人生には終わりがあります
僕は君の言葉で生きます
恥ずかしい軌道をえがきながら
この時空の果てに墜落するまで
ままならぬ日々を踏みしめながら
常闇に全てが変わるまで
思い出を力 ....
いつの間にか
とは言っても気付いてはいるし
知っていることと、そうでないこととの狭間で
見えているものは見えている
遠天
空が遠くなった
うつむいて歩いても、どこかで触れているような気 ....
空を切る指を
あたしは掴まずちょっと舐めて
堕ちてゆくのを只見てた
丁度太陽が沈んでゆくみたいに
爪にのせた艶やかなピンクベージュ
貴方に捧げるレクイエムになればいいな
足首に飾っ ....
突然、
人間なんてららーらーららららーらー♪
と
フォーラムの
みんなが歌いだしたもんだから
あたまの中の空気は凍りつき
ザクザクと行進する
軍靴の音が響いてきた
かけがえのない
愛 ....
招き猫が嫁に行った
注文の多い小料理屋には
微笑みも衒いも無くなり
自然
お客の足も遠のいて
入り浸りだった
どこぞの
ペルシャも
シャムも
来なくなった
閑古鳥を捕まえに
....
信じる奴しか救わない神様なんてクソ喰らえだ!
と叫びたい衝動をどうにか抑えつつ煙草を吸う
信じなきゃ地獄行きって脅迫じゃねぇか!
と叫びたい衝動をどうにか抑えつつ珈琲を飲む
貧弱な軽自動車を街 ....
厳しいと経営者達拗ねる真似
前任と後任の顔瓜二つ
団子食い新しい年待ちわびる
猫の仔とのこのこ歩くろくでなし
ひとりではさびしいという律儀者
ふたりだ ....
光のたびに
滴は昇る
音に昇る
{ルビ胞=えな}に昇る
肌色をした袖をふり
雲をふちどりゆらめく何か
あとわずかでわかるというのに
午後は土の影を見つめる
....
私という名の原石は
ダイヤでもルビーでもない
磨きつづけて光ったところで
それは未だ私でしかないわけで
あなたとの素敵な出会いを
親友は笑顔で試着した
店員の「おにあいです」の一言 ....
君のカタチを絵にすることから始めたい
その眼差しを引き受けることもしてみたい
新宿の庭で踊りつかれた君は
まだ笑うんだろうか?
夜がその滑らかな頬を差し出して
僕は挨拶でもするみたい ....
あるとき
あるやまに
一匹のくまが
すんでいました
このくまは
でくのぼうで
やくたたずなので
みなから
ののしられ
ばかにされ
つばをはかれて
いました
しかし
こ ....
今頃になってお前にのめり込んでると気付いた
気付いてないフリのフリの臨界点
不様な姿を笑わないでくれ
***
お前じゃオナニーが出来ない
こんなに激しく愛した事が無い
***
....
えいぞうだけが流れている
そういう世界にうまれついた
言葉は上滑り
みみざわりばっかりいいから
おもわず音をふさぐ
えいぞうだけを頼りに
世界を泳ぎきる
いつのまにか息が ....
互いに背を向け
曲がり またたき
空と波を
指おり数える
月が隔てる言葉たち
手のひらの海
無数の帆
とまどいは澄む
濁りのあとさき
透明でもなく鏡でもな ....
以前こんな詩を書いた↓
http://members.jcom.home.ne.jp/aoba/sanbun00.htm#mijitaku
身支度をするのは
いつでも良いのだ
そんなこ ....
ハイ ジミー
今日は晴れているかい
君がジムという名前かどうか知らないけれど
僕の中ではジミーと呼んでいたよ
ときおりすれ違うだけの君が
急に
ねえ兄弟
今日はなんて素敵に晴れてるん ....
羽が
風を巻いている
葉から 黒から
生まれてはもどり
消えかけた輪を空に置く
折れた枝
弓なりの雪
空へかがやき
問いを放ち
誰も恨まぬ応えを浴びる
....
ジム君流悪魔の辞典「自民党」
日本において
真の自由と民主主義の大儀を国民が本当に理解し
真の自由と民主主義を国民が確立することを
徹底的に恐れ
それを妨害するためだ ....
全ての負け犬よ
拳を握れ
ポケットの中で
コートの内側で
机の下で
拳を握れ負け犬よ
その手に意思を握りこんで
拳を硬く握れ
意思を握りこんだその手は何よりも硬く
誰にもほどけない硬 ....
触れて触れて 粗く
肌が肌に 痛く
どこまでも拙い指きりに
耳をすます
{ルビ白湯=さゆ}の林
そよぎささめき
花を織る熱
冷えて 冷えて
波 海鳥
山の ....
暗い夜道を独りきり歩く
ビルディングの四角い隙間から
零れ落ちる白い光の柱
あの中できっと誰かが呼吸をしている
そう思うとなぜか悲しくなって
紺碧の夜空はどこまでも続くのに
どうして僕 ....
なぜだか自分は
昼と夜のあいだの薄暗がりにいて
テレビから流れる声を
聞くともなく聞いている
闇が部屋 ....
鳴り踊る携帯電話
くるくると巻かれたエクステ
ゴミとなった教科書
勉強? してない
将来? 知らない
演技? 忘れない
義務となったTV見学
胡散臭いリアル
他人を蹴落とすトー ....
今夜この街の二十万のベッドの何割かの上で
愛が倦み、愛が生まれ、愛が壊れる。
ベッドは一つの水準である。
ある部屋のあるベッドに潜り込もうと
住民たちは昼間、さまざまに図り
汗を垂らし、涙を ....
僕は時々
内側に小さな戦いを強いる
今にも1つの隕石が
消し飛ばしそうな地球の片隅で
夕暮れ 矢田川に棲む黄金の龍の傍で
幾人かが
髪を振り乱して 健康を探し回る
何かの懲罰のように ....
染み渡る様に蒼い
冬の明け方の空に
朱い明け方の光をはらみ
ぴんと帆を張った上弦の月が
地平線の彼方から昇る
遠い異国の夜の帳を抜け出て
いまだ夢みるこの街の空を
ひんやりした風とともに ....
気が付くと
地球はもう 46億年の日々を送っていた
見渡せば僕は
何不自由なく学校に通え
今日も父が 愛車を磨いていた
John Lennon は想像することの大切さを ....
つまらない くだらない
あんたの判断基準は至極馬鹿げてる
一人じゃ追いつめる覚悟もない癖に
見栄をはって 群がって
あんたは弱すぎるよ
笑ってりゃ済むと思うな
多数のせいにもするな ....
裸足で入口に立つ
じんわりとあがってくる床の冷たさ
白い光に浮かぶほこり 小さな窓
僕は 笑いをこらえながら
ゆっくりと走り出す
ぐるぐると 何周も何周も
時計回りに走り回る
....
火の向こうに
もうひとつの火があり
さらに向こうの火に重なり
ひとつのようにじっとしている
一本の木が
雨を呼びつづけている
丘は近づき
わずかに崩れる
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22