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お昼の雲に
あなたを見つけようとしています

風がゆるく吹き
低気圧を含んだ雲が、南からの春風に押され
違う国の雲になろうと準備していました
静かな、わずかな運動です

雨が細く降って ....
花が咲き出しますと
わたしの中で
やさしいものたちが
皮膚を透して 蒸発していきます

それはわたしの 遠い方向の片側で
不細工であるけれど
組み立てられていくのです
そこにだけ 微か ....
どうしてもあなたを好きなのは
たぶん
あなたが振り向かないからだ

わたしでないほかの誰かと
わたしより
ずっとずっと豊かな会話を

だから
あなたは振り向かないけれど
わたしの
 ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
雨粒が落ちるのとほぼ同じスピードで
わたしも落ちていっている
雨粒とわたしの相対的な速度は
限りなくゼロに近く
わたしの周りで静止した無数の雨粒は
刹那と永劫の境界線上に
ありえないバラン ....
きみは正しいことと素敵な痛みだけのこして
ぼくより5cm高い話をする
鴨川の音を受け止めるまぶた
もう
ねむたくて

ぼちぼち消え始める灯りのなか
カラーのない誘惑に遮られて
息も出来 ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
あ、


ああ、
陽光が、
陽光が、
私を、
する、


陽光で、
飽和してゆく、
ひとつのわたしの肺胞、
ひとつひとつのわたしの肺胞が、
春を、
春を、吹き ....
それが何だろうとは考えなかった
例えば自分の乗っている飛行機が墜落するとき
墜落という現象について考えないのと同じように

*****

そこに行こうとしたのではなく
他にどこへ行けばい ....
 ぼくは光に溢れて産まれたかった
 だから降りつける音がとても冷たい



 君のからだに密かなにくしみが沈殿してゆくのを、
 雨の庭の黒い傘の下で見ていました。

 雨の色なんてこの ....
私の意識の
極北に立つひとがいる

彼はいつも黒い服を纏い
時にその服を髪を風にたなびかせ
時に無風のなかに
その立ち姿の輪郭をくっきりと映し出し

時に彼は流れる水のような
ゆらめ ....
いつだって、
手の届かないものを欲しがる、悪い癖。

あの光に過去を思い出そうとしても、
それは凡て幻です。


夏になれば、
夏になれば、
夏になれば、

夏に、ねえ、
 ....
私たちは、夜Aを置きながら、暗闇の螢光燈がわずかに照らす縁のNipponia nipponで停止します。 「それはのどが」 声にならない音のためにきしみやすく、最初に「重力がしっかり私をきちんと踏むか .... どんなに悲しいことがあっても
僕は生きてゆけそうです

昨日まで降り続いた雨は止み
久しぶりの陽射しをうけた草花が
深呼吸をするみたいに
みな空を仰いでいました

光と水と二酸化炭素か ....
ブリッジをする君が足元
そして腕のあたりから
徐々に橋になっていく
なぜ君はブリッジをしていたのか
なぜ本物の橋になる必要があるのか
僕らは何を間違えたのか
かつて優しい嘘で慰めの言葉 ....
風景が通り過ぎて
自転車や
木の葉を揺らす風
水しぶき
金魚の尾
空に浮かぶ無数の帯
風は川底とおんなじに
空を冷たくして
夕焼けはかがり火とおんなじに
そちらを向く顔を照らし

 ....
戸口に見えない花がいて
あわてて扉をあける夢を
幾度も幾度も見たあとに
切り忘れた爪を思い出す



床に置かれた硝子の内には
水の影が流れている
割れた鏡に映る横顔
 ....
母から、私の野菜過食の罪を告げられた瞬間
木製の食卓は突然老成してしまった
木製の食卓は突然老成してしまった
だから私どうしてもアルコールせざるを得ないの
だからどうしてもアルコールせ ....
小さな傷に満ちた目で
火の曇 光の曇を見るとき
歌はひとつひとつ分かれて
近づくように遠去かる


既知と未知は窓に波打ち
生になじまぬものたちは
光をひとつ負うごとに
 ....
カバンにしまった
ドロップの缶
立ち止まって
取り出して
そっとフタを開けてみる
やっぱり
中はからっぽだ
今さっき
走ってるとき
カラカラ音がしたと
思ったんだけど
まあい ....
 ハンバーガーセットを注文すると
 工場のベルトコンベアに乗せられ
 出荷される電子レンジみたいな気分になった。
 ハンバーガーが出来上がるまで三分かかると
 店員の女 ....
(月が3mm近い夜(水もちょっと(月の下で(
部屋で独り(一人(グラニュー糖を(啄ばんでいた
(グラニュー糖だけ(じゃない(プリン(を(
バニラやミルク(使用(作っていた(カルーアを
(ちょっ ....
どんなに雨が降っても
傘なんかささないで
道端にうずくまっていたい
夜がある
ぼくらは、とかく秒刻みでしか生きられない
ようにできていて
あわただしく
世界は今日も明日へと足をすすめる
そこに待っているたったひとつも
ぼくらは知らない

世界はどうしてか
いつも ....
プッチンプリンを私はなぜプッチンしないのか
ということを
私は考える

そこにあるもの
望まれるものを
なぜ私は享受しないのか

もちろん
それなりの理由はある
プ ....
夏の夜
夏の海

砂、砂

そっと手に掬う
一粒、ひとつぶ

祈る、祈るのは
誰のため?誰かのための

作りかけの自分
少し、すこし傷に砂を入れたい

自分が変われるのか
 ....
届けば 遠ざかる
のばせば ねむり

もう 見えなくなるのだろうに
悲しむ 半分の鎧を きたまま

まきすぎた 噴水の 熱さだけ
ひいた拳には さすられた 痕

満ちていく  ....
じわり、てをのばし
いろいろな ものを つかもうとする
まいにちの パターン

くりかえし またぎこし また ひがのぼる
ありがたいのか そうでないのか
ときおり わからない くうきょに  ....
その確率で失うものがあるのなら
その確率で得られるものも
きっとある

味わった悲しみは
次の喜びを増すためにあると
誰かが言っていました
先日花見にでかけたのですが
今年の桜は遅く満 ....
霜天さんの自由詩おすすめリスト(1528)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雲を追いかけて- ふく自由詩9*05-4-22
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ローレライ- umineko自由詩7*05-4-21
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
ゼノンの雨粒- 大覚アキ ...自由詩5*05-4-20
- 船田 仰自由詩405-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
春浴- A道化自由詩805-4-18
よくある話- ヤギ自由詩6*05-4-17
燦雨- 待針夢子自由詩405-4-17
極北に立つひと- 塔野夏子自由詩7*05-4-17
夏のひかり- 有邑空玖自由詩9*05-4-16
ミッドナイト・サン- nm6自由詩9*05-4-15
雨が降るからこそ色を増す世界があるから- ベンジャ ...自由詩805-4-14
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通り過ぎて- ふるる自由詩11*05-4-14
双雨花- 木立 悟自由詩405-4-13
食卓での罪- A道化自由詩505-4-13
ひとつ_肌へと- 木立 悟自由詩305-4-12
空耳- アンテ自由詩305-4-12
平衡- カンチェ ...自由詩1205-4-11
水の月- ピッピ自由詩605-4-11
どんなに雨が降っても- チアーヌ自由詩605-4-10
おにごっこの、- 望月 ゆ ...自由詩7*05-4-10
プッチンプリンを私はなぜ- umineko自由詩9*05-4-9
体がないから文字を与えて存在させます- 完食自由詩8*05-4-8
こもる_くれない- 砂木自由詩7*05-4-8
パターン- 玉兎自由詩7*05-4-8
その確率で- ベンジャ ...自由詩14*05-4-7

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