最初はそれなりに期待していた
散々魅力的な話を聞かされたから
小さな希望も胸の中で芽生えていた

だけど現実は思っていたより味気ない
大人だって思っていたより大人気ない
それは惰性で噛んで ....
清らかな波を重ねて作られた
海は上質なつづら折りのキリム

潮騒 風の音 ウミネコの泣き声
響きあうハーモニーはadd9

空の映写機に投影された
夕暮れのスクリーンを背景に

僕は ....
新入社員のボーナスなんてたかが知れてる
有給休暇も簡単に使えやしない
悔しいな こんな時は旅行雑誌片手に
つかの間の脳内バケィション



夏はやっぱり南の島がいいな
焼け付くようなエ ....
リセット





寝坊しないように目覚ましを三つ用意して
約束の時間に間に合うように
彼女の家まで車を走らせた
「あれ?もしかしてピアス代えた?」
「そうだよ!よく気付いたね!」 ....
発した言葉がすべて詩になるなら
思いを伝えるのは容易いことだ
だけど僕は百分の一さえ
思いを伝える術を知らない
何より自分の本当の気持ちさえ
すべて理解することは出来ない

放った言葉が ....
あのね。
上手く説明できないんだけど、
そばにいてほしいんだ。
お願い…何も聞かないで。



あのね。
わがままなのはわかっているんだ。
あとでいくらでも怒っていいから、
少しだ ....
その言葉を言われた時はショックだった
だからいつもより大きく笑ってみせた
会場は相変わらず賑やかだった
なぜここにいるのか分からなくなった

みんなと別れた後の車の中は
独り言が虚しく響き ....
ちょいとそこのお嬢さん
浮かない顔してどうしたの?
一曲歌って差し上げましょうか?

野暮なことは聞いたりしないよ
ワンコイン入れてくれるだけで
好きな曲を歌ってあげるよ
ある程度のリク ....
息してるよ
僕は息してる

生きる方法は知らないけれど
呼吸の仕方はなんとなく知ってるよ


息してきたよ
僕は息してきたよ

退屈なんかじゃなかったよ
したいこと ....
コーラとコーヒーを比べたら
コーラの方が好きに決まってる
甘くて美味しいし
炭酸が病み付きになる

コーヒーは苦い
ガムシロとミルクを二つずつ入れても
まだまだ苦くて飲めたも ....
朝食は最近抜いてばかりです
睡眠の方を優先させたいんです
鏡も見ないで髪をセットします
時間はあるのに駅まで走ってしまいます

満員電車の窓に映る姿が
自分じゃないような気がしま ....
「君は一人じゃないさ」
離れた場所から誰かの声がする

「辛いのはみんな同じさ」
そうやって傷口から目を逸らす

自己満足のための綺麗な言葉は
誰の心も揺さぶることはない
 ....
二年後の自分が夢の中に出てきた
相変わらず品出しばかりしていた

学生気分も抜け切らないまま
いつの間にか七月になっていた

チーフは自分より早く仕事を始めて
自分より遅くまで ....
朝は新聞越しの会話
返ってくるのは相槌ばかり
退屈そうな表情はまるで
鏡でも見ているみたい

コーヒーには角砂糖を二つ
多くても少なくても文句を言う
飲み干した後はカップも洗わず
無言 ....
{ルビ37564=さんななごーろくよん}
口に出すのも恐ろしい

{ルビ37564=さんななごーろくよん}
言葉にするのもためらってしまう

血も凍るような惨劇は
映画や物語の中だ ....
嫌われ者は山に住んでいた
都会の人々に嫌われていたし
嫌われ者も都会が好きじゃなかった

嫌われ者は森が好きだった
澄んだ空気や木の実が好きだった
動物と会話することが出来るから ....
休む間もないバイトのシフト
朝から晩までタイトなスケジュール
単調に繰り返す毎日の中で
青空が呼ぶ声がしたんだ

理由なんて必要ないよ
後から書き足せば問題ない

今風の合 ....
花火が消えた後の静けさは
言いたい言葉を隠してしまうから
何も言わずに手を繋いだんだ
右手に残る確かなぬくもり

君が指差す星座の名前を
答えることができなかったから
図鑑を ....
映さないで 私の悲しみを
覗かないで 心の傷口を

葬儀を終えた式場に群がる
悲劇が好物のリポーター達
どんな質問を用意されても
返事は一つ

「答えたくありません」

映さないで ....
年に一度の大切な記念日を

一緒に過ごせなくてごめんね

お詫びに十二時ぴったりに

絵文字を散りばめたメールを送るよ



Happy birthday to you
 ....
人生それは山のように
どこまでも続く険しい道のり

道端には諦めた人達が
疲れた顔して座り込んでいる

どうしてここまで来たんだろう
どうして歩き続けるんだろう

考えた ....
顔の無い人形は
しばしば子どもの夢に出てくる
複雑な問題を出して
子どもたちを悩ませるらしい

最初は信じなかったけど
同じ夢を見た子が何人も出てきたので
夜遅くまで起きてい ....
生まれた時から存在するものは
当たり前にあると感じてしまう
あおあおと茂る緑の大地も
いつまでも続くと思ってしまう

だけど激しい雨が降り
容赦なく花を枯らすだろう
だから忘 ....
砂嵐の音で目が覚めた
いつの間にか眠っていたらしい
冷蔵庫の扉を開けて
牛乳を一気に飲み干した

浅い眠りの中で僕は
大切な夢を見ていた気がする
それが何か思い出せないまま  ....
眠る前心が不安になるのは
無意識に闇を恐れているから
このまま夜に取り残されれば
僕の世界の時間は止まる

今日まで大きな怪我も無く
平穏な日々を繋いでこれたけど
神様は時に ....
埃にまみれた卒業文集
将来の夢はパイロット
無邪気な瞳が描いた未来は
希望の光で満ち溢れていた

いくつもの挫折を経験し
いくつもの現実を目の当たりにし
妥協して生きるコツを ....
風のない日に君を見送った
水面は音も立てずに揺れていた

あまりにも眩しい君の笑顔に
悲しみは一瞬だけ和らいだ

ボートは二人乗り
三人は乗れない


好きだから愛しているから
 ....
鏡に映るのはどんな顔?

寝癖をジェルで整えて
冷たい水で眠気を覚まして
ネクタイを強く結んで
勢い良くドアを開けよう

少し斜め上を向いて
お陽様とにらめっこして
こ ....
この手紙を読んでいるころには
私は世界から消えているでしょう。
これは遺書なんかじゃありません。
残したい言葉なんかなにもありません。
ただ、このまま消えるのもくやしいので、
理由 ....
いつものように社宅を出ようとしたら
隣の部屋から唸り声が聞こえてきた
心配になって訪ねてみると
同期の知り合いが中にいた

なんでも課題が終わっていないらしい
しかし見てみると三 ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
ガム自由詩11*08/7/13 5:45
キリム自由詩2*08/7/13 5:21
グァム自由詩008/7/13 5:14
ゲーム自由詩5*08/7/9 22:37
ゴム自由詩7*08/7/8 12:52
表面張力自由詩3*08/7/7 20:05
抱き枕自由詩3*08/7/7 12:48
コインロッカー自由詩3*08/7/6 13:21
いき(し)てる自由詩8*08/7/5 15:25
コーラとコーヒー自由詩6*08/7/4 20:01
ほころび自由詩6*08/7/4 14:18
Solitude自由詩1*08/7/4 0:42
二十四歳自由詩4*08/7/3 19:31
家政婦自由詩2*08/7/3 12:49
37564自由詩3*08/7/2 23:57
嫌われ者自由詩1*08/7/2 19:02
ハンググライダー自由詩2*08/7/2 7:40
自由詩4*08/7/1 20:52
テレビカメラ自由詩0*08/7/1 14:07
Happy Birthday 2 U自由詩0*08/7/1 0:31
坂道自由詩008/6/30 19:25
顔の無い人形[group]自由詩2*08/6/30 3:00
自由詩2*08/6/29 17:53
AM4:15自由詩5*08/6/29 6:51
心臓自由詩2*08/6/28 19:56
こんなはずじゃなかったのになぁ自由詩4*08/6/28 12:19
ボートは二人乗り自由詩2*08/6/27 22:29
自由詩5*08/6/27 13:16
殺人事件自由詩3+*08/6/26 19:15
9時5分[group]自由詩1*08/6/26 7:10

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