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まるでぱっとしない南のそらの彫刻室座
でもそれは深宇宙への小窓でもあるらしい
かつてない鮮明さの神の領域が
彫刻家の仄暗い室内に展開されてゆく
ひかりと闇の融合が
可視光の色調の変化 ....
「このわたしを見せに」
木の若芽
どんなに蒸しただろう
あの森は
どんなに乾くだろう
あの池は
どんなに暑かろう
あの庭は
だが蒸しても乾いても暑くても
もの ....
「いつも自然の声を」
木の若芽
涼しい空気に
手を小さな魚のように泳がせて
遠くの鳥の声をたぐりよせる
いつも自然の声を心の中で真似して遊ぶ
ハトや ....
「きっと見える」
木の若芽
見たかったものが
あんまり当り前のようにあるので
ゆっくりゆっくり歩いたり
ふとしゃがみこんだり
また遠くを見やったり
ゆっ ....
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら
あれは一時のめまい
傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている
戦場に散った無名戦士 ....
眠い、 と 呟いた
起き掛けた肢体を ゆっくりと
置きかけた
でも 平気
ちゃんと 静かに 留まって いるから
ゆるやかに
できるだけ
はみださないで
呪文のように 唱えて ....
足音だけを削るように 影は スクリーンの向こう側だった
うたうような 雨が 溢れてた
ポツリ しずくが廻る 頭上のメリーゴーラウンド
風は 無口で みあげていた
純粋の意味を ....
ふと
白い屋上で見えた風船のいろとりどりが 胸に散らばった
わたしのこころが 無数の風船なら 空でゆめをばら撒くんだろう
ばら撒いたゆめはどこかでだれかに食べられる 仄かな奇跡を贈 ....
夜よ ご機嫌麗しゅう
少し話していきません
ぬるい時間をちびりちびり
ロッキングチェアで揺られるような
取りとめのない浮世のことを
露出狂の政治家たちが
脂っこいことばを吐き出してはそ ....
ノートにしようかどうか 迷ったんだ
ちゃんと 検討したんだよ? ボク
ウソなんて ついちゃ いないや
そんなの ダイッキライ だから
サイズは 半欠けの月が 二つ
英語の 最初から 2番 ....
イタリアの空を見上げた夏も、すでに思い出
大理石造りの建物の前で ニセ物のサングラスの束を売り歩く怪しげな商人がいたり
客を引き止めては 買えと迫る 石畳に並べられた絵はいんちき臭くて
....
気温が寝返りを始めた
セミの放尿が始まった
レースのカーテンがヨガを始めた
海老の家老が目糞を掻き出し始めた
やがて 市道で唸り始めた
ゴミ収集車が朝の鼻歌を
そして 近 ....
山へ帰りながらふといつものうたが
歌えないことに気づいた
村の畑で菜をついばんでは涼しい枝でやすみ
仲間たちとじょうだんを言い合ったり
洟垂れ小僧たちを少々おどかしてきをはらしたり
....
沢山の言葉が降り注ぐ夜
沢庵 バリボリしながら
読み下すことなんて しない
食べ下すことなんて 勿論ない
漬物は 余り 得意じゃあ 無いんだ
そんな 言い訳を 繰り返しながら
....
もしかしたら君は
人に知られない苦しみを
背負っているかも知れない
そう思った時
満天の星が瞬いた
君の写真は
いつも私を癒してくれる
それだけでいいじゃないか
今日この日は
....
汀を歩くその寄る辺を
腕(かいな)に抱きよせると
泡沫
あるいは海が こぼれだす
この束縛を難なくとびこえる
あなたの幼さが信じられない
裸足の裏側で反発をくらうだろうか
十年後 ....
120818
最近は、お米が余るのか
カロリー換算だとジャガイモよりも安い感じだなと思ったら
輸入米だった
海の彼方から運ばれてきたのに
....
僕は会話の無い世界に生きている
こだまさえ もどってこない心の叫び
僕は 感動的な世界に生きている
しかし共感する者はいない
僕の日常は 孤独な独り言に支配されている
だから ....
(天使なので)わたしのこよみは残念ながら、あなたのものとはちがいます。同じ季節を生きていると勘違いしてやわらかいにんげんのようなテクスチャのぬくもりに唇をはわせていたと思っていたなら、あなたは本当にお ....
ホントに大切な人っていつもそばにいてくれる人!
特別なことは何もしなくっていいんだ!ただ、愛してくれるだけでいい
二人で楽しい思い出作ろう!ね
いつもありがとう
「宇宙樹のうた」
木の若芽
木の葉にさわる
思わず手が伸びてしまう
ひんやりとすがすがしい感触
かぐわしい気が私の体の中に入ってくる
とにかく思いなさい ....
『空 組曲』
木の若芽
1
鳥の飛んだ軌跡を空に追うのが好き
いつも空を見ているのよ
いつも空を見る
人を憎まないよう ....
ああどうして
あなたは、貴方は
赤の他人の私の前で
私が見ていた数秒後で
その黒と黄色の不可侵圏を
飛び越えて、乗り越えて
サーチライトに照らされながら
何を思って、どんな心で
大勢の ....
私の今の感情
あなたに分かりますか?
私は自分のことなのに分かりません
言葉を知らないのです
顔は鳥
体は蝶
耳は象
尻は蛇
心は狸
魂は狐
こんな生物のようです
声は出 ....
どんな美しいひとを
思って
いや、前にして
あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう
甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ
大きな体のどこに
少女のよ ....
120816
降る雪を抱えて祈るダンゴムシ
ニトログリセリンを抱えている君は
まるで凍えてるみたいだと思うが
祈ることもせずに後ろを気にしながらそっ ....
ドクドクと湧いてくる闇に飲み込まれ
三途の川にたどり着いた。
そこは幻想的で
うっとりするくらい綺麗で
その先にはあの世が待ってる
積み重ねた石
風車
そして川が流れてる
....
憧れは青空高く浮かぶ雲の上
いつも そこから見上げれば
勇猛が空彼方に群立つ
届かなければ届かないほど
人は触手を伸ばしたがる
子供だって大人だって
雲に乗っかれる憧れの姿は
み ....
私のこと嫌いだからって、ネットまで嫌いにならないで
私は下劣 上等だわ!
世間のみなさま避けて通っておくれよ
普通の人なんて今まで見た事無い
一般人なんて今まで見た事無い
空気読んで人嫌 ....
「喜びは抑えずに」
木の若芽
今ここにいる自分は
今ここにいるみんなだ
美への喜び そのほか
一切はない
今ここで花火を見ている自分とみんなのあい ....
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