ドアを開けて灯りをつける
ベッドのうえで
かさり と
金属製の瞼がひらく気配

一本の髪もない頭部には
銀色の鱗が移植されている
人工の瞳孔は菫色で
肌は光沢のない燻銀

たとえば ....
「ent@6et:wh.k9qr:w」とキミは言った。
ローマ字入力じゃなくてカナ入力なんだねキミは、
ボクはキミのそんなヘンにマイナーところがスキだ。
ボクは笑って「にもにみちみのちみち ....
遠くまできてしまったね。
遠足だものね。ね。
引率の先生が伸びをする。
先生は元気がいい。
わたしも背筋を伸ばしてみる。
ぐきぐきと筋肉やら骨やらがきしむ。

なんだかわたしはすこしつか ....
ここまでの6章で、私は、ネット詩批評の周辺にある5つのもの―――交流・感想・紹介・添削・観賞について書いてきた。これら5つ以外に「解釈」「註釈」などがネット詩批評の周辺にあるが、私は「解釈」を重視して .... 観賞とは、何かを味わうことだ。基本的には、誰だってできる。教わらないでもできる。しかし、味わえる内容やレベルは、知識に大きく左右される。だからこそ「味わい方」を教える/教わるということがありうる。
 ....
なんてタイトルをつけると怒るだろうか、「我が同志たるトラブルメーカー」というのは、ずばり、山田せばすちゃん(敬称略)のことだ。技術論的批評(もしくは「添削」)の腕前に関しては、彼の右に出るものは少ない .... 私はいちおうセミプロ書評屋である。書評屋の仕事は、おえらい批評家の仕事と大きく違う。書評屋というより、紹介屋と言うほうが近い。紹介屋は、だいたいにおいて「この本は面白いんだから読め!」「この本はくだら .... 私は無類の本好きだが、これまで著者にファンレターを出したのは、2度だけだ。1度目は小学生のときアストリッド・リンドグレーンに。2度目は、高校生のとき栗本薫に。で、実を言えばナイショの3度目があって、そ .... 告白すれば、私は詩人同士の交流に限らず交流とゆーヤツが極端に苦手だ。自分の詩に感想をもらっても、どうレスしたらいいかわかんないし、私生活について質問されたり私生活について語られたりしても、あまり興味が .... この一連の文章は、タイトルから推測できるように原口くんの「まず、ないものねだりをしないこと」を受けた文章ではあるけれど、別に反論というわけではない。原口くんが、技術論重視の批評者を真っ向から批判してい .... 今夜このサイトをみてちょっと気になってた文章を読もうとしたら、削除されていた。私の投稿のあと削除されたっぽいので、もしかしたら私のせいだったらどうしようと今さら思い悩みつつ、加筆訂正させていただきます .... {引用=さて、ひと思いにやってみようか。
どうきりだしたらよいのか。

「アルフレッド・プルーフロックの恋歌」 T・S・エリオット}


さあ、一緒に出かけよう、私とあなたと

 ....
打ち寄するものみな死せり海灼くる

草いきれ何もかも恥づかしきとき

雲の影渡りてゆけど砂灼くる

はさまれしメモの謎めく書を曝す

切るものと刺すもので食ふ夏料理

  *

 ....
子どもなら金で買えますご予算は?

十二歳監禁されたり殺したり

成人も監禁されたり殺したり

わたくしも監禁するかも殺すかも

サディズムの片恋ならば裁かれる

***

濡 ....
クーラーが壊れたので暑くてたまりません
床屋さんは窓を全部ひらきました
床屋さんは手をよくあらって
よごれて刃こぼれした剃刀を捨てて
血みどろの店内を掃除しはじめました
明日は火曜 ....
からだのあちこちにセントエルモの火をともして
雷雨のなかを飛ぶのは鳥ではありません
鳥たちはみんな死んでしまいました
空はどこもかしこもノイズでいっぱい
ほら鏡面を這ってゆくのは雷雲ですよ。
 ....
頭上でせわしく機械音が響いている
腐った畳を敷いた地面はひどく歩きにくい
どうしてだか私は暗い茶畑を徘徊しているのだ

踏みこんだ裸足がずぼりと畳にめりこむ
視界いっぱいに夜空 雲間 ....
みだれ髪みだれる前に刈り上げる

海底が盛り上がる あれが曾祖祖父

舐めてみる 仮面の裏の君の涎

キッチンに鳩の生首 おはようあなた

時計がとまる あなたが止まる

交差点い ....
雨音す記憶の裏の廃墟より

うすぐもにあなたをのせて追放す

がじゅまるの森よわれらを放逐せよ

がむらんや人なく冷たくゆーとぴあ

霧襖抜けて来しひと霧に消ゆ

くすみたる欄間の ....
暑さゆゑ眠れぬと生皮を剥ぐ

炎天や毒蛇暴るる腹の内

息づくよどみに足をとられた

君がやさしく手をのべれば滴る血

くすりゆびだけのびあがり霧の沼

首無しが首締めてゐる芒原
 ....
わが歌は毒虫の背に投げられし赤く冷たき林檎のひとつ

階段の踊り場に立つあのひとの胸に抱かれてゐるオドラデク

かの城の地下奥津城の牢獄に我あり愛し君を待ちつつ

流刑地に落ちゆく君の背に ....
佐々宝砂(921)
タイトル カテゴリ Point 日付
マスターベーション[group]自由詩5*03/8/26 5:29
ent@6et:wh.k9qr:w自由詩003/8/26 5:26
なんだかわたしはすこしつかれた。自由詩203/8/14 23:40
Cry For The Moon 7「批評へ、あるいは Le ...[group]散文(批評 ...16*03/7/29 17:41
Cry For The Moon 6「観賞、あるいは詩のソム ...[group]散文(批評 ...903/7/29 17:40
Cry For The Moon 5「添削、あるいは我が同志 ...[group]散文(批評 ...503/7/28 4:02
Cry For The Moon 4「紹介、あるいは正当な労 ...[group]散文(批評 ...5*03/7/28 1:48
Cry For The Moon 3「感想、あるいはあなたが ...[group]散文(批評 ...403/7/27 0:57
Cry For The Moon 2「交流、あるいは火星の人 ...[group]散文(批評 ...503/7/27 0:56
Cry For The Moon 1「序論のよーなもの」[group]散文(批評 ...803/7/27 0:54
消費と熟練工(加筆訂正)散文(批評 ...403/7/23 3:51
プルーフロック氏に贈る恋唄自由詩403/7/23 0:39
夏料理[group]俳句4+03/7/22 0:58
即興川柳猟奇未満ぱーと2川柳103/7/22 0:23
月曜日の惨劇自由詩4*03/7/19 1:03
雷雲自由詩003/7/19 1:01
舟が見える風景自由詩403/7/19 0:58
即興川柳猟奇未満川柳503/4/7 5:08
百鬼句集・青色版俳句403/4/6 0:49
百鬼句集・赤色版俳句403/4/6 0:48
Kに贈る(百鬼歌集赤色版より)短歌303/4/6 0:38

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