プラットフォームで 日陰のベンチに坐り
僕は詩を書いていた
いいや君への手紙だったのかもしれない

白い午後
静かな校庭のこと
いたいけな青空のこと

いいやそんなことじゃない
間奏 ....
お散歩に行きましょう
今日も歩けるしあわせ

草の香りが立つ道を
踏み歩いて

香りをすぅっと
吸いこむと
幼い私と手をとる父
横を歩く

いつか
子供に私は話す
父と手をつ ....
揺れる枝さき
ほころぶ花びら

きみ、想う

いつか
その日が
きますように


夜ごと
空をみつめては
十五夜をまつ

きみ、想う

いつか
月のあかりも
届きますように




※写真は萩です
やかん
電車内の実話で
ひるま
紫外線をあびていた座席が
まばら なまま
すいてはうまっていた

あいているせきへ
すわれるというのに
ひとり車輛の先頭にたち
いきづかいもなく
 ....
いくどめの夏の陽を

やわらかな肌に射し

花と笑い

鳥と歌う



口もとから
こぼれるものが

微笑みであるように



眼から
あふれるものが

光とな ....
どこかで 何かを
救わなければ なりません

ひきとめることのできなかった
言葉たち

みんな みんな
振り返ったところに 流れていって
つなぎ止めることのできなかった
言葉たち
 ....
遥か上空は
sky blue の呼吸する鏡
青々と波立つ海を映して
その青さが生まれた先に
喜びと悲しみの交差する底
深い眠りに満ちた場所がある

太陽は沈み
夜に近づく青は
悲しみ ....
なにげない
なつの ゆうぐれ

そんなに たかくは
とべやしない
ふうけいの なかの
いっこだけの てん
であるところの
わたしが

おさまりきれない
でかすぎる ゆうぐれ
あ ....
そのまっさらな唇は
薄い紅でもひいたよう
朝早くに咲いた
朝顔のようでもあり
清々しい匂いがして
上下に絶え間なく動くものだから
相槌を打つのも忘れ眺めている
鈴が歌ってるみたいに ....
月が白く染まるころに 君に会いに行こう
月が白く染まるころに 君に約束の電話をしよう

受話器をとって ダイヤルを回して 呼び出し音に息を潜めて
君を待つ

「なぁに?」

白く染 ....
  {引用=ほら 見て
波の向こう
青い火が燃えてる
あれは きっと
妖精の燃えかす
薄い羽を残した空蝉のような}

ダーリンはそう言って
私の肩を抱きました。
抱かれたその手は節く ....
繋いだ手はあなたの前で煙と化し
肉体は黒い球体と化しそれがかつて人の姿を演じていたことなど
忘れさせてしまうような
違和感と共感
虚と在をもちあわせている

平行にスクロールされていくセカ ....
地球儀のかたちをした白いライトが、
暗い部屋でゆっくりと回りながら光っている。


  子供は寝転んで飴を舌に乗せた。
じんわりと広がる甘さが乾いた口に痛い。
 ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの

みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて

しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
おぼろ月
まぶたにうつる
きみの影

月となりきみを
蒼く白くうつしたい
終わりのない夜へと
誘うように


月夜ごと
きみの影をさがす
凍てつく氷の川に
散りゆく桜の花びら ....
七つ星の見えない
ちいさな窓
風通るアスファルト
街灯に白い息が消えていく

ネオンの隙間に
ちいさく瞬くは 願い星
どこかで誰かが
ちいさく願ったのだろう
そのちいさな手を胸にあて ....
遥か彼方の水平線は
冷たい冬の空にとけ
薄雲の光る中に
青さも白く霞む

寄せる波の音を聞きながら
どこかに
懐かしさを覚え
元始の記憶なのか
あるいは
胎児の記憶なのか

い ....
青さを残した空に
月は白く
急いだ僕の足を止める
あの時と同じに
記憶の糸を手繰り寄せ
忘れ去られた約束を
取り戻せるなら
引き替えに‥

差し出せるものなど
残ってはいない
約 ....
手を伸ばせば
影さえ解けいるような
薄づく雲間の光
それがあなたなら
背中に羽をつけるから
やわらかなそこへと
引き寄せて

たとえば
重く低い雲であっても
その先の遥か彼方に
 ....
不完全な月が影を映す

街灯の明かりに薄く
車のライトに揺れる影は
不完全なあの月に反応し
僕が望む影を映し出す

冷めた風に怯えもせず
彼方の闇に臆することもなく
僕の影は強くある ....
三日月の晩に 僕は生まれた
細い月の端っこにつかまって
地上に喜び溢れる人の足音を聞いた

半月の晩に 僕は大人になった
半分の僕は もう半分の僕を探した
地上では 止まない嘘に傘をさす人 ....
果てない空の下
ちいさな僕の中

いっぱいになり溢れるもの
ひとつも溢すまいと
気づけば中は渇いてた

両手に包んだもの
大切に無くすまいと
気づけば指の隙間から零れてた

残っ ....
「好き?」と聞けば
「好きだよ」と返る

「一緒にいて楽しい?」と聞けば
「当たり前だろ」って笑顔をくれる


「ギュッて抱きしめてくれないのは何故?」
聞きだせずに 今日も 背中を見 ....
あなたのが降りてくる
誰かのが降りてくる
想いは星の数ほど
言葉が詩となり 歌となり
見えるものとなり
見えないものとなり
苦しい 切ない 嬉しい が
この胸に 響くたび
この心に 痛 ....
うっすら白い雲がたなびき流れる空から
 ふわり 
一片の白い羽が手のひらに音もなく降り立った

それはまっすぐな冬の光を受けて虹色に
その六角形の体を染めながら
僕の手のひらから離れ落 ....
青い空が眩しい午後は
雨の夜が恋しい

雨の夜はひとり
長い長い夢が始まる

夢の中は真っ暗で
見えない手を探る

探した手は
いつも冷たい

冷たい手に怯え
暗闇に影が差す ....
おなかが空いたら

君の笑顔を食べて

満腹なはずなのに

どうしてだか口が淋しい
 
昼を忘れた月の夜
洗い髪を風にさらし
裸の足に土を踏む

一片の迷いは消え
まっさらな心と
何をも背負わぬ体を
その下におき
魂と肉体は返るのです

人でもなく
女でもなく ....
はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな

かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
(霧がする ....
古い倉庫、砂埃に覆われたコンクリートの床は
汚れた床とは二度と呼ばれることはなく
砂埃ごと床として在って
鉄パイプの配置もダンボールの配置も
いつしか放置に変わって


私は ....
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