名もなき
地に居て
ふるさといずこ

立つ
土の上
根はあるか

 ☆

寄る辺なき
心の景色
真実いずこ

見る
地平線
空遠く

 ☆

いつも
 ....
ある日突然
命じられ

その日突如
生を受け

 *

知られたくない
痛みを抱えて

知らされるのは
意味の無さ

  *

悪意にみちた
風を受け

 ....
かわいた音を
かなでる弦、を
はじいて始まる
はかない白日


恥じながら生き
端っこ歩み
ゆめゆめ思わぬ
夢を見て


とっくの昔
とっぷり
暮れ切り


 ....
外へ踏み出せば
青い山並
遠い湖岸

しぜんのじねん
自己意識はまた
不確かな



見えないものを
手探りしては
喪失感

億劫な発語
力ある沈黙
言霊を追う ....
音楽は綺麗だ
詞はときに美しくない

映像は力強い
言葉だけでは非力すぎる

絵画は豊かだ
活字の並びは貧相だ

散文は直線的徒歩だ
詩は螺旋的舞踊だ



創造す ....
窓をあけるように
テレビをつける

人に会うように
ネットをつなげる

手紙をかくように
独りをつづる

扉をあけるように
脳ミソひらく



いくら開いても
広 ....
白昼の夢の途中
断絶するイメージ

現実感の迎撃に
やられて浮遊



神仏思想
腑に落ちるもの無く

妄信を排して
懐疑に陥る



いまこここの世
いつど ....
ドキドキするよ
あなたに包まれる
夢を見て

ぼくはいつも
上手にさよなら
できなくて

終わりを知ってるのに
知らぬふりのまま
ラインを越えた

もう少し丁寧に
時 ....
不惑の境地
たどるも遠く
惑いさまようことばかり

受けさずかった
生の還元
先をゆくのは
名もなきうた



青年期の血気
汗ばむいらだち
若気のいたり

言の ....
頭のなかで
追ってる思考は
完璧なのに
口をつくのは
空しい言葉

頭のなかで
打ってるリズムは
正確なのに
手足の動きは
躓きがち



世界のなかで
生きてる ....
飛行機雲の
幾筋か
集まるところ
空の奥

見上げると
吸い込まれそうな
光る青


流れる星の
一瞬間
消え入るところ
空の闇

立ちあがると
包まれるような ....
闇をまとって
防御する
この暗がりが
空間を固める

光に洗われ
裸になる
この明るさが
眼を突き刺す

カーテンを引く
その閉塞の重みに
濃くなる心身の密度

窓 ....
ダメダメだけど
駄目なりに
ダメ人生にて
駄文を連ねる

ウンウンうなって
運悪くとも
ウンとうなずき
運命を負う

生きながらえて
流れて
名が付き

生きなおそ ....
七年の呪縛
三年後の危機

胸のタイマーが
カウントダウンを始める

それは
鼓動と同調して

来るべきときを
予期さえする

なにしても
どうしても

なにもな ....
命など
ポロリと
落っこちるもの

道など
プツリと
ちょん切られるもの



何世にも渡った
魂だから

旧世界の場面が
夢見に浮かぶ



使い古された ....
曇天あたまで
頂いて

日一日また
いたずらに



この世にはまだ
居足りない

先ゆき最期まで
至りたい



言葉のはざまで
抱かれて

まぼろしあ ....
天気は病みあがり
光が降って
かろうじて息を
吹きかえす


空気は冬じたく
影が伸びて
ひそやかに息を
吐いて吸う


世界の境が裂けるとき
時は遠く
ときはなた ....
しなしなと
深夜のラジオが
ひなびて曲を鳴き奏でる

くるくる風括る
晩秋は
始めとも終わりともなく

じりじり
砂を嚙む
ときの流れのとどこおり

いつ ....
熱くなる人
炎のよう

涼やかな人
水流のよう

熱風涼風
吹かれてなびく

人々様々
十人十色



多様性は自然なことだが
あるいは

声高な個性の偏重
 ....
自己たる意識の
曖昧さのもと
神経回路の
織りなす世界

小さな世界に
繋がるものは
大なる源
不可知の広がり

見えない手綱
消えない絆
たぐりよせても
頼りなく
 ....
メロディはなくとも
リズムがある

声はなくとも
ペンがある

時系列に沿わなくとも
字列の同時性がある

ストーリーはなくとも
フィーリングがある

意味はなくとも
 ....
虫の音きこえる
夜のうち
耳なり重なり
静寂遠く


寒気の吹きこむ
日のあいだ
光に刺され
血にじむ虹色


地の焦げる香の
吹く風
黒影


空駆ける気の ....
静かな
夜の底に
横たわる

不覚にも
深く
沈みゆく

巣食う漆黒を
救う祈り
やわらかな闇

自由
奔放
本意でもなく

困難
混沌
隠遁の日々

 ....
山の上に
たなびく雲は
空の青さを
背に受けて

川の中に
ただよう影は
水の流れを
身に受けて



道の上に
照っている陽は
歩くものを
みちびいて

風 ....
今日も
緊急車輌の
サイレンひびく


街中の
かげろうたちが
立ちのぼる


ビルの谷間で
落っことしたもの
探してる


巣食った暗黒の
深いところで
救 ....
すべての投影
まぼろしのごと
偶然性おび
世界があらわれ


夢の質感
デジャヴの感触
不思議なことが
起こる脳内


暗闇のなか
今日と明日に
はさまれる夜

 ....
しかし
だけど
そのまんま

それで
だから
ほしいまま

たぶん
おそらく
このうえなく

まったく
すべて
すべからく

いきて
いかされ
それだけで
 ....
頭フリフリ
雨降り
ふらり

ウンウン頷き
運なく
うなる


星がキラキラ
気楽に
くらり

トントン拍子に
飛んでは
止まる


心コロコロ
転んで
懲 ....
健康的で
建設的な
夜は呼ばない


更ける夜
かわる日付
めくられるもの


闇のカーテン
とばりがふわり
くぐる星くず


夜明け前
こぼれる月と
日のき ....
見てみて
聞いて
嗅ぎ
舐め
さわる

テトテト
歩いて
来て
去り
かえる

みるみる
満ちて
勝ち
咲き
ほこる

手と手と
合わせ
実は
落ち
 ....
シホ.N(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
名もなき地の夜自由詩414/5/12 22:12
その日その生自由詩214/4/14 17:25
たった今自由詩614/4/2 18:11
美しい世界自由詩214/3/24 17:59
想像的創造自由詩214/3/10 17:40
窓を開く自由詩214/2/27 18:40
主体のない夢自由詩1*14/2/17 17:41
あなたを捜す自由詩214/2/6 17:38
詩と死の私史自由詩314/1/28 17:33
頭の世界自由詩414/1/20 17:46
自由詩5*14/1/6 17:39
闇と光とこの心身と自由詩1*14/1/3 6:41
自由詩213/12/21 16:46
とぶ歳自由詩313/12/10 17:27
芽ばえ自由詩113/12/5 17:18
天まで自由詩313/11/29 17:32
十一月自由詩4*13/11/19 17:32
波長自由詩4*13/11/12 0:06
冷徹な熱血自由詩413/11/7 17:26
体感自由詩213/10/29 17:35
殴打自由詩3*13/10/23 0:05
十月自由詩3*13/10/17 23:30
苦しまぎれ自由詩2*13/10/9 0:05
無垢の唄自由詩3*13/10/3 17:28
自由詩213/9/23 23:39
脳内模様自由詩313/9/17 2:32
このまま自由詩413/9/10 0:01
真なる夜自由詩613/9/3 1:05
末期的な夜自由詩213/8/25 23:51
自由詩313/8/19 23:27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 
0.11sec.