ソラマメだかマラルメだか
デュマだかデマだか
足りないのは砂時計のすな
キーボードのうえの虫をぷちっとつぶす
するってえと曼荼羅
隠せ嘘なんて!
そうそう
核戦争なんてとうに終わ ....
たとえばちょっとした時、他人の車に乗らなきゃいけなくなって乗り込んだ途端、ああ人の匂いだなと思うことがある。その人の、ひいては生活者の匂いだな、と。消臭剤では隠し切れない微妙な生活臭及び体臭、あのそこ ....
どんな事にも意味があるというのは
どうも
どんな事にもまるで意味がないみたいで
欲しいものはいつまで経っても
全部お預けなままで
そんな地球の優しさで
そんな地球の優しさは
それを優しさ ....
書いては消し書いてはまた消し
消しては書いてまた消して
でもって出来上がった中途半端なのをアップする
我慢がきらいな性分すぐにでも褒美が欲しいのだ
大した褒美じゃないけどないよりはマシだか ....
「小さな朝」
朝8時
卓袱台にはご飯味噌汁卵焼きたくあん
テレビはNHK
ちょうど『小さな旅』のテーマ曲が流れてくる
いただきます
ずずず
茅葺き屋根だね
そうだね
ポリポリ
....
歳を取り年々感じるのは、死んだ父にますます自分が似てきたという事だ。父は自分が十七の時に他界した。享年五十八。逝ったのは冬のおそろしく寒い夜更けの事だった。その時のことは今も鮮明に覚えている。
....
魂の風うららかに萩の里 🍂
コスモスと一生暮らす{ルビ鄙=かたいなか} 🌺
人みんな父あり子あり街の秋 👨👧
会いに来て逢えずに海へ風一路 🌊
はから ....
あまりに多くの悪徳を重ねてきた
まともな頭ではもうない
精神の波はあまりに高かったり低かったりする
地べたをはうようだ
もうじぶんはいい匂いの、きのう庭で見たシュウメイギクや金魚草のやさしさの ....
言葉でなくて
石を拾う
このことばには
重量があります
宇宙の蝶番に
薬指を挟みました
いたわっているところに
風鈴が鳴ります
鳶を見下ろす
鳶はいない
そういう思 ....
とびきり悪い日には
分数をする
医者で貰った計算ドリルは
保険適用外
だから
自前で以て
数字の上に棒を引き
その棒の上に別の数字をおく
だって
おんなじ数字じゃ
さっさと話が終わ ....
どんなにまるくても
どこか四角ではないか
どんなに四角でも
どこかまるくはないか
色んなものの
はじめの見え方を
裏切らせるようにおかれた
二つ目の奥の
素足
Let It Beを聴いている
洗われるような月夜に
秋桜のうなじに宥められる感情を見つめ
救われることを厭うな自分
数知れぬ思いとどまりと
白茶色した破滅への甘えがある
絶え間なく誤 ....
じゆうだなあ
白いなあ
なんでも書いていいんだなあ
むつかしいことも
おふざけも
純愛や青春や絶望も
宇宙人だって
なんでもここに書けるんだなあ
ポンコツなのでも
傑作でも
みーん ....
まずここに嗚呼、という感嘆詞を置く。他に良い感嘆詞を知らない。
もっと感嘆詞を学ぶ必要があるが鈍重なこの頭はそれを拒否する。こういう書き出しは、読む者の心を暗くする。そして、書く者の心に至ってはそ ....
不安で
なんもできん
そんなこと
詩にかいちゃいかん
でも
書いちゃう
そのことの
まあ
きわまりだよ
寒い
陽がほしい
ああこれだ
この感じだけがあるな
向日性 ....
どうしようもなくなったら
髭をそるだろう
髭をそることを するだろう
油っぽいバサバサの白髪まじりの髪や
そろそろ着替えたい肌着をさしおき
やはり髭をそるだろう と思う
詩 ....
苦しみの只中にある時、人の辛さを被う布となり底へおりる意識の錨となるのは安易、だという事は、なかなか忘れ勝ちだ。困難は、苦しみが拭われてから始まる。周囲を見回した時にこそ、初めて顕現する。霧が晴れた庭 ....
{ルビてのひらで顔を隈なく触ってみる=世界の表面を隅々まで撫でてみる}
{ルビこれは目これは鼻これは口=これは台風これはチョモランマこれはイグアスの滝}
{ルビじょりじょりしてる髭もある= ....
枕に顔をうずめた状態で
目を覚ますと
決まっていつも、右目の目尻の辺が軽く濡れている
覚えはないが
魚だったり、女だったりしたろうか
食われたり、食ったりしたろうか
....
めをつむり
色んなことを考える
詩が座っている
手招きする
まごまごとしている
今日は座ってるか
そうするか
そんな日もある
めをつむり
もう一度
色んなことを考える
じき
....
{注石核という石器=打製石器の一種}ありうらめしや
大小の岩に{注{ルビ雪客=せっかく}=鷺の別称}千曲川
折角の{ルビ渡=わたり}も果てず{ルビ屍=かばね}{注狐狸=たぬきときつね}
....
秋、畑を耕すことを秋耕と云うそうです。晩秋や初冬に植え付けをする作物の為の下拵えを、土にほどこしてやる必要があるのです。苦土石灰をばら撒いて、鍬を入れ、もう一度石灰を力士が塩を土俵にまくように放っ ....
{ルビ死人花=しびとばな}たんとお食べと祖母の{ルビ咽=のど}
{ルビ娜=しな}やかに{ルビ山毛欅=ぶな}の樹相を駈けるいろ
睦んではすててむつんでふぐりの芽
低頭と{ルビ雖=いえど ....
{ルビ細雨=ぬかあめ}に{ルビ歯痛=はいた}治まる{ルビ一夜秋=ひとよあき}
鳥渡る湯気に手を遣る{ルビ好好爺=こうこうや}
露一つ転げてしなう{ルビ珠=たま}の膜
けさを生誕としたい
何度目かの生誕 と
そしてもちろん 日曜は日曜らしく
整列を して欲しい
(これは
健康です)
味付け海苔には 醤油をさします
自分は
....
大いなる
間違い顔に
湛えても
君こともなげ
「それは小さい」
頑張ると
いう言の葉の
信頼度
とことん下げて
秋の真ん中
お互いの
言い分なんて
どこへやら
....
{ルビ沼沢=ぬまさわ}の{ルビ鼾=いびき}迂闊なヒキガエル
淵源の{ルビ有=ウーシア}くゆらすぬらりひょん
古代はす{ルビ千歳=ちとせ}を跨ぎ{ルビ秋津=あきつ}{ルビ領=し}る
石 ....
テレビから鈴虫届く午前四時
過ぎてなお白に蒼差す蕎麦の花
しみ豆腐卵にとじられ杖に葱
欣ぶと小糠雨降る草の秋
入口の分からぬ銀行実南天
善きものと小さきものの蛍草
....
なんだか、時々、こういう風に思います。
現代詩フォーラムに毎日投稿される詩、それから過去ログの詩もですが、嫌な時もたまにはありますが、大体はそれらを一つ一つちゃんと読んでみたいなと思ったり。
....
半鐘の音ことごとく穂を{ルビ搖=ゆ}らしはばたく{ルビ百舌鳥=もず}の{ルビ早贄=はやにえ}を{ルビ祝=ほ}ぐ
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