イメージの中で溺れる歌姫
今は誰もがみな彼女の虜さ
イメージの中で溺れる歌姫
だけどそれは永くは続かない


一時代を築き上げた華々しい功績も
流行の波に曝されてもはや過去の遺物
巷に ....
2009年1月1日
8時59分60秒

僕は一体何をしているだろう?



ある人は笑っているだろう
ある人は喜んでいるだろう


ある人はお酒でも飲んでいるんだろう
ある人は ....
世界の終わりを何度も見た
そこで途切れてくれたなら
傷口は増えずに済んだはず

希望を得るたび怖くなった
うっかり手放してしまえば
誰も差し伸べてはくれない

感情を言葉に出来なくて
 ....
体の奥深く生まれた言葉は
喉の狭い部分を通り抜けるとき
どうしてもバラバラになってしまう

だから舌先で整えて
元の形に戻そうとする
欠けたパーツも見つからないまま

伝えるんじゃなく ....
日本橋では知り合いに会う確率が高い

友人の気象会社を案内してもらった際
こっそり大きな発雲機を見せてもらった
入社一年目でここまで任せられるのはすごいと素直に思った

しかし友人は動揺し ....
地下鉄を乗り継いで煌めく世界へ
一年中冬が来ない賑やかな舞台へ

ここでは誰もが死んだ目をしている

銀色の太陽が魅せる幻覚に
心を奪われ踊り続けている



カウンターに群がる夜 ....
原チャリで追い掛けて
陸橋を乗り越えて
時限爆弾を仕掛けて
メガホンで応戦

新撰組登場
鮮やかな着物姿
舞い落ちる花吹雪
荒波の日本海

流れるテロップとロックンロール
名シー ....
生まれた時から彼を知っている
普段はなかなか思い出さないけど
いつも僕のすぐ近くにいる

喫茶店の窓際の席
最終電車の車窓
町中のショーウインドウ
いろいろな場所で彼に出くわす

こ ....
63階の視聴覚室で試験勉強をしていた
保健体育の先生はスパルタで
教室に入るなり生徒を叱ったりしていた

ふと大きな爆音が響くと
館内アナウンスが流れだした

「42階から火の手が上がり ....
“beifet”

サスペンス漫画の黒幕が
戦いに破れた主人公に言い放った言葉

なんだかずっと心に残っていた
英語の辞書には載っていないし
一体どんな意味なんだろう

掃除の時間中 ....
今日は何だか気分が悪い
起きたくても起きられない
パジャマを脱ぐ気力もない
朝ご飯も食べたくない

だから学校には行きたくない

下駄箱を覗くのが怖い
ロッカーを開けるのが怖い
体育 ....
針で刺した穴みたい
小さくて小さくて気付かない
忘れた頃に思い出す
痛い、痛い、あぁ痛い…

糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
 ....
道端にひっそりと咲いていた
花の名前を知ることはなかった

知らない間に消えてしまった
空っぽの風がそこに吹いていた


期待されて生まれた命と
期待されずに生まれた命

蒔かれた ....
押し潰されそうなほど青い空
人混みを掻き分けて取り込んだO2

変化し続ける鱗雲と
味気ない駅前の広告

しゃがれ声で歌うストリートミュージシャンは
かつての少年が憧れた姿

ダイブ ....
「泣いた分だけ傷付いた分だけ
人は強くなれるんだよ」

自分で書いた文章なのに
どうしてこんなに嘘っぽいんだろう

「悲しい時こそ笑ってみせるんだ
 そうすれば幸せがやってくる ....
ただいまって言った後に
誰もいないって思い出したんだ
直らない習慣 どうやら僕はまだ
現実を消化出来ていないみたいだ

1人で暮らすのは気楽でいい
自分で使えるお金も増えたし
部屋も前よ ....
サイドブレーキを引いた後も
まだ帰りたくないって君が言うから
カーステレオの音を最小限にして
くだらない事を夜通し話したね

一昨日食べたドーナツが美味しかったとか
ゼミの友達が ....
眠れない夜が続いていたのは
抑えられない舌の渇きのせい
肩書きを餌に抱いた女は
体以外預けてはくれなかった

煙草の煙に乗せた別れの台詞も
すべてはシナリオ通りの流れ
このまま誰一人愛す ....
君は優秀な脚本家だと聞いているよ
確か今手懸けている作品のタイトルは「人生」だっけ?
僕も全部は見ていないんだけど
君の性格や仲間を見ていると
あらすじは大体伝わってくるよ

な ....
The smell of cigarette was the best for me.
I've felt by your side
in the tiny candle light.

Th ....
低血圧で憂鬱な朝の目覚め
おまけにうお座の運勢は最下位
「昨日の失敗が尾を引くでしょう」
思い当たる節があって余計にガックリ

ともかく洗面所で顔を洗っていたら
流しの下に百円玉が落ちてい ....
一日目

「何人?」
「一人です」
日本語があまり上手でないせいか
無表情な店員の態度にがっかりしつつ
エビチリとラーメンを口に運ぶ

味は中々いけるなぁ
オープンセールで半額だし
 ....
水墨画のような朧月夜

華麗に踊る大和撫子

はらはらと舞い落ちる雪は

柔肌に触れて静かに溶けていく

不意に丹頂鶴の羽音が響くと

辺り一面の空気は張り詰め

私は煙管に火 ....
すべてが自由だと言い切れるほど
世の中は単純じゃなくて
自由と自由がぶつかりあって
新たな火種が一つ生まれたよ

好きな人 嫌いな人 どうでもいい人
面白がっている人 わかってい ....
ショッピングには行きたくない
私をなんとか喜ばせようと
貴方が無理してしまうから

映画館には行きたくない
スクリーンに夢中になっている貴方を
誰よりも遠くに感じてしまうから

冬の海 ....
すっかり日が落ちるのが早くなった冬のある日
フレックスタイムで足早に職場を後にする
駐車場から見上げた薄暗い空に浮かぶ夕陽
そんな何気ない景色を詩に書き留めよう

奇跡と呼ぶには少し大袈裟で ....
待ち合わせに5分遅れてきた友達は
首に水色のネクタイを巻いていた
誰もその事を突っ込まないくらい
水玉模様が自然に馴染んでいた


僕が着る服の色といえば
いつも決まって白か黒
黄色や ....
風のような人だったから
劇的に目の前に現れて
戯曲のように去っていった
ただそれだけのことなのに
最近体調が優れないせいか
秋の夜が長すぎるせいか
周回遅れの孤独なレース
巻き返す手段が ....
ねぇ、航海しない?



突然のことで驚いた?
こんなこと言うなんて意外だった?
ううん、特に理由は無いんだけど
今日はすごく天気が良いからさ

ねぇ、航海しない?



突 ....
勝手に灯りを消したのは誰?
まだ僕は眠たくないのに
電気を点けたようにもスイッチに手が届かない
時計の音だけが響いていた





辺りはすっかり静まり返っていて
月の光も雲に隠 ....
1486 106(555)
タイトル カテゴリ Point 日付
歌姫自由詩2*09/1/6 19:19
8時59分60秒自由詩3*08/12/31 21:38
聞こえない音自由詩4*08/12/17 23:30
再現力自由詩2*08/12/13 21:52
日本橋電鉄[group]自由詩0*08/12/13 0:40
ミラーボール自由詩008/12/10 22:00
Silver Soul & Lupin自由詩1*08/12/10 14:39
He自由詩0*08/12/7 23:13
世紀末デパート[group]自由詩2+*08/12/7 4:58
beifet[group]自由詩1*08/12/3 14:34
学校自由詩2*08/12/2 21:20
糸切りバサミ自由詩2*08/12/2 14:13
自由詩3*08/12/2 0:16
ダイブマン自由詩5*08/11/30 23:18
日記療法自由詩3*08/11/26 19:18
チキンラーメン自由詩1*08/11/26 10:37
駐車場自由詩3*08/11/25 20:33
サキュバス自由詩4*08/11/24 23:35
脚本家自由詩1*08/11/24 18:10
香水自由詩0*08/11/24 8:32
星占い自由詩0*08/11/23 21:53
中華飯店自由詩1*08/11/23 13:35
自由詩1*08/11/23 1:34
匿名希望自由詩2*08/11/20 21:40
冬の海自由詩1*08/11/19 21:49
早帰りの詩自由詩4*08/11/18 23:30
水色自由詩3*08/11/17 22:55
音速の壁自由詩1*08/11/15 23:09
航海自由詩4*08/11/9 7:59
消灯時間自由詩4*08/11/8 22:02

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