神は ....
付け足しが不得意です
彫り込むのが好きです

刃物が一つあれば良い
抉ったり削ったりする

素材にめがあり沿って
たちまち現れる形こそ

刃物で撫でる度に艶を
嬉しいのだ時間の妙が ....
私は他者を見殺しにした
殺人とかわりはしない
社会と家庭に疎遠だったなどと
言い訳は出来無いだろう
今でも四歳の記憶の
自殺したその人を夢に見る
難病と原因不明の病は
きっと罰なのだと思 ....
秋雨のそぼ降る小道
杖つきたどるただ一人
遥かなる山を駆け下り
もみじの色の
潤い光る鮮やかに
憂いの心も染めてゆく
頬をつたうは涙か雨か
もはや過ぎ去りし事など
思うは愚かと
覆い ....
両手の指の十本で
一本一点合わせて十点
良くないところ探して折るよ
マイナスする度折るのです
あらまあ残りは小指一本
それも半分折って
たったの0.5点だとさ
十点満点の
それがオイラ ....
かならずや ついえてしまう
いのちとは ひつぜんなのだ
えいえんを ゆめみることを
うちこわす つよいじじつだ
てんごくも じごくもないよ
あからさま いのちのめぐり
みちみちて たえるこ ....
ポイントはころも
薄いハムのほぼ倍
サクサクなのが良いです
安いハム 薄いハム
それで結構なのです
自分で作らず
懇意の肉屋で買っても良い
どんぶりに八分目のごはん
キャベツの千切りな ....
おおきなものは
いとせずみえる
ちいさいものは
いとしなければ
みえないものさ
さがしさがして
みつけるのです
じぶんのこころ
そのなかにさえ
ちいさなものが
ひそんでいるの
ほ ....
けだものの つやつやしてる
けだものの ふわふわしてる
けだものの やんわりしてる

けだものだものとうぜんだね
けだもののけをなでてしまう
けだもののののすてきなのの

けだものは私 ....
大きな者に抗うに
更に大きい必要は無い

小さき者であれと言われる
数の理論であります

数の行う暴力は
日本人を滅亡寸前まで追い込んだ

嫌いな思想です
暴力と自乗される数の容認 ....
いわゆる「きのこ」
食用のそれを求めて
山に赴く事もあったが
芝生しか育たない
痩せた土壌の公園などにも
美味しいのが生えるのだった
「駄きのこ」と呼ばれる
だがそのアミノ酸類は
美味 ....
それにしても遠くまで
神田の古本屋街
電車賃を足したらぜんぜん安くない
なるほどねえ
学びの為の資料は安くない
おまけに店主の狡猾さ
ソレに負けない
「どんな本がお入り用かね」
「醸造 ....
かなしげに
ぬれていた
わすれじの
そのひとみ
おもかげも
そうげんの
いまはただ
かぜにまう
いちりんの
はなびらか

たたかいの
ちによりて
そまりたる
ふるさとの
 ....
サブジェクト+オブジェクト+ヴァーブ
実に簡単な言語だが更に省略しても意味を伝えられる
私はこれを「単語中枢直撃型」と言っている
欧米の言語では単語一つで目的を果たす例は稀だ
キル つまり「殺 ....
デスクトップ環境の一つだ
Lxdeも良さげだが機能的は

余計な飾りを抜きにすれば
最も軽快(早い)

特定の企業の
特定の人物を
潤さない点が重要だ

ねずちゅうに近いご先祖様( ....
恋しいんだ
遠い距離を呪う前に
遠い距離を圧縮する
そうだよ文章を書く
そして捧げるのだよ

愛しています
遠い君よ
今夜は雨が降りまして
もちろん私の心にですが
悶て死ぬとはこれ ....
それに巨費を掛けるな
当面の問題を解決する
絶対優先なのである命

月に行って何を得た?
石っころと砂だけだ
不毛と言って良い

貧困と飢餓
国防予算や
宇宙開発の
予算を使えば ....
勘違いしている?
イー・イコール・アイアールの自乗
質量とエネルギーの対価
つまりは存在の事

貴方と私の
存在だあよ

騙されていないか
不死だとか
永遠であるとか

どうせ ....
それがお友達だった
セピア色なんてハイカラじゃあない
リアルな書きにくい紙でしたよ

5bの鉛筆
とっておき
茶色に踊る
鮮やかにね

藁半紙に書いた夢は
遠い昔の夢となった

 ....
ドクダミ五十号(320)
タイトル カテゴリ Point 日付
そのひぐらし自由詩314/10/30 17:39
ヒール自由詩2*14/10/30 7:34
ねずみ算自由詩114/10/29 19:19
みみずちゃん自由詩4*14/10/29 11:32
不検知だろうか自由詩2*14/10/28 13:21
勉強自由詩014/10/28 1:21
おいしいよ自由詩3*14/10/27 18:54
発車オールライト自由詩014/10/27 8:53
二十円自由詩614/10/26 11:00
旧人と呼ばないで自由詩2*14/10/25 12:49
老いた町自由詩314/10/24 12:52
服毒自由詩214/10/24 10:10
塑像彫像自由詩114/10/23 15:50
自由詩014/10/23 5:24
憂い自由詩114/10/22 14:26
採点自由詩014/10/21 23:57
ついえ自由詩114/10/21 20:37
ハムカツ自由詩214/10/21 9:46
みえる自由詩2*14/10/19 6:17
けだものの自由詩1*14/10/18 6:00
ちいさい自由詩314/9/20 21:44
菌類と私自由詩414/9/20 8:23
孤独に学ぶ自由詩514/9/19 18:22
ひとみ自由詩314/9/18 9:58
文法自由詩214/9/16 14:06
xfce4自由詩014/9/13 18:37
会えないからこそ自由詩114/9/13 13:20
宇宙開発自由詩214/9/12 11:09
入力以上の出力は無い自由詩114/9/11 18:18
藁半紙自由詩4+14/9/11 11:16

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