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解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている
わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい
配達の遅れた願いのようなものが届く ....
粛然として初夏は重なり
カーテンを引く
夏の重さは水面を広げる
わたしたちは口止めをされている
沖の方では服を脱ぐようにして
海の肌が見える
わたしはあなたが好きだっていうことを
莫迦み ....
初夏坂を上りきると
左利きになっている
左利きになれば
スローカーブは美しい
スローカーブは街に流れてゆく
絵のような人々の側で
スローカーブは速度を止める
初夏坂を見上げる
....
風が吹いておりました
風が吹いている日に飲む野菜ジュースは哲学の香りがするのです
そんな日は詩を書きたくはないのです
空があまりに無知なので
わたしの青春としての位置づけは
もう随分と前 ....
九月になれば
誰かが語る
わたしは頷いてみる
そこに誰かはいない
誰かが語る
語り尽くせないほどたくさんの物語を
空には大きなノートが広がっている
鳥はそこに詩を描く
誰かが語る
....
知らない
し
暑くもない
し
ちょっとだけ寒かったりする
あ
初めまして
わたしは
あれ
誰でしたっけ?
夏の果てに棲むという
或いは大きな口をひらけて
あれは ....
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる
空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
思い出が居眠りをしているのでした
今日も少しづつ暑くなりそうな感じがしています
揺すって起こそうかと思いましたが
そのままに
夏 それぞれの葉が今にも喋り出しそうな
明るさの中で 震える ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
花が咲き出しますと
わたしの中で
やさしいものたちが
皮膚を透して 蒸発していきます
それはわたしの 遠い方向の片側で
不細工であるけれど
組み立てられていくのです
そこにだけ 微か ....
霜天さんのtonpekepさんおすすめリスト
(10)
タイトル
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カテゴリ
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日付
いつかインターネットでこの詩を読むであろうあなたに
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tonpekep
自由詩
23*
06-7-1
カーテンを引く
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tonpekep
自由詩
11*
06-6-11
初夏坂
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tonpekep
自由詩
9*
06-6-6
振り返るとき
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tonpekep
自由詩
18*
05-9-13
九月になれば
-
tonpekep
自由詩
13*
05-8-13
カバかもしれない
-
tonpekep
自由詩
18*
05-8-8
空の形
-
tonpekep
自由詩
45*
05-6-25
夏の日(because)
-
tonpekep
自由詩
12*
05-6-14
土曜日の朝に
-
tonpekep
自由詩
20*
05-6-7
春/思う/こと
-
tonpekep
自由詩
8*
05-4-21
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