快晴で
アハウ

きんとした
爽やかな空気が
空を大地を満たして

あの路地を折れた
静かな小道は丘へとつづく

ひっそりと冬枯れを始めた
雑草の生い茂る細い道

つる草の茶色に枯れた茎が垂れ下がり
烏瓜は熟れて 
モノトーンの風景は
ポイント飾りをしたようだ

登りつめれば
なだらかな山肌の合間
遥か 東京タワーも見える

延々と続く 街街
その路地 路地
一つ一つに人々の物語が漂い
この大地に染みこむから
この街には特別な匂いが浮かび上がる

快晴の空に
この景色に

何を願おうか


自由詩 快晴で Copyright アハウ 2007-11-19 08:45:37
notebook Home 戻る