空気は夏色に染まり
空の青さにも透明が混じると

今年も
『カミナリ玉』
がハシリの時期になった


深緑に走る
黒い稲妻が

球体になって
八百屋に並ぶ

値段は詐欺 ....
ぼくは詩人

どんな願いも自分でしなければ
何も実現しない

今日もまた

夜の散歩をしていると
1つの星に出会いました

まわりの星よりもひときわと輝き
点滅しながら煌いている ....
たとえ咽るほど湿った空でも
たとえ二カ月しか経ていなくても
そこが「我が家」であるという事実に
これだけの安堵を感じられるなんて

雨足は強くなっていくにつれて
今日から押し流されていく昨 ....
お見合いしないの?
って、長いつきあいのおんな友達に聞いた。
「しないよ、どんなの来るかわかんないじゃん。」
いやなら断ればいいんじゃん。
きっとさあ、

銀縁メガネでさ。
市役所の市民 ....
順繰りに咲き誇る花々は
緑に浮かぶ星の煌めき

晴れ晴れとジューンブライドになるはずが
ほんのちょっぴり なみだ顔

夜の帳の降りる時間も
知らぬ間に間延びして
雲がたれ込めている ....
街角で黒い蝙蝠傘の君に出会った
夕闇に隠れてこちらから顔は見えないけれど
黒い傘からちらちらと映える赤い紅の色が卑猥で
どうしようもなく赤面してしまったことを覚えている

こんな記憶に必死に ....
幼いころからクレヨンに嫌われていた。
僕がクレヨンを握って紙にあてても
クレヨンは色を出すことをかたくなに拒んだ、
紙は真っ白のままだった。

僕のほうでクレヨンを嫌ったことはない。
鉛筆 ....
いろいろあると思うが、
一つには不死ということだろう。
お役人も不死。
ことばも不死。
生死があるのは人の証でありますと考えたが、
それは今日が意気消沈しているからかも ....
レモン果汁のチューハイを
ちびちびとやりながら
溜息をつくのはもはや日課だ

鏡に映る容貌はどうみても
二十代後半には見えないほど
未来を思うには老けていて
過去を振り返るには青臭い
 ....
{引用=夜を裂く青星の爪 雄たけび上げ
駆け下りて来い わたしのなかへ}

夜の天蓋に{ルビ静寂=しじま}はこぼれ
瞬くのは
ただ蒼い隻眼
その牙は光り その爪は光り
そのたてがみは光り ....
  わたしは時々、石になりたい
  そして夜の一番暗いところで
  じっと丸くなり
  わたしの冷え冷えとする体に
  とても美しい夢を備え
  いつかわたしを拾い上げる者に向かって ....
 わずかな思考のすきまから
 過去の過ちの風が吹きつける
 
 無念

 もう戻ることはできない
 船出に出ている

 川の水が海に流れ込み
 いずれ蒸気となって
 空に帰るよ ....
抱かれるのならホテルがいい。
貴方の部屋は厭。
ああ、このベットでこの人は、今まで私じゃない人を抱いてきたんだな。
と、不意に襲う切なさが貴方の元から私を奪うから。
軋む音は飲み込んだ泣き声の ....
本当の 宇宙は

すぐ 身近なところに

いつも ある
ぼくは詩を書きたい

人は生きる中で悩み
生き方を迷い
時には誤り
生きていることに疲れ
苦しく病み
生きていくことに
背負いつつも傷つき歩む

そうだとしても
無垢な人生よりか ....
横っ面を殴ってくれ
失望に安堵したい
その優しさを
嘘だよと言ってくれ
全てが覆された失望に
ああそうかと安堵したい
加減しないで殴ってくれ
夢は見たくない
失望に安堵したい
君が綺麗な貝殻が欲しいというので
もう夕暮れだというのに海へ
そう人工海岸だったけれど
すっかり自然が染み込んで
目を凝らせば小さな小さな生き物もいる
クラゲもゼラチンの肌で打ち上げられ ....
 悪夢に襲われ呆然といる僕
 外ははなまるの晴天

 しめった心を日向干しようと
 公園まで足を引きずりながら
 出かけた

 サラサラ髪の坊やは 
 季節に波乗りサーフィン

  ....
赤い水玉ふわふわり

あなたにすべて預けてしまって
頭を抱えて悩んでる


胸に咲いた小さな花
摘まずにちょっと見せてあげよう

カーテンの裾はみ出し 裸足
早く来て欲しくてしばし ....
まだ暗き
湖のほとりに
銀の鈴ひとつ

小さく小さい音
カップに注ぐハーブティー
白樺林にミント香る

チッチッ、チッチッ、チィ、と何の鳥かな

ほのほのと霧のかかる
湖のほとり ....
耐震強度を偽装した家で
地震計を作っている
冗談のような本当の話をしたら
誰も本当のこととは
思ってくれない
何回言っても信じてくれないから
やっぱりあれは冗談だよと
頭をかいたら
み ....
青いタイルのベランダに降り積もる羽蟻の死骸
雨のない夏 睡魔に襲われる夕刻

ゆっくりと旋回しながら
飛行少年が落ちてくる

脚を尖らせて私は歩く

あなたはコンパスで地球を計り
風 ....
群れなし列なしオムレツを
喰らいにいこうオー!ムレツ

目をツムレ
オツなオムレツ
レム睡眠でも
ツレないオムレツ
オムレツオツムはお疲れお疲れ
めを閉じ くち開け たま ....
乾いた南風にたゆたう
季節のゆらめきが
消えた午後

突然振り返る

反射は音もなく熱を帯びて現れては
空と息継ぎの境界線を漂う

撥ねる水飛沫の淡い影
触れてすぐに手を引っ込める ....
 チカチカ
 星が瞬く
 
 難しいのは人間関係
 やっかいだ

 ほんの一言で事態は一変するのだもの

 チカチカ
 星が瞬く


 こんな小さな星の一角で
 小競り合 ....
貸した本返されぬままフラれたよ

目を覆うちょいワルファッション親父まで

自分まで刻まれるようなシュレッダー

あいうえおかきくけことてたちつくす
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
 去年、ソーシャルネットワーク、いわゆるSNSなどと言われるサイトに、知人より招待され、加入した。
 最初はコミュニティと言われる、趣味が合う者同士が集う掲示板のようなところを見て回ったり、サイトに ....
 毎日毎日待っている

 どこかの国の誰かからの手紙

 毎日毎日
 
 ポストを覗く

 やっぱり今日も着いてない

 その手紙は幸せ召集令状



 来ないかもしれない ....
最初はひとつの家だった
それはやがて建物へと変わっていく
それは増殖していき都市を造り出した

都市が建物に光を灯す

光は色をもちさらに数を増やしていく
それは大量に増えていき数え切れ ....
壺内モモ子さんのおすすめリスト(435)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カミナリ玉- 蒸発王自由詩9*06-6-15
ぽえむ君−願星−- ぽえむ君自由詩4*06-6-15
労働者の哀歌-帰宅編-- 松本 卓 ...自由詩2*06-6-15
市役所の村田さん- ZUZU自由詩9*06-6-11
*雨にさらわれたあしたへ*- かおる自由詩9*06-6-11
蝙蝠傘- 暗闇れも ...自由詩2*06-6-11
嫌われ者- Tommy自由詩406-6-11
神の特性- あおば未詩・独白6*06-6-10
労働者の哀歌-仙台編-- 松本 卓 ...自由詩3*06-6-10
シリウス- 石瀬琳々自由詩12*06-6-9
わたしは時々- 嘉野千尋自由詩18*06-6-6
続く道- 山崎 風 ...自由詩5*06-6-5
stillというよりnever- 椎名乃逢未詩・独白4*06-6-5
宇宙- 436携帯写真+ ...7*06-6-5
ぽえむ君−黙詩−- ぽえむ君自由詩8*06-5-30
そして- /N自由詩506-5-30
貝ひろい- ベンジャ ...自由詩4*06-5-24
休日- 山崎 風 ...自由詩6*06-5-24
裸足の夢- アサリナ自由詩3+*06-5-23
白樺林- ふるる自由詩8*06-5-22
ニュースの時間- あおば自由詩7*06-5-22
風の名前- 佐々宝砂自由詩706-5-22
オムレツ_2- 10010自由詩406-5-22
追憶- ネット詩 ...自由詩306-5-22
チカチカ- 山崎 風 ...自由詩5*06-5-22
心の中がよく見える五月かな- 新守山ダ ...川柳606-5-21
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
日記- 日雇いく ...散文(批評 ...4*06-5-20
幸せ召集令状- 山崎 風 ...自由詩5*06-5-20
摩天楼- OLGA自由詩206-5-18

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