すべてのおすすめ
それはもうどこまでもはてなく

雪の原なのか それとも 雲海なのか

もう わたしの目には、区別がなくて

光をもとめれば

中空にむかうほどに 罪をとう青天は

くるしいほどに  ....
                110308



アナクロを恐れるなかれと
バーチャルな空間に躍り出たのが
隠れて正義の味方をする憎々しいヒールのプロレスラー
効果ありと審判員
一本 ....
一滴
一滴
そして数滴

雨粒が打ちつける

見上げれば
どことなく暗い雲が
行き先を不安にさせる
引き返せと
無言の視線を投げかける

家を失った犬だから
まずは寝床
そ ....
嘘をついて 有り金掴み 
遠く会いたい人の街へ
他人の袖にすがろうって魂胆 
4日待って会えた

3日目 公衆電話は留守だと云ってる
死神の色がする 無臭世界
目前に魚類の見せ小屋 
 ....
                  
             男は単純にうそをつく
             あなたは人にうそをつかないため
             自分にうそをついてしまう ....
いつも見ている夢は風景として壊されずにある
ヒビすら入らない
傷つかない

虫の群れのような街にシャンデリアみたいな雨が降る
道路にこびりついた体液が泡になっている
冬が溶けていく匂い ....
              110226




クシャミをするのは
花粉症なのだと
キミは考えるかも知れませんが
ボクは明るすぎるので涙腺を刺激
涙が鼻に抜け
むずむずさせて
 ....
今日あったいいことを
風船に隠してあなたに贈る

ぱんと割れたなら
幸せになってほしい
割れないのなら
天井で控えています

いつかあなたの
悲しい窓辺で割れますように
路地から通りにでると

いや、もう路地から

あたたかな風がほどけていたのである

それがからだをやらかくぶ厚く

バイブレーションさせていた

坂道を明治神宮のほうへあがった
 ....
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
 ....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
とくん とくんと
鼓動の音が耳につき

眠れない


あなたに
電話をかけた

  そんなときは
  リラックスだよ

やさしい
あなたの声だ

  ありがとう

 ....
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ....
 草のなかにレールをみつけた
 錆びた鉄の平行な二本線が
 弓なりに
 ここから延びていた
 または
 この草のなかで
 すっぱりと裁断されて尽きていた

 あおぐらい記憶 ....
ゾロリ
色のない
貧血の頬を
滑るカミソリ

ピリリ
痛みのような
微弱電流

プクリ
鼻の左下
盛り上がる
赤い液体

チッ!
煩わしいだけの
日常茶飯

ゾ ....
荒く乱暴に削られた悲しくも不真面目な凹凸のある石畳は、煌めくルビーがさんざん泣いて叫んだあとのように、まだ温みのある紅い夜の涙でびっしょりと濡れていた。
蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちが ....
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある

トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり

私って気が小さいのかな

それからは ....

午後四時
青の上から
橙や赤や紅色が
塗り重ねられてゆくのを見ながら
大急ぎでベランダのシーツを取り込む
あのうつくしい仕事をしている人が
どんな人だかは知らないが
時折
ゆるめ ....
陽射
大きな橡の緑
葉に反る光と陰
春になる
過去に捨てた春になる
輝く線路に支配される列車の様な
敷かれた道を進む美しい塊になる

窓には冬から帰った命が開いている
線路沿いに ....
どんよりとした空
気分が優れない
早くワイパックスを飲んで
寝てしまいたいけれど
まだ仕事中なのでそれも叶わない

無個性なビルに囲まれた
谷川のような道を
僕の乗る営業車が
押し流 ....
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる




「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
 ここには、街灯はないのだから…」

「月明かりね。風音が変わった ....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
降りしきる雪が街を隠す
遠景を有耶無耶にする
私に残されたのは
鉄塔の太い骨組みと
幾筋かの高圧電線
切れ目も曖昧に天国へと続く

薄墨に浸された無数の紙吹雪
街の汚れを清める事もでき ....
君、どこへ行くの
そんな青白い顔で
何を考えているのか
教えて欲しい
海坊主が浜辺から見える
船出が待っているって
そんな顔して
一人でどこへ行くの
あの世には
用がないはずさ
暖 ....
手に取った朝が するりと零れ落ち
それでも私は翌日に居た

あっけなく終わりは来るが
待っているとやって来ないものなのだと
終わる前の彼女が言った
その言葉を
水面に浮かべて ....
スヌーピーは
チャーリーが手をうてば
しげみを嗅いで飛びこえる
チャーリーがものを書けば
悩ましそうに眉をよせる
チャーリーがひざまずいたら
しろめを剥いてだかれる
消毒液のにおいた ....
音はさほど
たまらないのは
背中の不快

ほらチラッと
あなたから目そらし
カレンダー見れば
仏滅
目に飛び込んだ
はきそう

重苦しい
背中
手が届かない
だれか
助け ....
面白い 気になる
そんな興味の対象――というより「餌食」になったら
意見という名の圧力pressureに食い潰されていく

遠ざかることで自己防衛
そんな眼で見ないで
優しさなんかじゃない ....
回送列車には
誰も乗っていなかった

けれども目を閉じると
そこには
乗客がいるような気がした

家に帰ると
誰もいなかった
けれども目を閉じると
まだそこにいるような ....
河に飛び込み死にきれず
首を縊って縄切れて
手首は切る部位無くなって、
やはりその日も死にきれず

昨日も一日長く生き
今日も一日長くイキ
明日も一日生きるのだ

死んで花実が咲 ....
真山義一郎さんの自由詩おすすめリスト(718)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光のなか- 月乃助自由詩11*11-3-10
空樹- あおば自由詩3*11-3-8
迷い犬- within自由詩3*11-3-7
極彩色の靴買って家出- 民次郎自由詩611-3-7
うそをつけない_あなたに- 鵜飼千代 ...自由詩17*11-3-6
恥ずかしい街- コーリャ自由詩411-3-1
空の青さが眩しくて支えきれずに- あおば自由詩2*11-2-26
蒼い風船- 朧月自由詩211-2-25
春一番- 吉岡ペペ ...自由詩711-2-25
鬼ごろし- ……とあ ...自由詩8*11-2-25
逃がさない- within自由詩9*11-2-25
鼓動- 森の猫自由詩8*11-2-25
はこ- 小川 葉自由詩811-2-24
ノスタルジックな軽便鉄道の駅頭にて- 石川敬大自由詩20*11-2-23
- nonya自由詩14*11-2-22
形骸_★- atsuchan69自由詩7*11-2-22
並ぶひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-2-21
美術用品のある日常- 吉田ぐん ...自由詩3311-2-21
「太陽と言うプログラム」2009-03-03_12:03:3 ...- プル式自由詩711-2-19
ミツバチのアルツハイマー- 和田カマ ...自由詩8*11-2-18
肌あわせ- 月乃助自由詩15*11-2-17
クローゼットの秘密- 渡 ひろ ...自由詩16*11-2-15
雪が隠す- 和田カマ ...自由詩8*11-2-14
もう一度- 黒髪自由詩211-2-13
それでも私は翌日に居た- 自由詩2*11-2-12
スヌーピーのおもいで- soft_machine自由詩8*11-2-11
音はさほど- 和田カマ ...自由詩2*11-2-10
好奇心という怪物- れもん自由詩211-2-8
回送列車- 小川 葉自由詩511-2-6
長寿ー生き残り−- ……とあ ...自由詩1011-2-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24