川は下って
海ひろく
道を登って
山たかく

北上するのは
雲のおび
南下してゆく
風のまま

力動の間に
生きてる
実感

不動の時を
畏怖する
直観
無気力な身を
もてあまし
希薄な日々の
くり返し

空白の過去
かえりみるとも
心にあく穴
不安にかられ

つかみどころのない
液体のような
現在
現実

ペン先から ....
よる
世の中の
つくりが
つかめず

来る
狂おしさの
ひかりと
ひかげ

無言の
怒り
身を衝いて

無限の
祈り
みおの果て
異次元の僕へ

傷んでいるなら
助けを求めて

異世界ながらも
僕にも傷みが
伝わってくる

目覚めるたびの
疲労感
覚醒とともに
心象はうすまりゆきつつ
次元をまたいだ ....
大跳躍!
につまづいて
失う一歩
好機を逸して

記憶の使い回し
デジャヴの頻発
閉じた世界を
生きるすべ

先遠く
しゃっくりのような
一歩ずつ

道深く
あとちょ ....
不思議の国に
まぎれこみ
天も地底も
まじりあう

濡れる抒情を
乾かして
とぎすまされ立つ
川むこう

あの夏の夢の中
息絶えだえの
異界の迷走

来る秋の日の
 ....
いのちのバトンを
つなぐのは

とわの輪っかの
つながりだ

 ☆

バトンをたくせぬ
アンカーは

輪っかの終わる
無限の先だ

 ☆

この命を
全うする ....
あたためる
 凍えた心
あらためる
 歪んだ夜

ほとばしる
 今現在
先走る
 未来予想

いくつもの
 思いの片々
いつくしむ
 世の端々まで

いのちの選択 ....
男のコちゃん
女のコくん

僕らはすなわち
君らである

 ☆

細胞どうしの
邂逅おそるる

見得ても見えない
螺旋形

 ☆

自分らしく
とはいうけれど ....
過去は
かるがる
捨てながら

未来は
みるみる
やってくる

  ☆

無邪気な季節は
もはや
過ぎ去り

まのびして
夢も現も
薄くなりつつ

  ☆
 ....
散文は
徒歩
詩は
舞踊

散文は
直線
詩は
螺旋

ちぎって
つなげて
やぶって
なげて

言葉を排し
コトバの発現
記されるもの
しるしを授かる

 ....
かすかな
秒針の音を聴く

いくつかのうち
狂った時計が
ひとつある

狂った時計は
トリックスター

存在価値の
有無をはなれて
いかにここに
現わるか

時を ....
あたまの声は
なかまの声だ

あたまの痛みは
あなたの痛みだ

  ☆

抒情を排し
饒舌さを避け

なにものでもない
言葉の羅列

  ☆

僕たる僕の
僕 ....
凍える人よ
我が身をくるむ
敷布をはがせ

飢えたる人よ
我が身をみたす
食事をこばめ

寒さ
空腹
孤独

それらもあるいは
密かな快感

生きているから
 ....
世界のくずれ
荒野をくぐれ

いずれの道も
はずれの行先

落ちゆくしぐれ
生きてるまぐれ

ひずむ宇宙
しずむ星々

非自己のきづき
無自我のねづき

とざす窓 ....
遠く奥から
暗い雷鳴

生きる勢い
逃走のための闘争

自ら見ず
意識の儀式

他人の谷間
孤独な鼓動

頭たまらず
強い酔い

髄の不随意
心身の芯

命 ....
瞳でつかんで
目蓋で嚙み砕く
その咀嚼は
深みにはまる


視覚優位の
神経系統
脳にブレーキ
危うく錯視


煙草のけむりを
くゆらせてると
火で目をつ ....
時は
ときめき

とりどり

空は
きらめき
はらはら
波乱

時空を信じて
錯覚
拡散

次元をまたいで
ひずみが
潜み
血管の青筋
切れば赤い血

青い空ににじみ出す
夕暮れの赤

葉は青々しげって
頂く花の赤さ

  *

真赤な血潮
青ざめる相

明ける赤い朝焼け
徐々に青く透き通 ....
その密告を
取りこむ受容体が

自己のうちに
見あたらなくて

知らぬふりして
やりすごす

  ☆

井の中の
かわずよろしく

生きる
恥じ

意味も抒情も
 ....
パンクな音に
頭の震え
リズムを追って
打つ鼓動


クールな眼で見て
為すこと熱く
ドライな心
抒情を排す


イエスの発語は
慎重に
ノーの断言
確固たる
 ....
窓をひらくと
月が見ている

見られる身にして
光の畏れ

  ☆

部屋の暗がり
ともす灯もなく

脳神経の
乱れるシグナル

  ☆

夜の孤独に
月の擬 ....
いてつく大地の
導きよ

たてつく壁への
道こえて

  ☆

世界の秘密に
気付くとき

世間の人々
みな人形

  ☆

危機的想念
真実いずこ

もろさ ....
楽しい日々よ
さようなら
苦しい日々よ
ありがとう


いつでもどこでも
波打っている
いまでもここでも
動めいている


思い出
重い根
遠ざかれ


未来 ....
クロマニヨン人たちの
あつい夏

はじまりとおわりは
いつも夏

  ☆

千年万年
億から兆

何年よりかぞえて
夏をしるして

  ☆

灼熱炎天
沈黙し ....
いま
ここ
この身に
起こっているコト


きて
ゆく
この世の
トキのほころび


きのうの脳内
傷に気付いて
痛みに至る


明したを超した
時間の軸の ....
横暴な精神論に
しいたげられて
神経病みの
夢の闇

あえて
すべてを懐疑する
思想信条
主義主張



未熟な個人主義に
まどわされて
波うつ脳内
何も無い
 ....
生きてるだけで
つらいけど

死にゆくことは
恐ろしい

  ☆

失う統合
隠れた陰謀

夢見がちな
背後霊

  ☆

苦しみ楽しむ
マゾヒズム

死 ....
世界に
ひっかかっていた頃
一日がこんなにも
短くはなかった

めくるめく
ひと日ひと夜
濃密だった
日々過ぎて

今は
もう
たいらな時間の
うすい夢

過去と ....
困難なゆえ
選択肢のない
一本道

簡単ならば
迷いも多い
別れ道

どこいく道か
さらなる道だ

いついく道か
今さらの道



小さく纏まって
生きていくのも ....
シホ.N(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
動感自由詩216/1/13 17:45
溶解自由詩615/12/14 18:24
みおつくし自由詩415/11/17 18:31
異界の人自由詩115/10/30 17:47
天まで届け自由詩315/10/14 18:11
あの夏の夢の中自由詩215/9/1 18:19
自由詩515/8/18 17:07
眠り自由詩115/7/23 18:18
自由詩115/7/10 17:38
クローバー自由詩215/5/20 18:46
しるし自由詩215/4/7 18:43
狂った時計自由詩415/3/20 19:03
自由詩7*15/3/3 17:30
小舟自由詩115/2/4 1:11
きざし自由詩215/1/13 18:12
命ののち自由詩214/12/8 23:32
自由詩214/11/26 17:59
ひずみ自由詩214/11/10 23:24
赤と青と自由詩1*14/10/27 17:15
密告自由詩2*14/10/14 17:17
有無の果て自由詩114/9/24 18:05
月に見られる自由詩214/9/15 23:16
潰滅自由詩314/9/4 17:19
波動自由詩214/8/28 23:23
夏の息ぎれ自由詩114/8/21 17:32
ほころび自由詩214/8/1 0:03
夢闇自由詩314/7/22 23:07
救いの道自由詩114/7/3 17:17
時の中で自由詩114/6/12 23:08
道ゆく時自由詩214/6/2 17:21

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