死にたいと言う気持ちは病気
治すべき病です
人は生きる義務を背負って生まれてきたはず
それを途中放棄する権利は選択肢としてあっても
絶対引いてはいけないカードです
死は時々冬の朝の寝 ....
錯綜している視神経の
からまりあった編み目の間に
ちいさい魚が
かかっている
つめたいつめで
そっとつまんで
涙腺の中へ
放してやろう
水草があれば尚いいが
涙腺の底には
....
半分の月を見ていた
半分の月を見ながら
僕は半分だけ眠りにおちて
残りの半分は現実にとどまった
半分の夢の中では
浜辺に立った自分が
遠くの景色を見つめていた
半分の月を ....
ふらふら
するの
こっちは川
ふらふら
蛇行する
急なカーブは
大きく膨らんで
対向車線に
はみ出るのね
自転車の時はね
フラフラしながら
今日の ....
私はとうとう詩が書けなくなりました。ついては他人も巻き添えにして、全詩人を廃業に追い込むべく、「自動詩作成プログラム」を、世界征服の野望を持っちゃってる悪人のごとく作成する次第です。
そうです、 ....
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。
空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
ま ....
今日は私の病院と
子どものピアノレッスンの日が重なったので
外食しました
子どもたちは大喜びでした。
一人600円程度の外食で歓んでくれる子どもたちで良かったと思います。
そして
靴下 ....
駅前の寂れた広場
少年がギター片手に
この世の終わりを歌っている
死んだ魚の目をしている
完全だろうが不完全だろうが
事態はすでに起こっていて
動いていて生まれては無くなっていて
....
かわつらさんの奥さんは
精神を病んでいるそうだ
深夜
誰も居ないキチンで
皿を一枚ずつ割るそうだ
あの夫婦は
せっくすれす
だから
ってすずきさんが言ってた
そういうすずきさんに ....
賢い主婦はスーパーで
手前から古い牛乳を買うのだそうだ
今
ここにいない死者のために
未来
まだ生まれこぬ子供らは
つまり
まだ死者の国
私たちは循環する
古い牛乳を破棄する ....
一日おきくらい
一番下の子どもを抱っこして眠ります
暖かくてやわらかくてとてもいい気持ちです
ちょっと寝苦しいのだけど
もう一年生なのだけど
彼女の唇は分厚くて
ちょっぴり前に ....
わ た し は 、 す ご い で す 。
あ な た は 、 す ご い で す か ?
一 体 何 が 、 す ご い で す か ....
学校の階段を
えらそうに前転しながら降りていくわたし(わたしたちは)
新品の
たわしをいつも持参しているので
タイミングを計っては
開きっぱなしの窓に向かって
たわしを力まかせに放り投げる ....
ラジオをつけると
聞いたことのある曲が流れていて
愛とか希望とか自由とか
そういったことを叫んでいた
壁に掛けてある絵は
何の絵であるのか解らなかった
右下の隅に小さな文字で
ユリネ ....
泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った
わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ....
このアパートに住み着いている猫の話では
世界はすでに終わってしまったらしい
猫は目を細めて悲しそうにしているが
世界がいつ始まったのかまでは教えてくれなかった
仕方がないさ、と猫は言う
....
君が糸電話を作っていた
夕暮れまで
まだ時間があるというのに
いったい誰にかけたかったのか
小学校の図工の時間のように
器用な指先で紙コップの底を切り取り
セロハンを貼っている
....
ちぎれ飛んでゆく
ちぎれ飛んでゆく
それぞれの痛みを
誰もがみな
語りうる限りの言葉を使って
それぞれがぶっ放しあう
あらゆる方法を試みたところで
結局は
痛みを分かち合う ....
うばすてやまについて考えている
祖母をそこへ連れてゆきたい
訳ではない
昼下がり
冷えた湯呑みが二つ
並んでいる
祖母が歩くと
割烹着のポッケットから
何かがこすれ合う音がする
....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった
カウンターのミセスは
住所と名前が記されている ....
また、中学生が自殺した。
俺は以前、「死にたい奴は死ね」といい続けてきた。
イジメや生活苦以外で、死にたがる人間はそうすればいい。
ただ死にたいなら、さっさと死ねばいい。
でも、理由があ ....
十月の昼下がり
ガードレールに寄りかかって
ゆっくり喫煙をすると
内側にある熱いものが
とろけるように放出されてゆく
確か理科の時間に習った
高温のものと低温のものを並べると
熱 ....
りんごは優しく指を濡らし
珈琲は
のどぼとけを笑わせながら
そっとすべりこんでくる
隣のうちのベランダに
タオルケットが干してある
いつから干してあるのだろう
もうずっ ....
夕方。
昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
頭の上に
鳥が卵を落としていった
やがて卵は孵り
駅が産まれた
列車が到着しても
人のざわめきもない
さびしい駅だった
かすかに潮の香りのする
海沿いの駅だった
その重さで首 ....
日を追う毎に
わたしの頭は
軽くなってゆくようです
わすれていくのだろうか
こんなにも容易く
赤信号が青に変わり
裏路地は繁華街になり
たった今あったものが
次々と消えてゆき
....
駅前で兄を探していたら
母と会った
隣に父がいた
移動の最中だった
兄の居場所を尋ねると
二人ともよく笑った
私もいっしょになって
昔のように笑った
父が小さな扉を指差したので ....
健さんのおすすめリスト
(1267)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
*自殺を容認する大馬鹿野郎共に告ぐ*
-
かおる
未詩・独白
13*
06-11-18
涙と魚の相関関係
-
吉田ぐん ...
自由詩
16
06-11-18
半分の月を見ていた
-
ベンジャ ...
自由詩
13*
06-11-15
だから歩いていくんだね、でも今日は帰ろうか
-
初代ドリ ...
未詩・独白
4*
06-11-13
全詩人を廃業させるべく作成する「自動詩作成プログラム」
-
紀ノ川つ ...
散文(批評 ...
4+*
06-11-12
ハローグッバイ
-
青山スイ
自由詩
16
06-11-8
北と南のあいだ
-
とうどう ...
自由詩
28*
06-11-6
夜明け
-
たもつ
自由詩
29
06-11-5
2006.11.2家族で外食、3180円日記
-
初代ドリ ...
未詩・独白
8*
06-11-3
祈り
-
青山スイ
自由詩
13
06-11-2
近所のひとたち
-
吉田ぐん ...
自由詩
14
06-11-2
今ここにいない死者のために
-
umineko
自由詩
13*
06-11-1
2006.10.30_抱っこが大好き日記
-
初代ドリ ...
未詩・独白
7*
06-10-30
神様は単独で存在できるそうです
-
狩心
自由詩
10*
06-10-30
わたしたちの前転
-
捨て彦
自由詩
4*
06-10-29
ユリネプララの人
-
青山スイ
自由詩
22
06-10-28
すみちゃんのセーター
-
吉田ぐん ...
自由詩
17
06-10-27
ブルードロップ
-
青山スイ
自由詩
30
06-10-25
図工
-
たもつ
自由詩
14
06-10-21
ちぎれ飛んでゆく
-
大覚アキ ...
未詩・独白
5
06-10-18
うばすてやま
-
吉田ぐん ...
自由詩
13
06-10-18
図書館に通う
-
吉田ぐん ...
自由詩
38
06-10-17
孤独な逃走劇
-
虹村 凌
散文(批評 ...
8+*
06-10-14
熱移動
-
吉田ぐん ...
自由詩
5
06-10-13
単純な留守番
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吉田ぐん ...
自由詩
9
06-10-12
表面張力
-
大覚アキ ...
自由詩
7
06-10-12
花の名前をおぼえようとする
-
角田寿星
自由詩
28*
06-10-9
たそがれ駅十七時五分発
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たもつ
自由詩
16*
06-10-9
わすれていくこと
-
吉田ぐん ...
自由詩
14
06-10-8
旅立ち
-
たもつ
自由詩
15
06-10-7
1
2
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4
5
6
7
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