秋の暮れに拾った
みにくい木の実を埋める
春まで生きる理由がいるので

秋に木の実を掘り返す
腐った土が湧くばかり

まるで知りあいみたいに
まるで知りあいみたいに
誰かが知りあいみ ....
ここへ ここへ 戻っちゃダメだ
帰っちゃ 帰っちゃ それは嘘だ
誰かが 誰かが 本当を歪ませる
君が壊し 僕が逃げた それが真実だ

辛さが 苦しさが なくなった時
その時の 願いが  ....
近所の裏山に勝手にシェルターを作成しはや三年。
木の実を拾い、小川のせせらぎで口をすすぎながら命をつないでいる。
時に朽ちて倒れたブナの大木の上に腰を掛け詩を口ずさみ、自然はいかなるものにも平 ....
とうきびと甘藍を甘味の極と思いながら
私はラジオを聞く

癖のある言葉ではあったが
それは今思えば文語の終わりでもあったかもしれない
そこに意味をなくした文語が
断末魔を告げた 夏の暑 ....
8月下旬に僧羽高校では時の打つ音にあわせて縄を告訴する。

枯れ枝を折る時には決して縄を指に置いてはいけないし
またそうした同行者に席を譲ってはいけない。-トコスの法典-

壁の中でジェ ....
頭のなかで音楽は鳴ってる
体の中で心が考えてる
咲く花は枯れる花
萎びる花 スピナビルを聞く夜
振り返りながら街の空に気づく

カセットテープを聴くときはパナソニック
ヘッドフォンを ....
一発やらせてくれるなら
君に僕をやらせてあげるから
眠たい壁にかじりつこうぜ
サムターンの方法を教えてあげる
腐った牡蠣の燻製の仕方を教えてあげる
空が見える 糞女にまたふられた

 ....
押してもダメで引いてもダメなドアは
最初に押したからダメになった

閉じた気分を開いても
誰もこっち向かないのは
それと多分おんなじ

見てわからないものが
聞いてもわかんないのは ....
世界中のありとあらゆる生き物が
一度は足を運んだことのある映画館
数十席の腐りかけた椅子が並んでいる
かつては誰もがここに座りたがった

八十分のフィルムしか流さない
それ以上でもそれ ....
僕の一番真っ直ぐな言葉は
消えてしまった
僕が出来る全部のことは
終わってしまった

さよならが向かう場所は
知るだけ無駄だったんだ
悲しさは武器になって
世界とだけ戦える

 ....
泡沫詩人は泡沫として生涯を終えねばならない
泡と知って砕けるしか無い
積み重ねた人生のすべてを
噛み締めた苦渋を
水の泡と悟って笑うんだ

クソほどの価値もない!目眩ましの純情を殺せ! ....
君はきれいな人で
僕は間抜けな奴だから
頭の中で爆発した何かは
撃たれたんじゃなくて
打ち上がった花火

九月が過ぎた
誰の断りもなく突然
何かが何かを思うことに
本当は断りなん ....
生まれて来なきゃよかったかな
うまい言い訳が思いつかずに
ポケットのなか言葉が砕けた

子供のままの気持ちは
今もあるのに
頭でわかることは
上手に扱えるのに

産んでもらってど ....
未来があった場所へ向かって生きるんだ

昔は今とほとんど同じ
後悔の材料があるだけ

後悔が懺悔が疎ましくても

今から作って
昔を大きくするだけ

未来は思ったことがあるだろ ....
誰かと一緒にいたって
ひとりだよ
馬鹿のフリしたって
ひとりだよ

楽しいことは
わかりあえない
一人であそぼーぜ

かくれたって見つかる
逃げたってつかまる

気持ちのい ....
愛してる
人とはさよならしたけど
愛することとは
さよならできない

金がなくても幸せは
少しだけなら
買えたけど
金がいらないなんて
まだ笑えない

誰かといるのが
辛い時も ....
やりたいことは
できなかったね
ほしいものは
誰もくれなかったね

いい人生だ
こういうので
苦しいのが
当たり前になって

たのしいって
どんなことなのか忘れたよ

そ ....
カテゴリーに加えられて
気持ちいい僕と
喋る影の猿たちに
マシンガンが夜を裂いて
語りかける
朝が来るまで
朝が狂うまで

狂った時計が
緑色に光る
前時代に作られた
優しい ....
三十を越えて旅するものは詩人
寒気に絶望を見出すもの
寂しさに震えているのだと
自分を騙して
三十を越えてまだ望んで愚かでいるものは詩人

雪降れば頭振り
雨落ちれば睫毛濡らし
人 ....
四月を前にして
雪を振れば風もふく
何かをごまかして生きるのは
つらいけど らくだった
夏までには
ダメになっちまおう
決意みたいな確信みたいな
淋しい独り言を路傍の草が聴いている

 ....
頭のなかで
あなたはそのままでいます
形も匂いも
まだ消えないでいます

新しい世界では
訃報が飛び交います
不在を囲む
から騒ぎが

やがて全ては
過去によって
今を取り ....
誰かに似た人を
好きになり始めた
結局僕は
面影を頼りに
ふらつくクズ野郎だ
どこかの教会で
浅い金属が鳴る
頭のなかで幾つか答えが浮かんだ

八月の終わりの
猫背の信号機を
 ....
生きている時間を
三分の一以上使わないと
夢は叶わない

そうでないのに叶った場合は御用心

それ悪夢ですよ
30代のはじめの僕は
銀色の自転車を買って
どこまでも走っていった

ほんの少しで取り戻せそうな
やけくその若さは
飲みきれなかったコーラの缶と一緒に
便所で泡立って消えていく

 ....
甘くて形のない形
二十歳の盛りに夜は硬い
直ちにわたしに欲しいのは
探しに来てくれる人

でもだってのに!
ゼリーの売り場は甘くて形がなくて
そんな運命を独り占め!
景色が見える窓の近 ....
君が居なくなった時
ほんとうにだめだと思った
これは、まじで、まともに
しんそこからだめだと思った

僕は多分君を全然大事にしなかった
空気の中の酸素ぐらいに思ってた
精々数%のなけ ....
眠るまでの時間が
ここ最近長くなった
ベッドの中で過ごす
意識の切れ端の中で
瞼の裏の僕は部屋の扉を開ける

ドアを開け
階段を降りて
ワインボトルを手にとった
飲みかけのボトル ....
シーグラスを
部屋の片隅に投げたまま
二年が経っていた。

それを見つけた今日、僕は決心した。
そしてその決心を今実行した。

シーグラスは
二年たっても
ちょっとしょっぱくて
 ....
ひとりでいるけど
さみしくないの
こどもはおれにきくけど
おとなはだまってる

一人ぼっちはさみしーけど
ねむい時はさみしーぐらいがいいんだ

しぬのはこわい
いきるのはつらい
 ....
好きな子が出来ても
誰かの手を引いて遠い場所へ
行ってしまう

受け入れた そして絶望はしたが
したが それぐらいで済んだ


友達に嫌われた
仲直りしたかったけど
もうそんな ....
竜門勇気(810)
タイトル カテゴリ Point 日付
最強自由詩214/5/15 12:24
リサイクル・リサイクル・サイクル・リサイクル自由詩014/5/3 4:22
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初めての夏自由詩214/4/19 2:39
縄/ロープ[group]自由詩1*14/4/19 0:19
ハイニメクラ自由詩114/4/17 23:29
くれてやっから自由詩114/3/25 13:08
????自由詩214/3/25 12:45
オプシオン自由詩214/1/16 12:14
laser自由詩213/12/30 3:01
twin自由詩213/11/9 4:50
missile自由詩213/10/16 13:13
SPEED UP自由詩013/7/17 12:10
go自由詩213/7/12 0:49
一人ぼっちになってあそぼーぜ自由詩213/6/29 1:06
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ひとりぼっちはさみしいかい(公園にて)自由詩213/2/14 10:05
受け入れても受け入れても現実は深く牙で僕の自由詩113/2/14 9:44

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