夜の街
光る街
沈黙の中へと
のみこまれてく街
あなたってばいったい
どこで何してるの
ぼくはこの街を
歩いているよ

クルマやバイクが
アスファルトの道駆けぬけていく
 ....
通じ合わなくとも
理解っている
ぼくらの法則
ぼくらの約束

言葉にできなくとも
筋道とおる
ぼくらの考え
ぼくらの答え

孤独にとらわれ
弧を描いて落下する
心に何か ....
世界は複雑
世界は不可思議
世界が怖い

人間は雑多
人間は不確か
人間が分らない

社会は幻想
社会は人工物
社会に居づらい

人生は螺旋
人生は道草
人生がはか ....
きみの声を
遠くで聴いた
きみの眼の中
僕はいなかった

誰のものでも
なき人よ
誰かわからぬ
その人よ


遠くの声に
きみが響いた
多くの眼のうち
きみだけ光っ ....
真昼の陽を
全身に浴び
蒸発しそうな
夏でした

夜中の闇を
吸い込み続けて
窒息しそうな
夏でした



夜明けの空は天高く
苦しまぎれに
起き続けていた
朝で ....
イメージを
ひとつ
ひとつと
潰してゆく

頭に浮かぶ
未来の像
浮かんだ時点で
かなわぬモノ

思いを馳せる
過去の様々
思ったところで
かわらぬモノ

その場 ....
電話は苦手なので
手紙を書いた
長い長い手紙になった
読み返して
不要なところを削っていくと
短くなった
三行になった
そのうち二行は
はじめの挨拶おわりの挨拶
こういう手紙 ....
あえて触れない
真実現実
知らぬふりして
仮の世わたる

超越世界の
尽きない光
見えないけれど
ただ感じる

この世の
すべては
何ものかによる
投影として有る
 ....
困難のトンネルを這い
産まれて
同時に
死がひとつ立ちあがる

混沌のうちから
産まれて
言葉にまみれ
詩がひとつ立ちあがる

墓場さえない
うたは埋もれて
読み人知ら ....
チョロチョロ
パッパと
生きていて

グルグル
プッツと
頭がはじける


フツフツ
ポッポと
沸き湧く血潮

ツーツー
トットと
電位の走る脳細胞


ギラギ ....
生とは何か
此岸での形態だ

形態とは何か
彼岸からの具象化だ

具象とは何か
底につながる根をもつものだ

底の根とは何か
あらゆる本源だ

本源とは何か
うごめく ....
たんたんと
たんとたんと
だんだんと

するすると
するとすると
ずるずると


それいけと
そうしてそれを
それなりに

なににせよ
なにがなくとも
なんなりと
 ....
遅れてきた青年
早すぎた少女

天のいたずら
輪廻の気まぐれ

時代にずれて
生きづらさ



復活の
三日は推定三千年

弥勒の
待つ五六億七千万年

時の ....
畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら

砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ

生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ

青空 ....
入り日の乱れる
西の山

空と地との
あいだがら

とかし合って
遠い線

刻一刻と
変わる色

日と星まわる
自然の理


身をまかせること
捨てる自我
 ....
視界も
音もなく
匂いも
味もなく

固い枕と
軽い布団の
身に触れることだけに
意が集中する

意するところ
過去未来はなく
今現在の
一瞬一瞬

間隙なき
感覚 ....
いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている

この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように

持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当 ....
多分
結局
何も
無い

沈黙の
おくの
不安の
無感覚

死にゆく
心身実体
散りゆく
魑魅魍魎

くもり空が
耳へと入り
重たい頭蓋
霞む透明度

 ....
横腹を
何かが
うごめいている

首筋を
何かが
這いまわっている



得体のしれない
何かが
巣食うからだ

得もいわれぬ
何かに
魅せられるこころ

 ....
世の人びとが
忘れ去る
ひとつの生を
受けている

何者でもない
宿命しょって
止むに止まれず
生きづらさ

すれ違う
路傍の人びと
石ころどうし
外す目線

見 ....
菜の花の咲く
野の道よ
橋の高みより
見る魚影


名の無き者の
乗る風よ
端の深みへと
身の射影


空気はたたずみ
見渡すかぎり
のっぺらぼう


勇気は ....
うわ滑りせぬよう
地に足つけて
踏み出せば

見渡すものは
主観の世界

彩り
カタチ

ひかり

発語はいつも
見えない
暗喩


から回りせぬよう
地 ....
悲しいことは
悲しいままに
悲しんでいい

つらいことは
つらつら思い
つらぬき返す

知らないことを
知らぬふりして
知らしめられる

暗い夜の中で
クラクラ迷い
 ....
扉を
叩いてしまうと
もうあとへはひけない

扉を
ゆっくり
開いてみるのみ

光がこぼれて
身を刺して
喜びの痛みを抱かせる

ここから続く
道はどこへ
行くのだ ....
今日
なにかに気付いた

明日
なにかが発動する

真夜中すぎの
信の真相

夜明け前の
血色の地



昨日
なにかに気付いた

今日
なにかが発動する
 ....
ホーホケキョ
が聴こえると
風は丸みをおびて
吹き過ぎる


フワリフワ
と浮かぶ雲
空は高みをまして
陽が光る


振り返る
思い出もはや
遠きもの


繰 ....
心身の底から
信じられるものを求めて
探しまわっても
見つからない

小さな懐疑が
意識の奥で
息をひそめて
笑っている

ひとつの真実らしきを
信じることで
ほかの真 ....
目蓋は開かず
絶たれる
眼光

静寂の重さに
つぶされる


過剰な匂い
混乱する
鼻孔

とろける毒が
浸潤する


痛み痒み
おおわれる
触感

 ....
少しくらいの
痛みはあるほうが
生は活性する

少しくらいの
望みを持っても
いいような気がする



少しばかり
苦を背負っても
生はたどれる

少しばかり
無 ....
破滅は
つねに
目の前にいる

破壊は
今にも
始まりつつある



奔流の
激しさにただ
立ちつくす

奔走の
道は一体
どこ行くか



脳波が
織り ....
シホ.N(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由な疾走自由詩213/8/16 20:07
奥底自由詩213/8/12 0:53
世界の中で自由詩213/8/6 23:58
きみの声自由詩313/8/1 17:19
ひと夏ひと朝自由詩213/7/26 4:35
あるがまま自由詩213/7/19 17:11
手紙自由詩513/7/13 3:28
光と陰自由詩313/7/7 23:23
無名の人自由詩613/7/1 3:48
うなる風の中を自由詩2+*13/6/24 17:45
交信自由詩313/6/17 17:16
来る日のうた自由詩313/6/8 17:06
生まれ落ちて自由詩113/6/3 17:19
麦秋自由詩313/5/27 0:12
夕暮れ自由詩3*13/5/23 17:27
いのち自由詩313/5/18 15:47
天を指差して自由詩413/5/13 17:15
出口のない道自由詩213/5/10 17:19
得体しれず自由詩413/5/3 20:12
失われた人自由詩313/4/25 17:35
名の無き者自由詩313/4/17 17:20
地に足つけて自由詩213/4/14 16:37
何者かに自由詩213/4/8 17:24
扉の向こう自由詩213/4/3 17:09
気付きと発動自由詩313/3/31 0:30
早春自由詩113/3/25 17:12
真なる信自由詩313/3/19 17:20
六根自由詩413/3/18 17:16
一握の生自由詩313/3/15 0:42
破滅自由詩213/3/11 17:16

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