過剰な感覚
直観の感受
表出する感情

抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ



覚醒のとまどい
覚知を求める
覚悟の日々

身をけずり
心めぐらせ
目覚めよ叡 ....
幾とせ過ぎたか
このひと世

移ろう空気に
まかせる身



真夜中闇に
包まれて

白昼は日の
光浴び



宙の広がり
定まることなく

時の流れ
留ま ....
  「恥の芯」


生きているのが恥ずかしい
死ねないことが恥ずかしい
しょせん価値など求めてないが
恥ばかりの道のりで
消えてしまいたくもなる

過去は去るまま
未来は白紙
 ....
歌い尽くされた
メロディ
書き尽くされた
ことば

創作なるもの
無尽蔵か
個性なるもの
確たるか

自意識が
固有であるという幻想
すべて形なき混沌

個性の殻に安住 ....
生まれぬ仔を
待望して止まないように
生まれぬ言葉の
形なき存在を想う

非存在という
存在のありかた
存在なきことは
ひとつの救いでもある

発そうとした言葉を
失いつづけ ....
キレイダナ
綺麗なものを
僕の眼も見る

このマチガイを、この
すべての僕等の間違いを
ほんとうの物にする

ホントウに綺麗なものが
僕の眼の裡に映る、もう
間違いもかまわぬ
 ....
 まどろみなど
 ありはしない
 醒めきった空と
 意気

  落ちてくる
  宇宙の風が
  運ぶもの
  夜明け前の風に落ち


 まちがいなど
 ありすぎる
 去り ....
すべては暗示ばかり
と気づくことは
恐れる第一歩
見ていたとおりの世界は
忽然と姿くらます

世界をいったい
どのふし穴で見ていたか
暗示をよりよく
読み取るすべを失って
ふき ....
時空が虚構であることを
何故僕たちが知らなければならなかったか
知らぬことが一つの特権でもあったのに

夢の跡をたどり
確かめられるものの
すべてを消し去るために確かめる

片々の ....
新年
まわりゆく月日
新しいといえるか
迷いゆく道

死の年
まがまがしい月日
もはや過去だ
通いゆく血

あの夏は遠く今
見えるのは
白い冬の日

あんなに嫌悪した脱 ....
笑いながら僕らの内部から
ななめうしろに
バタバタ飛んでいった鳥たち

そうだった
僕らに絶対はないのだ
絶対がないことの再認に
僕らと鳥たちのあいだにある
みえない影法師を見よ
 ....
ぼくは待つ人
何を待っているかも
わからないけど
ぼく待っている

待つもの来ずとも
待つ心のありかたで
有為も無為も
意味をなし得る

意味といえども
無意味な本質
本質 ....
遠く鳥の飛ぶ音
離さない
僕の耳は手のように
つかむ動きをやめないのだ

地球中の血を力にして
叫ぶ
喉からは出る手のように
何かを欲してやまないのだ

続く
つづらおりの道 ....
精神の病み
闇のなか

意識下にある
闇の発現

光と闇が交錯する
名状しがたい世界に迷って

クルクル苦しく
来るもの拒めず

精の神を畏れつつ
生の芯をもっていたい
 ....
繋がらない
伝わらない
孤独を感じる
こころは子供

賭けている
書いている
綴ることに
ついやす力

伝播する電波
妄想の様相
あしたの頭はどこ行くか

スルーされて ....
睦月
 仲むつまじく

如月
 心の不如意

弥生
 ヤみヨるイきる

卯月
 卯の花ぐもり

皐月
 さみだれ誰の涙か

水無月
 天には水無くなる

文月
 ....
ことばが
うたを欲っする
ポエジーが
リズムを欲っする

その力動
具象の発現
波の流れに
まかせるちから

口ずさむのは
名状しがたい
祈りのメロディ

大丈夫
世 ....
喜々として
危機を迎える
あぶない橋を
渡ってきたんだ

とうとう
滔滔たる流れに
あふれる思いを
分かつことができるか

ダイナミズムの波の中
本当のこと
解りたい

 ....
ベッドに沈み
夕べの闇を
身に
充填する

目で見るもの
耳で聞くもの
その他すべての感覚器
研ぐ

身を貫き刺す
光のひと突き
止め
闇への蹂躙

何も見ない
何 ....

と発語すると
鼻白む思いだが
それは存在可能だ

安易に云えば
隣人への愛
自己への愛
ひいては敵への愛さえも

ここまで生きられたこと
そのこと自体
愛だといえる
 ....
花は咲かず
風は吹かず
空は暗やみ
ぼくはひとり

いやひとりではなく
ぼくの夢を行き来し
ぼくを奔弄するシャドウたちの
愛すべき
憎たらしい口づけ

ぼくの前に道はなく
 ....
拳を突きあげて
つきつける
つきつける

息してる
息してる
生きている身


感性を掘りさげて
彫っていく
彫っていく

おごるな
おごるな
おごり多き理性

 ....
ほんとうのことを
描こうとして
もがく

真逆を描けば
ほんとうのことは
反転表示のように現われるか

ほんとうのことは
描かれ得ない
ものかもしれない

ほんとうのことは ....
さてどうしようか
ぼくらは
歌でもうたおうか
絵でもかこうか
詩でもよみあげてみるか
恋でもしようか
旅にでもでようか
金もうけでもしてみるか

さてどうしようかぼくらは
何だ ....
やっぱりできない
ぼくにはできない
そう言い出すのはきまりが悪いが
ぼくは言うよ
残念だけれどぼくにはできない

きみならできる
やろうと思えばできる
そういうふうに人は言うけど
 ....
夜の闇にまみえる強がり
朝の光を拒もうとするまどろみ
どうするんだどうする
ずるずると重い足をひきずって
まだまだ迷ってみるのか
悲しみ苦悩
そのようにみえるもの
どうするんだどうす ....
暗い
クライ
夜のものおと

かすれて
滑稽なホイッスルが音を上げて
町ぢゅうの
道みちを
めぐりつつ

そのおとに
くらい夢の中のごとく
深夜の
現実空間が
めぐりつ ....
扉をたたいて
問いつづけよう

自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか

魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
母さんが力強く呻いた
父さんは喜びともつかぬ
情けない声をあげた
そしてぼくは出てきたのだ
危険な
しかもおそろしく不条理な世界へ

ぼくははげしく泣いた
丸裸のまま
もはや
 ....
イエスの精神
ノオの精神
絶対の精神
隣人への愛

世紀末の精神
救世主の精神
ロゴスの精神
はじめにそれはあった
そしてそれの逆襲

敵を愛せ
ばら色に
暮れてゆく空
 ....
シホ.N(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
感覚質自由詩612/2/6 23:33
遠い日自由詩312/2/4 0:23
恥の芯  恐怖心自由詩612/1/30 21:11
根源自由詩412/1/24 1:53
存在の秘密自由詩612/1/20 0:37
僕の眼も自由詩412/1/17 3:26
午前三時の危機自由詩212/1/16 3:09
暗示自由詩112/1/12 23:47
触角自由詩3+12/1/9 23:21
一月自由詩212/1/8 2:20
鳥たち自由詩212/1/8 0:24
待つ人自由詩6*12/1/4 23:34
僕は立つ自由詩311/12/31 1:57
生の芯自由詩211/12/28 0:19
あした自由詩411/12/24 0:08
ひととせ自由詩211/12/19 0:56
発語自由詩311/12/17 0:32
過流自由詩211/12/13 23:34
夕べ自由詩211/12/11 3:11
生きる愛自由詩411/12/8 23:45
自由詩211/12/6 2:32
僕はどこに自由詩411/11/30 23:38
手にはペンを自由詩311/11/27 0:39
ぼくらのちから自由詩211/11/22 2:05
できないこと自由詩311/11/22 2:03
生き刻む自由詩211/11/18 20:51
Cry自由詩211/11/15 23:29
問い自由詩411/11/12 2:27
世界へ自由詩411/11/8 0:41
イエス自由詩111/11/3 3:00

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