追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら



圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって



蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
 ....
 早朝、携帯電話のアラームがいつものように作動して「んんんんんん」と寝返り打ち「…ん」と起き上がってからやっともっともっと眠ってもいいのだといつまでもいつまでも眠ってもいいのだと気がついて「ア…幸せで .... ただひとつの意味でだけ
朝であればそれでいい


女は、暗がりから
チチチチチ、が発されるのを待っている
さあ、と
鳥が開かれるのを、鳥が始まるのを
待っている
 ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した


ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡


無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命


血の ....
砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
寒波ならキレキレの夜冷蔵庫ふるえるきみかふるえる空か

前方の窓に窓らにアクセルの踏みつける後に拭ききれぬ痕に

黄信号まんまる月の注意なの前へ進むの右に曲がるの

対向車無数の街灯無数の ....
       かけるのは
      ボン ・ ジョヴィ
はしる           移動する
くるまの         中で

 途方もなく長い距離を、長い時間をかけて
  鳥      ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
秋になっても
ずっと忘れそびれていた少年を
冬へ、冬へと
ぽろぽろ棄てるころ


秋だったのに
冬へ、冬へと
粗樫の木から少年の証拠が
呆気なく消えるころ
 ....
こんな気がする。


書きつけるぼくらの身の上は怠惰で、
ありふれた人に、靴下の夜に、
まるい、まるい気持ちを。


   ぼくには、いざというときはないからだ。
   とるにたらぬ ....
ささやかに
くりひろげられる祝宴
ノートブックの
きれはしの中の



外側の
銀世界
にはほど遠い
ところどころに煙った雪



落ちてく
地下茎すらとどかないどこか
 ....
絶滅のかけらを掴みそこに透く生物たちの重みで沈む



生まれたのが坂の上だから 死ぬまでは下り坂のが一つ多いよ



爪に刺す赤は死因で最終の電車に名前はつけられていない ....
口と口合わせて起こる反応を知りたくてした初めてのキス

草むらの匂いと鼓動それのみを残すファーストキスの実験


放課後に答えあわせをしたが為クラスメイトが恋人になる

抱くことも抱かれ ....
灯台は角 もたげた岬から石化

焼けたお守りから随分と尖った針

スカーフの死に場所まれに男の首

崖に印字ありいずれ閉じるつもりだろう

腰に鉄の装飾巨大磁石迫る

偽造する季節 ....
言霊は無色透明たどりつくところによりて色を変えゆく

雑然とした日々のこと雑踏の中に紛れて目を閉じないで

ありのままそのままでいい君の目はくるっていない間違ってない

戦場で逃げ惑うひと ....
昨晩まで裏庭で死んでいた父が
今朝は生き返って
何かの冗談のように
冗談を言いながら食事をしている

自分の胸に手を置けば
小さな鼓動が伝わってくる
それは生きていることの証なのに
多 ....
眠り明け
耳鳴り低く響くので
夢のはしから余白を殺す


しゃらしゃらと林檎をむいてゆくひとの 
まつげは綺羅とひかる音楽


唐突に遠さを知った花の色、あれは残響怖くないもの
 ....
午前、町の本会議場では
一般質問に立った初老の議員が
延々と演説をしていた
議員も当局側も
数名が舟を漕ぎ始めている
誰が忘れていったのだろうか
傍聴人席には一冊の事典
その立派な装 ....
きみをみまう朝は
なんどもなんども顔を洗い
なんどもなんども歯磨きをし
ぼくのもっている
とびっきりの青空を
つれていこう

あののびやかな笑顔が
もどってくるように
すべてのものに ....
ふと
雲に隠れたオリオンの

それは
燃え尽きたように思われた



濃い
紅茶に落ちた
黒砂糖
それは
溶け尽きたように思われた


あなたが
発していた言 ....
日が昇って
息を延長してとどきそうな空は
その端を薄ピンク色にふるわせ
面倒を散らかしたまま押しやってしまう

力の限り力を抜いて
今日だか明日だかわからない日の午後から ....
朝の
冬の
わたしだけの酸素分子が
冷たく、サラサラと
肺に触れてくれわたしは
震えました


少しの日のぬくさにも圧され
再び惰眠の目つきで
食卓に傾斜してゆく
 ....
ねむりたい頭のうえの冬蜜柑



渚なきからだ横たえ冬を聴く



白髪に月がふたつの冬夜空



斃れるはきさまだと知れ雪つぶて



おのれこそ ....
 あの丘へ行って
 パスケットにパンを詰めて
 赤と白が戦争をするのを
 二人で眺める

 虹色の鯨が
 フィールドを横断していく
 空気の海を優雅に泳いでいる
 僕達は顔を見 ....
ひとりでぶつぶつ言っています。

ベルギーの画家マグリットは言いました。
「私の絵の題名は説明でないし、絵は題名の図解ではない。題名と絵のつながりは詩的なものである」

いい。いいねーと思っ ....
小鳥には季節が1つありません 彼らの羽の色にまぎれて




ぼくの好きなあの季節なら放置したサドルが先に知ってしまった


音楽の授業で歌う君が代の歩みで雪が降り出していた


 ....
前回の、視覚詩のお勉強の続きです。

○北園克衛の視覚詩

北園克衛は日本の視覚詩の先駆者で、ヨーロッパなどで視覚詩がさかんになったのと同じ時期に
(またはもっと前?北園克衛主催のモダニズム ....
たった一つの君は
風のように吹いているが
たとえば
コートのフードを躍らせたり
トマトの表面にとどまる水滴に光を与えるとき
微かな掌の温もりに似た質感を残していくのだ
そう 僕らは ....
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時



昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム




空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる 
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
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