素敵だと思う音楽に触れてるとき、僕は興奮と同時に“懐かしい”って気持ちになるんだ。
あ ....
君が詩人だったらいいなと
一瞬思って
掻き消す
君は人の気持ちを読めるのかもと
振り返っ ....
戦争の前夜
挑む者はどのような心境だったか
逆行の世
傷みを知った者極楽へ行けば
そこは ....
ピアノに置いてあった 五線譜のうえに
「 す き 」
って 書かれてた けど
音 ....
電話鳴動中
着信音
否
警報
否
電子郵便
否
継続中
保留音楽鳴動中
....
フレンチローストと
イタリアンロースト
メニューの前で悩んでいたら
後ろの人が舌打ちをした
....
ふわふわのシャボン玉の中では
ふわふわの魚が泳いでいる
しゅわんとはじけると
魚は ....
星に願いを祈っても
ソコまで届かなにゃ意味は無い
これじゃ猫に群がる猫じゃらし
流 ....
ひどく壊れた
{ルビ短笛=ピッコロ}の夜
胸の隙間にしみこんで
かたく凍った涙が
この身を裂 ....
あるときは
強く美しい旋律を奏でる
それはまるでピアノの線
あるときは
掴むには細く守る ....
ユメ見ることもできないくらい
疲れ果てた僕は
今宵も嘆くことばかり上手だ、
本当の心を口にしな ....
水面に映る美しさに
手を差し伸べては揺れ壊す
水面に映える輝きに
小石を投げ入れては揺れ壊 ....
海辺には人だかりが出来ていた
ぼくはそれを無視して
この海辺道を走っていた
結局ぼ ....
今日もぼくなんかのように
この世に不安の居る人はいるのかな?
ぼくはいつもアウェーゲーム ....
すてきな しっぽのある
いきものを もらった
まちがって しっかり
聖水で 洗ったら
死んで ....
荒んだ世界を低空飛行
きっと脳のどっか大事な部分を無くして
必死で繕って着飾った幸せは蒸発して
....
俺には誰もが秘密を打ち明けたがる
朝食はサンドイッチ
耳はついてない
自分か
自分ではないか
わからない
からだを
僕は生きていて
そんな突き詰めても
答 ....
22歳の誕生日から3日経ち
私は生理になった
さあ、とお腹の中の月時計が私に言う
いつ ....
ほんの小さな
きみとの約束
消え去る前に 流れないかな
―――風に
いのちの蝉
じ ....
恐ろしいことは何も無いので
このかまくらへどうぞ
甘酒
みかん
お漬物
はい
手を出して ....
透明なミルクを羊と飲んで
ああおいしかったと洗面所にゲボ
ふざけんじゃねえよ毛皮が欲しければ ....
僕は好き。
彼が好き。
ただそれだけ・・
でも、彼は怖さに怯え僕を愛せない。
....
何を書きたいのか忘れてしまった
....
ステレオと モノラルでいえば
モノラルのほうが好きなのは
言うまでもない。
ドルビ ....
ステレオタイプの宝石商に 一等品の輝きを頼んだら
そんなもの、ありませんよ と、知らん顔
....
あの人の
名前を呼びたくなったなら
音にはせずに
水に書くよ
岩に刻まず
砂に描かず
....
ひさしぶりに見た横顔は
新宿のそれとよく似ていた
声に出さずとも
互いの過去ならよく知って ....
天界の曙光が降り注ぐ
神と呼ばれた禁断の領域を目指して
どこまでも高く積み上げた
万物を知 ....
ポリスの名曲に、『見つめていたい』という邦題の曲がある。“好き”という感情はまさしくこの“見つめてい ....
部屋が月の灯りで満ち溢れる夜でした
寝台に潜りながら
四角い空を眺めていたのです
星達が何 ....
雪が降りるかもしれない
そのくらい寒さで首をすくめた
今年初めての手袋をして
いつもの道 ....
線をひく
すっと
一文字に線をひく
わかたれたソラとソラのあいだは
ここからみ ....
冷たくなる手に
息を吹きかけ
電車を待つ
黄色のライトが
十字に走るくらい
寒さのもや ....
その腕に抱かれて眠るでしょう
その胸に包まれて眠るでしょう
穏やかな未来の為祈るでしょう
深い ....
冬の赤い実
ひとつのざわめき
低い煙が
一瞬だけ
白く白くひらめくとき
....
降り積もるものだ
わたしたちは更新されていく
みえているものがあきらかにぬりかえられていく色 ....
世界が壊れてしまっているので
することも無く
浜に寝転んでいます
雲はちぎれて
なんて、 ....
人と出会っていく。
もともとそこにあるものと出会っていく。
自分が住む地域の文化や歴史を自ら ....
やさしい言葉の、降り落ちてくることを待っている
待ち合わせのための時計は、遅れる人を弾き出して
....
冬の太陽
ありがたく
祈るように
あの人の無事を
願う
漂い ....
「なんか 吹き出物ができちゃったぁ」
「潰そうと思ったけど うまく潰れないのぉ」
そんな ....
この胸をときめかすもの
すべてを引き換えにしても手に入れたいもの
昔は詩人になりたかったけれ ....
まるで元旦の空のように
どこまでも澄み切った空を
ヘリコプターが一機
爆音を上げて飛んでいる
....
朝、その一方で
コンクリートの階段を
冷たくなって滑り落ちる風
一段ずつ、無抵 ....
うちの近所に、やたらと犬のフンが転がっているエリアがあって、
そこを通る時は、かなり足元に注意を払 ....
シマウマに、
横線引いて○Xをする。
「鹿と見た!。」
....
年をとるにつれ、誕生日が
めでたくなくなるなんて言うもんじゃないよ。
なぜって
今こうして ....
一体あなたは何をどうしたの?
いつまでたってもその安っぽいマスクを外さない
かといって黙って僕の ....
歌は流れるもの
一度はその耳に入るが
そのままスルスルと抜けていくもの
手で耳をふさいでも歌は ....
本屋ですれ違ったひと
電車でとなりに座ったひと
走って目の前を通り過ぎて行ったひと
....
人はイメージをまとう
その言葉
その仕草
その目線
人は自分の容貌さえ変えて見せる
そ ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
ほら手をつなご
これ ....
ジェルソミーナ、いつも間違えてしまうぼくの踊りは
やっと世界中の王冠や宝石を集めて
きみに会いに ....
すにふ、
もうきみの変わりにきみの荷物を取りに行くのはいやなんです
もうきみの変わりにきみの仕事 ....
いざになれない虫達と
昼間から逃げよう
明るくない世界も悪くはないって
誰かが言ってた俺の ....
あなたのつぶやきに
鮮やかな色を感じて
僕は紅く塗ったり
蒼く染めてみたり
そして ....
何がしたいんだろう
何が欲しいんだろう
どこに行きたいんだろう
どこへ行けばいいんだろう
....
眼を見て話をするのに
相当の努力を要しました
核心に触れることはできなくて
会話の内容は
た ....
:20060117
一昨日、飼い猫が死んだので
昨日の激情に任せて
今日で、お前の頭を輪切 ....
なんとなく感じる 不安 このまま年老いて 死んでいきそうな 不安
欲を満たしたいという 欲 な ....
ことばにできる愛のことば
それは わづか
想いの中でぐるぐるぐるぐる
どこへ行ったらいいのかも ....
宙に浮かぶゼラチンでできた風船の中で
身体を大の字にして踏ん張っているボクがいる
人から見れ ....
世界をつくっただれかさん
こんな俺にも
きっちり終わりがある
ありがてえけど迷惑さ
....
膝のこぶには
小鬼が棲んでいて
はたちの誕生日に
こぶを切り開いて
出てきたの。
こん ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもし ....
それは主張する誰かのための
すでに去り際の匂いと聞いて
そこで僕らは降り止まない話を
目的も置 ....
その日
チカテツが「おかわり」と言ったので
駅員さんはバケツいっぱいの鬱憤をチカテツに与えた
....
人が嫌いな君と
人を信じない私
それでもなぜかお互いを頼っている
寄り添うことはないけど些 ....
はるかあとおくうのお かぜのおむこおにい
きてきいのおおとのお
ちり〜ん
....
お酒を飲まされて
家の前まで送られてきた
フラフラと布団に入るが
体の奥がジンジンして眠れ ....
一人では 歩けない
二人でも 歩けない
ああ、だけど
会いたかったよ、新宿
十代で家を出 ....
朝焼けの海も
だれかの夢のなかで揺れている
朝の一瞬の呼吸も、昼過ぎの時間が止まったそらのいろも ....
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