{引用=
勉強
勉強はたのしい
つまらないわけではない
ただゲームのほうが面白いから
TVのほうが気になるから
パソコンやらないといけないから
続かないわけだ
勉強したいなあと ....
コロンブスがタマゴを見ています。
コロンブスがタマゴをじっと見ています。
タマゴはコロンブスを見ていません。
タマゴは世界を見ています。
タマゴは世界を洞察しています。
....
「どうだいこれ、すごいだろう?」
そう言ってスヌ夫が自慢げに取り出したのは、とても立派な双眼鏡だった。
「テストで100点取ったごほうびに、パパが買ってくれたのさ」
「わぁースゴイねえ! 見せ ....
街を囲う高いこの壁に
盗んだペンキで
とりの絵をかいた
「逃げ出しておくれ。」
壁をこえるだろうか
川をわたるだろうか
村をさがすだろうか
母をみとる ....
愛してるって言葉で世界が変えられるとなりゃあ
ラヴとピースで生きていけるさ
例えば大きなミサイルがこの部屋に突っ込んできたって
僕と君は幸せに最後を遂げれる
それも口づけで
永遠なんて儚 ....
夢から覚めた。
彼女が傍らで伸びをする。
彼女があくびをする。
彼女は悪い夢を見たという。
彼女は目覚めが悪いという。
でも夢は動作をする度にこぼれ落ち、
原形をとどめないあわい砂の城にな ....
汚れた僕の足を
いつも
あたたかくしてくれて
ごめん
べつに素足でもいいのだ
ちょっとぬられたニスがつめたいだけ
でも思ったんだ
孤独に強いことを誇ったって
それがなんになるん ....
僕の足元には陸地がある
足の裏からじりじりと広がってゆくこの陸地は明らかに僕のものだ
陸地は遥か彼方から何かしらの交点をいつしか引き連れてくる
それは君の陸地であり彼の陸地であり、誰かの陸地であ ....
ひとがすごくくるしいとき
おかしくて仕方のないものか
くるしくて仕方のないものか
どちらかを求めるとおもう
いくらかの安らぎのために
それができる文章は
どちらにせよ
くるしいひとし ....
ぷくぷくぷくぷく 水の中
かぎりなく 流線型に近づこうと努力する
ぽこぽこぽこぽこ 水の中
さまざまなことを考える
青い傘 黄色い傘 赤い傘 黒い空
緑風にたなびく水 水にはた ....
迷いや苦悩
劣等感や嫉妬
孤独や寂しさ
無理解への苦痛
美味しい食事
快適な眠り
人前での笑顔
傷一つ無い手首
病名がないから
この重苦しい心も
たいしたもんじゃない
{ ....
明日降る雨を思い出せ
君はその浜辺で過去になる
象徴は象徴を生み
悲しみは虚空を呼ぶ
深い森をたどる
そこには何かがあるはずだ
木々はどこまでも伸び続いていて
上を見上げても
....
22時34分、864文字にも渡る深刻な携帯メールを受信した俺は、
くだらないテレビ番組の笑い声をBGMに十字キーの下を長押し、
ナナメ読みで流して大まかに内容を把握後、少し酔った頭を回して
シン ....
朝に走る
生まれたばかりの太陽と
まだ冷たい春の空気
しめった砂まじりのアスファルト
あらいたてのジャージ
ほどけそうな紐
昨日の夜
みんな死んでしまえってつぶやいた
そして夢 ....
風邪と言われて点滴 二本している時
熱で体中が痛くて でも 身動きとれなくて
イラクで 公園で爆弾を拾って
拾った爆弾がさらに炸裂して
体中に くい込んだ女の子と
横たわる我が ....
私鉄沿線のダイヤに則り
急行列車が次々と駅を飛ばして先を急く
通路を挟んだ窓を
横に流れるフィルムに見立て
過ぎた日を思えば
思わぬ駅で乗り降りをしたわたしが映る
網棚に上着を ....
名残雪が、責めるように頬を撫でる日に。
母が倒れたとき。
自分の愚かさを知り、奇麗事の容易さを悟った
この唇の内側から溢れるのは
偽善者の小さな自尊心、その欠片ばかりで。
吐き気がす ....
夜に
眠らなければ
朝は来ないと
信じていた
子供の頃
けれど
そんなことはないと
知ってしまった
午前5時半
朝日は無情にも
私の好きなオレンジ色だ
(喪失の物語)
彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
....
机の上に置いた
理科の問題集にそっと手を置いた
蝋燭の写真が1ページ目に居座っている
実像と虚像に私の心は囚われた
私は物体
直線という名の道に
ただ突き立つ物体
そして目の前に ....
暗いはずのその部屋は
細い光の糸で織られた薄い布で包まれていた
あるいは深い海の底から はるか上方の水面の瞬きに 憧れるように
その部屋で静かに息をしているのは 私の家族たち
そ ....
戦争に行きたいと
妹は泣いた
誰かを殺めたくて
仕方ないと言った
兄ちゃんを殺していいから
お前は戦争に行くな
と宥めて
固い指切りをし合って
その日は一緒に寝た
明くる日
妹 ....
自分を壊す試みに疲れて
ふと窓の外を見ると
静かに細かな雨が木々の葉を打っていた
今の私にはけっしてとどかない
やさしい雨に打たれているすべてがうらやましい
手を突き出して受けた雨は ....
にゃーにゃーにゃーにゃー
今日の朝飯何かにゃー
朝飯なんざあるかいにゃー
今日の夕飯何かにゃー
魚屋の主人にねだったろにゃー
ノラのおいら達にゃキャットフードなんか贅沢にゃー
マグロの ....
ほどけた靴紐を結びながら走った
朝はいつも苦手で
腕組みしている先生の顔を見ないように
校門を駆け抜ける
一時間目から六時間目まで
机に突っ伏して眠り
部活だけはさぼらなかった
そん ....
昨日ひろったきれいな小石
たとえば人は
磨かれる前の宝石の原石のようだということ
未完成なままの美しさを知っているから
そっとしておいてください
そんな 淋しさ
....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
今日が、一日になる
間に合わせの爪先を
朝焼けの海に潜らせる
寝息を、街は敏感に拾い上げていく
遠く聞こえる海鳴りのようだ
*
ただいまやおかえり、よりも
届いて ....
長い洗濯をしていると
パンツもシャツもくつ下も
きれいになって
空を飛べるようになる
洗濯の匂いが土にしみ込み
そして全ての建築物にしみ込み
青い空で見えない
全ての恒星にしみ込んで ....
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