はいいろさん
はいいろさん
青の粒はよん
なついろさん


声がはねる
声の水
ぬれた足跡
てさぐりの音


かげろう しんきろう
はじめました
昼の ....
白い車
黒い車
自転車


集まる人
集まる子
夏休みのはじめの日


煙 火 涙 帰る足音
最後まで来ない
赤い車










 ....
だれもいないまち
コンビニしかない
だれもいないまち

だれもいないよる
コンビニのあかり
だれもいないよる

らぢおたいそう
コンビニのあとち
らぢおたいそ ....
ぱらり
街が消えた


ファンファーレ
華やかな 種明かし


けれど 見る人もまた
消えてしまった
にても やいても
おなじかたち

かつて
とんでいたかたち

おいしいかどうか
しらないかたち

わたしのなかで
はばたくかたち





 ....
ふるいたてものが
なくなることになって
なかのものをそとにだしたら
たてものがうまってみえなくなった


たてものが
ないているようだった






 ....
うなり 波
粒のあつまり
粉の道と坂
星と指の跡


灰に鉛に明るい日
鏡の後ろを歩いている
鳥の背が
曲がり角の露光をまとう


空に鉄の到く静けさ
水 ....
このからだをすぎるものらの
なんとせわしく弱いことか


流木が凍り
骨の道に沿う


いくら望んでも
いくら願っても
手のひらより大きくなることはない
 ....
すぎるものが
激しく影を投げ捨ててゆく
そのままをそのままに伝えぬための
激しい縦の音がつづく


暗い虫が空を突き
風は夜明けよりもわずかに明るい
光は曇をふりか ....
名前を持つものから離れ
河口に立ち並ぶ
数億年の牙を見つめる
雨の光 灯の光
また 雨の光


早い時計
地平線
昼の雷
流れつく音
どこか欠けて


 ....
やわらかな境いめに群がる匙
花の音に廻る匙


額と背 二つの灯
ふいに冷える頬
小さな天体の陰


三つの雨のはざまの静けさ
遊具に残るしずくのなかを ....
水を巡るたび
水は遠くなる
粉と粒 途切れ途切れの
真昼の声


岩と鐘
傾きが集まる野
見つからない 草色の器
見つからない


わたし 電飾
惑い 召喚
 ....
ひかりたからか
からか からか
穂の息ひそめ
言の火ふらす


窓のふくらみ
煉瓦の道
こだまする影
屋根に立つ影


風のなか揺るがぬ星や星
足の指がつ ....
窓に映る窓 沈む窓
手首から土
幾度もひらく
白く小さな花火のはじまり


光なく光ある
言葉の淵の舞をすぎ
針を静かにつつむ手のひら


大きな銀の鳥
唱と踊 ....
干からびた冨を聴いている
背の高い真夜中の
影しかない影を知っている


どこへ向かうのか
右も左も無数にある
何も映らない鏡のプラカード


夜の目をした巨人 ....
灰緑の目を拾い
ひとつ聴き
またひとつ拾い
またひとつ聴く


頬の上にあるのに
見つけられない
遠い遠いはざまから来る
遠すぎてかたまりの音の群れ


笑みや ....
眠りかけた猫の横
雨も生もゆうるり過ぎる
階段にだけ残る水滴
たたずむものを映しつづける


明るさのなか
明るさを知らず
光をこぼす光を見つめ
からだの半分が泣 ....
誰か知らぬひとの手をとり
裏の暗がりの路をゆく
鳴りつづける何か
水たまりのつらなり


土の眠り
土の夢
影の家々
光の淵につもる雪


風が分かれる ....
闇のなかを 群れがすぎる
音は光り 見えなくなる
低い午後に
指ひとつ残る


二色の霧
陽の渦の橋
冷えた片目
手のひらに隠す


白い花の背
浴びては ....
埃の海に生まれたもの
きらびやかに手放されるもの
岸から流れつづける景
底をすすむもののかたち


褪せた光の降る路地の
さらに褪せた色の扉の
入るものもない静けさ ....
卵の殻が片目に入り
蛾は内から去ろうとしない
眠ることなく
粉に満ちる


雷鳴が
蝙蝠に抜け出る
群れながら群れではない
朝の蒼


誰もついてきてほしく ....
音のない息の浪が
寄せている
ひとつの曇の裏ごとに
くちびると闇はわだかまる


補色の先へ向かおうとする
水の上にしか映らぬ鳥
冬に軋る
冬は軋る


影の斜 ....
かすかに
ひかり
あるく
浮かび沈むものを
なだめゆく道


座礁した船を残し
潮は干いてゆく
岩のような蝶のあつまり
分かれ解かれ 浪をたどる


冷め ....
銀が銀を囲む道
鍵が鍵をひらく道
迷子の文字
目の奥に目を描く銀


誰もすぎず
誰もすぎない
銀の鎧の内の道
やわらかな光の刺さる道


長く長く猫が鳴く
 ....
ひとり ひとり
夜の裸眼史
硝子のむこうの硝子と星


騒がしい影
何もない肌
土に映る
腕のかたち


闇に冷やした
ひとつの果物
指なぞる文字
雪を ....
右手を透る左手が
咽の前に描く球は
星の生まれ 空の生まれ
笑みの生まれ 穂の行方



陽曇雷海砂瞳
五本の明るい指と柱
あたたかさはどこからもやって来ない
あた ....
かげろう
冬に漲る
かげろう


蜘蛛を喰い
春を産む
川を
のぞきこむ鴉

あなたはいない



ああわたしには
鴉がいない
昇り降りる明るい雨の
降り降りる間に 降り昇る間に
人のかたちにまたたく鏡へ
灰と花は訪れる


壁に窓はなく
窓の絵があり
鈴の溝の午後
空はすぎる


 ....
あたたかな骸
ころも脱ぎ去る
ひかり ひかり


拾うしぐさ
つぼみのように
水にふたつ


目と頬のはざまの歴史
ひとつの舌で掘り起こし
あなたは指の国境を消 ....
木立 悟(2331)
タイトル カテゴリ Point 日付
ノート(ぢべた)[group]自由詩209/5/27 17:31
ノート(火事 )[group]自由詩109/5/27 17:30
ノート(誰も)[group]自由詩1*09/5/27 17:29
ノート(手品 )[group]自由詩109/5/26 17:13
ノート(てばさき)[group]自由詩109/5/26 17:12
ノート(たてもの)[group]自由詩1*09/5/26 17:09
ノート(偽りと陽)[group]自由詩209/5/23 22:18
ひかりふる自由詩409/5/22 11:33
辺の音自由詩209/5/18 17:41
夜へゆく波自由詩309/5/15 14:06
午後と蛍自由詩309/5/12 23:57
真上から自由詩309/5/11 21:18
降り来る言葉 XLII[group]自由詩709/5/9 2:30
銀羽自由詩409/5/7 13:44
去離音自由詩309/5/5 2:16
うたうたいへ自由詩409/5/3 10:32
降り来る言葉 XLI[group]自由詩209/5/1 15:31
ゆくえ めまい自由詩209/4/29 10:06
ふちどり自由詩509/4/24 6:15
ひとつ まわる自由詩309/4/19 17:01
ひとつ うつわ自由詩1+09/4/13 18:59
ひとつ つづく自由詩609/4/10 10:51
ひとつ おくる自由詩409/4/8 22:19
ひとつ しずむ自由詩409/4/3 9:27
ひとつ さまよい自由詩209/3/28 21:51
奔光自由詩209/3/25 21:47
ノート(46Y.3・25)<2>[group]自由詩109/3/25 21:46
ノート(46Y.3・25)<1>[group]自由詩109/3/25 21:45
常冬自由詩309/3/21 9:22
水応自由詩509/3/16 10:19

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