リハビリ中

リハビリなか

なか‥‥シホ
お腹がすいたら
食べるものがある
飲むものがある
申し訳ない気もちになる

お腹がすいても
食べたくなければ
食べないことがある
申し訳ない気もちになる

食の欲深さ
満 ....
恋とか愛とか
体感して
現実と思い込む人
本能がうむ幻想が
現実になる

自分の目覚めを
人に告げたいみたいに
音をたてて窓を開ける人
その人とはちがい
まだ私たちは暗闇に ....
やさしい気もちに
なる夜は
落ち着く場所で
息をする

眠りたくない
夜の明晰
目覚めたくない
夢の混迷

心に影を
頭脳に闇を

日はかならず昇る
月はするどく輝 ....
浮かぶ言葉は
「死ねばいい」
そんな発語は
安易すぎるとは思うけど

死ねばいい
死ねばいい
って自分
自己同一性なんか
死ねばいい

自分の中の
他人消えて
他人の ....
字の羅列に
意味づけはいらない

数字の並びに
規則性を見ても
すべてはランダム

文字の運びに
芸術性を見ても
ほんとはランダム

見る
聞く
読む
書く

 ....
まぢかに雨の感じる夜

屋根がある
布団がある
申し訳ない気もちになる

雨の強い音が心をうがつ
やむにやまれず
窓を閉める

少しの静寂に居つつ
雨はまだ僕を呼んでいる ....
教育と
情報で
人はつくられる
見えない力で
知らないうちに
つくられる

誰彼の意図で
あったとしても
なかったとしても
洗脳作用がはたらく

自らの意図であると
 ....
眠りたくない夜毎
闘うように飲み続け
目覚めたくない朝
眠らない夢を見続けて

死ねばいい
記憶も思考も
なくなればいい

幻か現実か
そんなことは問題ではない
あるのは ....
真っ暗なのは
見えないのではない
闇を見ている

無音なのは
聞こえないのではない
沈黙を聞いている

不毛なのは
生きてないのではない
死を生きている

広い視野と
 ....
一度は誰でも
通る道

ひき返せなくなる前に
誰もが一旦
つまずく道

僕らが生まれた頃には
すでに道は
できすぎていた

石ころ蹴って
道草くって
立ち止まってから ....
この恐ろしいほどの
時間の無駄使い

無駄使いだけど
ただ無駄なわけではない

一番の贅沢かもしれない
お金も名も無いけれど

この命の
どうしようもない物語

この物 ....
いろんな事が
次第に
しまわれていく

いろんな事が
くすんで
薄まっていく

病むこと
悩むこと

立つこと
断ちきること

見ること
省みること

言葉を ....
一日が
終わっているのか
始まっているのか
わからない時間の中

目覚め
生まれて
眠りは


あるいは

眠りは
生で
目覚めて
終わる

至って普通の
 ....
鼓膜にささる
音のかずかず
視野にとびこむ
画のもろもろ

このリアリティは
どこからくるか


夜に寄るもの
やさしい闇
夜に拠るもの
言葉のことごとく

いまあ ....
発情した猫の声
寒い真夜中
悲しげに聞こえる
その夜はいつまでも
猫の声がひびき続けて

空腹をかかえて
寒さに震える
真夜中の
見えない猫の
声だけが聞こえて

空腹 ....
またも
命の終わりを
確かめないまま
次元を移り
確かでないまま
始まっているその生

大きな樹木の
枝分かれの先
枝先どうしは
互いを知らない

ある枝が死んでも
 ....
自分らしさなんか
信じない
自分探しなんて
おこがましい
自我なんか
この世の遊び

考えること
感じること
その場かぎりの
浮遊物

無とか
空とか
名付けること ....
手のひらの
生命線をかき切って
自らを
追いこみ生きる

手のひらを
見れば見るほど
自らの手という
奇妙な気持ち

手のひらを見る
その目を信じて
あるはずのない
 ....
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日

現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日

初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ....
見てる煙草の火で
目だまをつぶす

その衝動を
抑えこむ

目を固くつぶって
そこから逃れる

視覚優位の
ヒトの脳

目は膜一枚で
世界とつながる窓

目を開い ....
手にもつスプーンを
ナイフにかえて
闘うことを
覚悟する


甘いミルクを
吸うのはやめて
勝利の美酒に
酔うため闘う




かざすナイフを
ペンにかえ
闘い ....
とりとめのない
イメージだけが
残る過去

過去を塗りなおす
想像とか
思い出にひたる
郷愁とか

死ねばいい
記憶も思考も
なくなればいい

斜陽のとき
時折さす ....
光に目を閉じ
闇を求める
そしてそれは
真の闇ではない
光を本当に失うとき
求めることなく
闇は
抜き差しならない
闇になる

人の目を避け
孤独を求める
そしてそれは ....
絶望を書いて
絶望を試し
絶望に生き
絶望に倒れ

絶望的に笑う

夢を見て
夢を描いて
夢に見られて
夢に壊れて

夢幻は彼方へ

自分を晒し
自分を無くし
 ....
祭りのない秋
冬の訪れ
静かな景色と
空模様

途切れる意識の
はざまに浮かぶ
現実のあらわれ
夢の幕
夢でこその現実模様は
頭の奥に遠ざかる

天井の
咲かない花の ....
生きてることが
かっこ悪いとき
そのことこそが
生きる糧

ある種のかっこ悪さは
逆説的に
かっこいい

生きてることに
実感ないとき
ふと訪れる
現実感の不思議さ
 ....
かつて
人の夜は
静寂だった

無音の
冷やかな空気に
包まれる

音を伴わない
声を聴く
動かない静けさの
声を聴く

沈黙に耐えられぬ
饒舌
黙考に耐えられぬ ....
自身の思考なのか
何者かとの通話なのか

脳裡をめぐる
声を断つため
頭の中を
ノイズで満たす

見えない波線が
ゆるみ始める

底に沈みゆく
静かな一直線

死と ....
誰かを
何かを
攻撃するばかり

それを強さと
思い込む

力の強さも
使い方によっては
愚かなだけだ

敗北を
いつも予期している
弱い我々こそが
ただ人だ

 ....
シホ.N(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
リハビリ自由詩1+23/10/23 22:15
食考自由詩123/7/31 0:53
明けないはずの夜が自由詩023/6/30 1:07
頭脳に闇を自由詩323/6/1 1:45
最後のフレーズ自由詩0+23/5/22 4:20
羅列自由詩223/5/1 4:20
まだ雨が呼んでいる自由詩423/3/18 2:32
危険思想自由詩123/1/5 0:17
交差する点自由詩122/11/4 0:03
五感の深部自由詩6*22/9/30 0:31
道のその先自由詩222/9/4 23:48
贅沢な無駄使い自由詩322/7/27 0:24
おしまい自由詩122/7/2 2:59
一日の生自由詩122/6/27 3:23
やさしい夜に自由詩1*22/4/27 3:08
真夜中の猫自由詩322/3/8 23:18
大樹の枝先自由詩221/12/4 15:14
自我の自然死自由詩121/11/1 23:34
自由詩121/9/2 0:25
この世界の秘密について自由詩121/8/26 20:32
目魂自由詩021/8/20 20:52
自由詩121/5/28 23:22
傾きつつ自由詩321/4/15 17:30
闇と自由と人独り自由詩221/3/17 23:42
滅却自由詩221/1/20 20:33
日のつなぎ目に自由詩620/12/23 16:23
生きてること自由詩220/12/2 17:43
音のない声自由詩320/11/12 16:53
波線自由詩120/10/5 17:49
人になる自由詩120/9/3 17:44

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