ギタラ ギタラと鳴り響く
緊急 住民集会 泰山木を撃て
の声

怖い小父さん
舟が出る
乞食の小母さん
骨しゃぶる

北から来た娘
爪を光らせ
恥を塗る 木

北風
 ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
僕の部屋には大きな貼り紙があって
窓と名乗っている
ときどきそいつをはがしては
あっちへ貼ったり
こっちへ貼ったりして遊んでいたのだが
ある日ふとしたはずみに
僕の胸に貼ってしまった
 ....
混沌と虚無

襲い来て

僕の意味奪う

超えられぬ

実存

薬の白さより

冷たい雪が

僕の心に降り注ぐ
今日という日は
あなたにあたしを差し出す日
それだけのために今日という日がある
どこからでもどれだけでも
あたしをあなたの思うとおりにしてください

そのためにあたしは
もうどれくら ....
炭酸の泡

コップの汗

小さな心の傷

夏の終わりの空

遠くの電車の音

蝉の鳴き声

気温32℃の残暑

扇風機の風

何一つ足りない物

ないのに

寂 ....
 今日は苦しみから開放されてる
 長く深い夜も静かで心を癒してくれる
 ないものねだりの遊覧船
 終わることをしらない
 身近な子悪魔のささやき
 この夜は幸運にも天使がささやいていて
  ....
 求めても手にはいらない理想郷
 
 なんども自分を確認し

 今いるここに魂の言葉を刻みつける作業

 ここちいい冷たさを身に感じ

 心は穏やか 頭はぼんやり

 とりたて ....
零れる汗に目が染みて
抱えた荷物に途方にくれる
何もかもを投げ出すには
少し遅すぎたのかな

社会人になってみて
背負ったものは責任と
僕の器を蹴破るほどに
膨れ上がった残業時間

 ....
空間を触ってみた。

階段の手前あたりに
暗く空いた穴に

魂を吐く子供
透明な魂を吐く透明な存在だ。
夢みたものは 何でしょう

呼びかけたのは 私だ と?
いいえそれは きっと気のせい

知らない小路に
迷い込んだの?

あやしい影が見えかくれしています
怖いのなら
ついて来ては ....
窓の外は
ひどい風の音です
のどが苦しく鳴るような
うねるような
激しさなのです


思わず私は
自分ののどを押さえます
ひどい風の音です


いま飛び出せば
何を吐き出して ....
目が覚めたらベッドにいたと言う方が
目が覚めたら浴槽にいたと言うよりも
自然なように
あなたの微笑みは
驚異的に自然だ

あなたは別れを告げに来たんだ
というのが今朝の大発見

乾い ....
何を求めていたんだろう
そんなに喘いで 苦しんで
何をそんなにも崇めていたのだろう
君が視界にうつると 息が苦しくなる
ボロボロなわたしはボロボロで素敵な部屋を見つけたので
そこに豪華な男を呼んだ
豪華な男は豪華なのでその場のすべてが豪華になった
ボロボロのわたしはいる場所のすべてをボロボロにするのが得意だけれど ....
月は満ちる
音もなく

この光に
この暖かな光に
何度君を思い返し
何度願っただろう


月が欠ける
忍び寄る闇に覆われていく

その闇に
この暗い闇に
何度絶望を知り
 ....
笑いさざめく 満員の観客席
適度に空調が効いて 温度湿度ともに申し分ない

初めての舞台
握り締めたてのひらに汗 鼓動がいつもより大きい
緊張してはいけない 充分練習を積んだのだから
大丈 ....
アルマジロは存外、臆病です。

こっちが遠くにいると

やけにたくましいふりをして

立ち上がったりするくせに

こっちが近づくと

慌てて丸まって

固い背中ばかり目立ちます ....
君への想いを凍らせて
彼のもとへと向かいます
君との思い出胸に秘め
彼のもとへと嫁ぎます

あたしたちは一番じゃなかった

青いこはくの放つ光が胸を刺す
ちくりちくりと痛みはすれど
 ....
蛇口が捻られたのに気付いて
必死で押さえつけるけれど
耐え切れず 
当たり前のように
落ちる


浴槽には
透明で 
不思議な色に染まった水が たまっていて
新入りは 小さな音を ....
俺は世界が平和になればいいと思っている
実際にはならないだろうけれど、そう思う
黒も白も朝鮮もクソも味噌も、
俺はみんな仲良く出来ればいいと思っている
実際には出来ないだろうけれど、そ ....
秋の終わり 
街路樹の狭間で
主人の居ないくもの巣が
所在無さげに揺れている


いつの間にか
冷たくなった空気に
震える肌

きつい陽射しを負う背中だけが
何かがにじむように熱 ....
光が少なくなる冬は

光に支配されて

自由に振る舞うことができない


生きてるだけで

贅沢だと言われる









2005/11/19
上昇していく海を
泳いでいた


常に水面から顔を出しているのに
何故か息苦しい
いっそ
どこまでも沈んで
深海魚の餌になりたかった

けれど
空気を吸いすぎてしまったからか
 ....
つまずいてばかりの日々にうつむいて
ちぢんだ心を{ルビ潤=うるお}す
水の湧き出る場所を探し歩いた

立ち止まり シャベルで穴を掘り続け
気がつくと
静まり返った暗い穴底にひとり

小 ....
ポッカリからりと晴れた日に
ぼくらは浜辺に横たわり
あなたはぼくの胸に聴診器をあてて
―ふむ 聞こえませんね
などと呟いて
いきなり後ろ手に持っていたハンマーを
胸に目掛けて振 ....
抱き上げられない重さを掻き毟り
沈みきれない深さに溺れ
空を見上げれば死ぬ深海魚の瞳を見れば
次元を違えるように
月を二つに割っている

音と言葉との交尾の連続に
時は入る余 ....
3歳の夏にわたしは赤ちゃんを産んだのだった

やわらかい栗毛を愛おしいと思った
乳母車はわたしの筋力のなさをあざ笑ったが
幸せな光はいつもわたしの頭上で放たれていた

母親になる幸せを誰に ....
鎮静剤入りの点滴を
一滴づつ見てる

死にたい 死にたい
どうしょうもなく空虚だ

縛られた両手
尿道にはバルーンのチューブ
洗浄された胃

活性炭で黒くなった舌を見た
こいつを ....
ほうむりさられた ことば
いしのへやのなかから
とつとつと とりあげて
いま ここで
ただ ならべる

ときと ひとと よる
みずは ながれる

あさは まだ
こない
まどろむ海月さんのおすすめリスト(656)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蘇生- あおば自由詩2*05-12-5
空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
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思い通りのために- とびまる ...自由詩5*05-11-30
残暑- たかよし自由詩3*05-11-30
安らぎの夜言- 炭本 樹 ...自由詩205-11-30
今日のらくがき- 炭本 樹 ...自由詩305-11-30
生存証明- 松本 卓 ...自由詩4*05-11-30
空間- 佐藤伊織自由詩4*05-11-29
いざない- 塔野夏子自由詩8*05-11-29
風が季節と流れていく- たりぽん ...自由詩805-11-29
極端に正確な朝- たかぼ自由詩605-11-29
- くるす自由詩1*05-11-29
豪華なボロボロ- チアーヌ自由詩105-11-29
静かの海- 自由詩405-11-29
新人シャンソン歌手_新春シャンソンショー- やまかつ自由詩405-11-29
アルマジロの月- ブルース ...自由詩6*05-11-28
青いこはく- きっこ自由詩105-11-26
浴槽- 自由詩5*05-11-26
ロリポップ- 虹村 凌自由詩7+*05-11-23
くもの巣と赤い葉- 自由詩4*05-11-22
冬の光- あおば自由詩4*05-11-21
過去が積もって- 自由詩2*05-11-17
「井戸の底」- 服部 剛自由詩13+*05-11-17
「象牙の太陽」- shu自由詩1305-11-16
「月触」- shu自由詩605-11-16
初産- むらさき自由詩8*05-11-15
発作的衝動- たかよし自由詩205-11-15
ことば- こむ自由詩2*05-11-14

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