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昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる

昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれ ....
ごめんなさいが
素直に 言いたい
自分を取り繕う為ではなく
怒りを上手く かわす為ではなく

本当の ごめんなさいが
素直に言えるように
なりたい

傷ついた
自分の心を 知ってい ....
ぼんやりと
視界の縁に揺らいでいる
僕は多分 君を見ているから
やわらかな陽射しに包まれて
ここは海に見えるのかもしれないよね
でも
いつしか君は居なくなっ ....
二〇〇〇年隠居元年一月一日。墓参。
東京都立多磨霊園二四側四九。
おふくろとおやじとおとうとに「無職」報告。

おそい午前のひざしはおだやかで風もない。
よどんだ時のながれのなかに六九歳 ....
駅のホームは終電まで1時間の23時で、ぼくは「のりかえ」が「チェンジ・ヒア」と訳されているのに気づく。「チェンジ・ヒア」というのは「いる」ところからスタートしているが、ぼくらは「いない」ところからスタ .... 愛してるをみじん切り
ドコ行ってたのをすりおろし
怒ってないけどを手でちぎって
フライパンで炒めます

5分後
聞こえにくい感じの眉間を小さじ1杯
閉じるか閉じないかの目蓋を大さじ2 ....
パイ生地を
幾重にも重ねた
ケーキ菓子

食べるのには
ぼろぼろなって
食べにくい
でもケーキの中では
最も好きなもの

味や食感も
もちろんだけれど
幾重にも
試行錯誤を繰 ....
俺の周りにはいつも飴屋がいた
あまい飴
にがい飴
からい飴
すっぱい飴
そいつはいつも
感情なんて面倒なものだと言わんばかりに無表情な顔で
飴を入れた桶を二つ肩にしょい
金魚売りの要領 ....
アカルく陽がさすから。
誰にでもなく呟く唇を
言い訳の形に歪めて笑う
春だ
少しもたついた雨が
桜前線を押し返したように見えた
三分に留まった枝はしなだれ
薄紅に染まりきっている
黙り ....
猫は中空を見つめていることがある。
なにもない空間。
なにもないはずの。

猫の視線がどこか一点に凝固して
黒目が大きくなると
わたしはすこしわくわくする。

猫の視点が
わたしの背 ....
真夜中のこれからが

俺の時間

なにをやって遊ぼうか

どんなことしても

眠れない不安は

解消されない

あなたの

指で

俺の瞼を閉じてくれ

父より母よ ....
呆然とくつばこを見つめてから
オレンジの靴をとりだす
未だにそれはしっかりと
買いかえる気も失せるくらいしっかりとしてる
まいった

嘘の心をもたない少女
そんなのはだれももってないさ、 ....
星作りの夜
音が聞こえそうなほど近く
手が触れるほど近く
唇を震わし言葉を風に変える

ぱちんぱちんと音が鳴る
星のかけらを浴びて
背に生えた見えない羽を振るわせる
ぱちんぱちんと
 ....
 シルクハットの手品師は
 自分の姿を消しました
 種も仕掛けもなかったので
 もう元には戻らないのでした
 相棒の鳩は
 空を飛んでいます
 
  


 
わたしを忘れた光が
昇りつづけて朝になった
目を閉じても冷たい指先
さよならを言う光に触れた

さらさらと
さらさらと


雨雲が川のなかを遠去かり
水鳥を連れていってしまった ....
まだ言葉がまったく
しゃべれなかった頃
私に与えられた
くまのぬいぐるみ

UFOキャッチャーで
とったものらしい

でもそんなこと
小さかった私には
関係なかった

その頃か ....
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう

あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか

その合間 ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
1.
内ポケットに入り込み
しっかりとボタンを留める
頭を膝にうずめて
もれてくる光が無いことに
安堵


2.
予感と習慣から
ふいに
ひたいに張り付いた前髪をかきわけ ....
好き?
と彼女に聞かれたので

好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました

100行じっくり読んだ彼女が言いました




で ....
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう

めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく

そっと
うちがわから
やはらか ....
蜂蜜色の飴を舐める
雨の雫くらいの大きさで
人差し指と親指で摘み上げると
ぷるんと揺れる
口に入れると甘くて
しばらく舐めているとしょっぱくなってくる
我慢して舐めていく
気がつくと涙も ....
いつもの道を
いつものように
歩いてはいけない

恩師によく言われたこと

同じ道を
毎回同じように歩くのでは
いつまで経っても
ずっとその場所で
足踏みをしていなければならない
 ....
白い膜につつまれたぼくらひとりひとりの行き先です


集まっては蒸し返す光の束を
黙って見ています
わざとらしく いまはただわざとらしく
斜め上からの眺めですが


パレードを想像し ....
精神
背、威信。


弾、恣意。

江藤淳自殺
干支を、順次、察。

アメリカ的
飴。理科。敵。

二十世紀末
二重、性器、待つ。

影響
絵、異郷。

講演 ....
実をいえば

俺は

電話ってものが好きじゃないんだ

その俺が

真夜中に

水に浮くキャンドルの

揺れる炎をみて

無性に誰かと話したくなった

誰でもいいって訳 ....
カタルシス
語る、死す。

詩人
死、塵。

太陽
他、異様。

バンコク
万、哭。

北朝鮮
来た、挑戦。

国債
弧、臭い。

内閣
無い、佳句。

 ....
あした て何だっけ
陽が昇ると それは朝 て気がするんだ
確か 記憶では
でも 暗いときもあったような気がして
それも朝だったように 思い出されて
朝 て何だっけ

あした て何だったか ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
霜天さんの自由詩おすすめリスト(1528)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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☆82_デンワ- 貴水 水 ...自由詩704-3-22
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