すべてのおすすめ
今宵の透き通った月に誘われて
くり出した散歩道

頬をくすぐる風が
密かに運んでくれるのは
遠い夏の記憶


線香花火と消えかけの蝋燭
揺らめくあなたの笑顔
儚いのは時の流 ....
そらが
あおい
きみの眼とおんなじに
きみはともかくきみの青い眼はすきだよ
花を褒めるような言葉で
君を傷つけてみたい
月を愛でるような文字で
君に刻んでみたい

どんなにやさしくて
気持ちのいい言葉も
押し開くことのできない
君の肌の下
暖かいものが満ちた ....
好きなところを数えるのは
大天井岳のてっぺんで星を
数えるようなものだから
その暗闇まで含めて
全部が好きなんだ

そしたらあなたは私を
うそつき、と言った

ほんとうには
遠かっ ....
すべてのロールプレイングゲームをクリアした後に

俺たちは眠い目をこすらないまま

ラストオナニーをはじめる

すべてのロールプレイングゲームのエンデイング

すべてのロールプレイング ....
カーテンのなか
星が瞬く
わたしの夜は
白雲に
知らされないで
過ぎる

忘れない方法を
忘れたから
忘れる方法も
忘れた
わたしはカーテンの兄
星の夜は
瞬いて ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
明日も
来ていいですか
と問いかけるのが
私の日課で
でも
獣らしきものは
月の暦の朔日のみで

あとは静かな小波のような
ほのかな思いが
引いてゆくような
満ちてくるような
 ....
 
 
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
七分袖のボーダーTシャツに
リネンの濃紺ジャケットを羽織り
干して乾いたチノーズを穿いているけど
やっぱりチノパンは塩水に濡れて
少しダボダボになったやつが好きだナ
 (不自然に重いし、
 ....
桜花を散らせ
次の季節が吹かせる
湿った風に
なびく美しさを隠したまま
洗い髪みたいに
君は濡れている

よこぎる鳥を数えるように
ひとつひとつ忘れていく
透明な霧の向こう、輪郭
 ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
 
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
 
夢、見ている
 
 
**
 ....
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
利休の茶室は 
入口が小さかった 
天下を取った秀吉が 
身を屈まねば 
入れぬほど 

弟子の手がすべり 
お茶を畳にこぼす 
利休は 
(まぁ気にするな)と 
 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
地下道の便所の前に 
何も書かれていない 
真っ白な短冊が 
くしゃりと折れて 
落ちていた 

無人の通路に 
夜の靴音を響かせながら 
便所を通り過ぎる 

Tシャツの背中を  ....
お前のやはらかさに埋もれて死にゆくなら
それでも良いなと
硝子越しに
笑う人間らしい貴方
 
ただ揺られて生きるのみのわたくしなどは
あすはるとでは
直立できないと言うのに
 
見つ ....
もう
やめようかと思うんですよね
仕事

そういったあと
君は
じっと空を見上げて

道ばたにしゃがみ込み
嘔吐する

それは
あっという間の出来事で
君は
泣いてなどいな ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
この夜に砂糖とミルク少々を入れて
掻き混ぜて飲み干すんだ
――君 何処へ行きたいか云ってくれ給え
ラズベリィの憂愁に
しなやかさの極みの鋭さを閃かせ
僕らを駆動する
僕らが駆動する
{ル ....
毎日詩を書いていると

お、
いい
好きだ
大好きだ
これは傑作だ
これは後世に残るぞ
いろんな言語に翻訳されるぞ
もうこれ以上のものは書けないぞ

なんて思う時が稀にある
月 ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
目覚めろと夫が言う
育てた花から種をとり
今年蒔いたものが発芽した
花はいい
はやく お前も目覚めろ
水と陽射しを気にしながら
隣りでいう

と それは
パソコンに向かってる私が
 ....
私だってね
私なりにね
考えているんだよ。
このチクチクした頭をね
もう必要としないなんてね
ひどい話だよ。

なんだかね、
頭から否定されてね
じゃあ私は何なんだよ。
じゃあ私は ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった

その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
夕闇に
小鳥が影を落とす頃
灯りが灯り始める
家々
 
眠たげに瞬いては
輝くその灯りに
吸い込まれるかのように
人々は
家へと足を向ける
 
 
灯りに向かって
話しかけて ....
ときどき妻が
キッチンの引き出しの中をのぞいて
笑っているのはなぜだろう
中をのぞこうとして近づくと
あわてて閉めて私を追い払う
みんな眠ってから
トイレに行くふりして
開けようとした瞬 ....
あなたの言うつまらないことで
空のブルーがわらいます
色えんぴつをかじったら、
少しだけストロベリーの味がしました

あなたの笑顔で
お菓子の家のチョコレートが溶けて
それは大きな海にな ....
               07/07/05

驚いた!
変わったわね、
と言われて
鏡を見たら
知らない人が
こちらを見ている
顔を盗まれたのかと思ったが
盗まれたのは記憶のよう ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の散歩道- 優飛自由詩12*07-7-11
「extreme」- ソティロ自由詩2*07-7-11
トレジャー- たりぽん ...自由詩9*07-7-11
コマクサ- たりぽん ...自由詩12*07-7-10
ラストオナニー- 馬野ミキ自由詩2907-7-10
風のゲーム- ネクタイ自由詩407-7-10
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
初夏の人- A道化自由詩18+07-7-9
月刊「動物園」- AB(な ...自由詩807-7-9
動物園- たもつ自由詩2907-7-9
デッキシューズと貝殻- atsuchan69自由詩11*07-7-9
烙月- たりぽん ...自由詩907-7-8
創書日和「星」_星願- 山中 烏 ...自由詩13*07-7-8
そろもん(非礼の話)- みつべえ自由詩907-7-8
茶人と将軍(共作版)_ー_銀猫・服部_剛_ー_____- はっとり ...自由詩707-7-8
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
白い短冊_- 服部 剛自由詩10*07-7-8
水母- 黒子 恭自由詩18*07-7-8
夕涼み- umineko自由詩5*07-7-8
包まれて- soft_machine自由詩24*07-7-7
DRIVE- 塔野夏子自由詩12*07-7-7
好きな詩- 楢山孝介自由詩5*07-7-7
八月の輪郭- 水町綜助自由詩2807-7-7
花と- 砂木自由詩13*07-7-7
タワシおやじ- ブルース ...自由詩10*07-7-6
夏は、山の水が澄みわたるので- yo-yo自由詩16*07-7-6
灯り- 山中 烏 ...自由詩9*07-7-6
引き出し- 小川 葉自由詩14*07-7-5
恋のかけら- アヅサ自由詩6*07-7-5
月刊「動物園」- あおば自由詩12*07-7-5

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