心なしか頼りない日差し
見上げる視界の右片隅、
夏に覚えた眩暈が
いつまでも居座る気配で ....
ほねがおれた
はやく なおるように
にぼし たくさん たべてる
いつも たべてる にぼし ....
父が亡くなり
姉が嫁に行き
母が亡くなり
ひとり男暮らしでも
広い庭に
....
シュルレアリズムの沈む浴槽
蛇口をひねれば あの子の首は捩れて切れる
瞳のね、綺麗な子だよ 可哀 ....
どんなに
いやなことが
あっても
きょう
という日は
もうおしまい
どんなに
楽しい ....
最近、
リアルに限らずバーチャルに限らず
どこにも情緒がないと感じる。
効率
生産
....
愛するという言葉はいらない
もう君はいないのだから
別れの言葉もいらない
戻らないと誓ったのだ ....
じっとしていたら
こじれることはなかった
もしかしたら
どちらにしても
すべてを止める方 ....
真っ白な紙の中に
何でもない文字が
単純に並んでいる
けれども
そこには
見えないものが見 ....
いつだって心配しつつ見守って そうする内にいつしか惚れて
友情の方が壊れにくいんじゃない? 恋 ....
「明日の時の長さは?」
風を切って走る
スカイラインの窓越しに見えた
雲の名前 ....
あけすけな武士たちが白い地表を彷徨う
みなヨツンバイになって
互いのたまごっちを通信させながら
....
一度は挫折したんだ
最初はそんな気なかった
期待に胸をふくらませて
毎日に光の ....
足もとばかりを見る目なんかいらない
周りばかり気にする目なんかいらない
ただ
....
行く宛てもなく
毎日をこなす。
誰とも話をせず
カップラーメンを食べる
時の風は強く当た ....
人恋し
神居る星に
会う人は
多生の縁と
思いなすかな
うそはきらいだが 時々 とても うそを つきたくなる。うそに 乾杯 。
わたしのへやにはちいさな十字架がある。これを買うとき御店のひとに特にクリスティアンではなくてもかって ....
一瞬、のゆれに
目をあけると車内は
きれいに一人だった
座席という場所には
わたしひとり
....
ねぇ、あなた
もしも生まれ変わるなら
春先の冷たい雨にも負けず
夏のカンカン日照りにも ....
わたしはときどきにおいを嗅ぐ。あなたの匂いがしたらチョット倖せ 。
夕陽の落ちる頃、空に焦がれ
陽が昇る頃、足を動かす
言の葉の、落ちる様
有るべ ....
飛行機雲残して 飛び去った
あの日の僕らはそれを見上げて泣いた
燃えるような夕焼けが目に痛かった ....
ラブホのスキンは溜まってゆく一方で
年齢にともなう僕のパワーダウンを物語っていたわけだ
だけどそ ....
青い空は私の目の前にあり
私と其れをさえぎる者はこの世界にないというのに
私はその中へと埋まるこ ....
庭の木にニンジンがなっていました
友だちは一本もぐと
器用にカッターを操って
舟の形にくり抜き ....
めざまし時計をかけずに眠ろう
ぼくが目を覚ますとき
きみは
新しい場所に住んでいるだろう
新 ....
わかったつもり、というものほどあやふやなものはないと思う。
そして、わかったつもりで何かを語ること ....
君はアイドル みんなのアイドル テレビの中で笑ってる
君はアイドル みんな ....
空が咲いています
ふわふわ咲いています
何もかも時が止まったように
やわらかく咲いています
....
少年は手にもっている一つの林檎を空に向かって投げる
するとそれは翼を拡げる鳥になった
少年は ....
黒い扉
開けると
まだいる
まだいる
雷を落とした人
僕の脳
完全に痺れたよ
手に持っ ....
あ、うんこ食ってから飯にすりゃよかった〜
は
うんこしてから飯にすりゃよかった〜
....
今さらながら驚いてしまうのだけど
あなたはまだ生きているのだった
毎日とんでもない数の人が死んで ....
鏡台を売るとき若き母うつり秋風にわが身を虐げる
怒りなる林檎投げつけ少年はジャーナリズムの正義 ....
わが物とすべき湯船に春の月
煙突の煙途切れぬ啄木忌
葱坊主父問ふてみて家暮らし
ぽっちゃりな朝を抱いていた
ムキムキの昼に抱かれてた
真っ赤な夕方に怒られた
抱き抱かれ怒られ ....
胸が ねえ、どきどきするんですよ。
自分が無知であることが、そんなにこわいのかい?
....
戦車の中に雨が降る
操縦士は酸素ボンベを着用
ダイバーライセンスは一級
言葉を発する事は無く
....
泡になって消えても
犯されたいのはあなたにだけ
依存してゆく夜
痩せた胸に突き ....
微生物の体育館と
機械樹の体育倉庫を飛び回る朝は
飛び越えてはいけない地平線と日付変更線を越えて ....
キミの気持ちになりたくて
キミと同じマイルドセブンを吸ってみた
吐いた煙が目にしみて
キミのよ ....
―お向かいのお母さんとお嬢ちゃんが僕の庭のさくらんぼうを盗むのですがそのひそひそとした犯行が可愛いの ....
【失語症】
嗚呼 宵闇に
涙するは金糸雀
その二つの金の眼は
ただ在 ....
交差点で迷子になっていたラマを
保護した警官の官舎には
ひまわりに似た花が
誰かのために一年中 ....
あなたが去り
私は、失った
その墓には、名前がなかった
私が愛した、名前がなか ....
夕日がくれた
虹色のプレゼント
こたつの中で
何本もの足たちが
陣地を取り合っている
頃
まどろみはそっと
瞼をノッ ....
とても独りじゃ持ちきれない荷物
「持ってやるよ。」って
ひょいとかついで
....
最近気が付いた事象。
僕が思うに。 これが大前提なのです。忘れないで下さい。
....
少しだけ明けた窓から
春の朝の冷たい風に包まって
透明な世界の感覚に浸って
こんな ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひら ....
青色はあの日見た夕焼け前の空の色
くすぐったい君の前髪はいつの間にか輝いて
僕の心にひど ....
風邪を引いてしまいました
熱があるわけではないのだけど
のどが痛くて鼻水が出て
とっても不愉快 ....
難しいことも簡単な言葉で説明できるようになること
それはとても素晴らしいことだけど
私は実はその ....
僕は瞬間的に庭を受け止める
そこには平安が待っている
一時的な小雨がばぁぁぁと降り注いでい ....
「気球」
気球に乗って
ぼくは旅に出る
今 ふくらましてるとこ
きみは
地 ....
「めそめそさん」
ある朝目が覚めると
隣に知らない女の子が寝ていた
くびが細くて大 ....
誰もが同じような
(((フレーズ)))
を並べ立てて、
好きな音楽のように思い出しては ....
見ることで広がる景色
古びて黄色がかったキャンパスに
薄い紅を敷き
遠くで光るピンポン玉
....
恋をしているひとは
強い匂いを発している
ところが
恋をしているはずなのに
匂いを発しな ....
本当のことはカチッと停止している、これが本当だとすぐに分かる。
本当っぽくても本当でないこ ....
2000/04/20
歩いてゆく後ろ姿
貧弱な胸の筋肉
あれ ....
うまく言葉がでてこなくて
一生懸命探すのだけど
やっぱりしっくりこなくて
あなたに伝えたい ....
2000/05/31
17歳の桜の木
満開の花を咲かせる
ほんとに ....
家出をしようと思った
理由なんて適当だ
ただやってみたかったんだ
とりあえず思い切り外へ飛 ....
ありふれた【豆】。――心奪われて
一粒づつ、手の生えたやつを鋏で切り落とし、
妖しい黄緑の笑い ....
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