すべてのおすすめ
氷壁は確保すら危うい
三点支持
命綱は細い電波のように
とぎれとぎれ


辿った記憶だけが教えてくれる
過ぎ去った轍を踏み


体温も
灯りも
声すら
霧の彼方に常に失われ
 ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
不意に訪れる眩暈のなかで
わたしの奥から
声 でも うた でもない 音 がする

無意識に産み落とした空のタマゴは
曇りの日に次々と孵化し
電子の情報に
右脳と神経を肥大させては
 ....
私が持っている鍵を使って
あなたの心に入り込む

でも今は
鍵穴が新しくなり
私の鍵では入れなくなった

私への想いがなくなった証拠
使えなくなった鍵は
捨ててしまおうか

私の ....
こな雪がつもった
前髪につもった
この大都市で
吐息がきこえた
君の
吐息がきこえた
想うだけで
心があたたかくなる
そんな人が
私にはいるから

大丈夫

まだがんばれるよ
飲みすぎたアルコールとともに吐き出した
苦しみも 悲しみも 寂しさも
苛立ちも 憤りも何もかもが
それはもう呆気なく
それはもう大きな渦となって
便器の穴から消えてゆく


吐き出した ....
 「仕事 お疲れ様(^^)」

   『疲れてないよw』

って いつもの返事

 「そう返ってくると思った笑」

そんなやりとりが ささやかな 幸せ。
老人ホームの廊下にぽつんと置かれた
老婆の横たわるリクライニング

動かない首をギブスで固定され
閉じた瞳を{ルビ顰=しか}め
入浴の順番を待つ

「{ルビ今日=こんにち}は」

 ....
一、

せんせい、と
あたしの声が響くたび
澄んだ空気が
ゆらり
あでやかに揺れる
それに気付いて
目の奥のどうようを
れいせいな
おとなのまなざしで
隠すひと

その距離は ....
平日のまっ昼間に
後背位をしたあと
快速電車にのったら
となりに孔雀がきて座った

言いたくないけど
むかいの椅子も
となりの車両も
ぜんぜん空いているようなのになあ
孔雀はなんだか ....
部屋の電話線は
きっと
つながっているのです
耳をそえると
懐かしい雨音まで
聞こえてきます


ロウソク工場の煙が東へ流れて
小さな雑草の黄色い花が
激しく雨粒に
たたかれてい ....
卵が呼吸している
産声を内に潜めながら
類ない曲線で肋を明るく丸めて
{ルビ縁=ふち}を暗く発信し
ゆるやかな衝撃で交信するので
次元はゆらぎ鳴いている

重ねてきた年齢に
皺を深く刻 ....
とても疲れていて目の前には男の子が5人
全員同じ顔をしていて
おしゃべりも大差ない
違いは
セックスのテクニックだけ
「上手」
「普通」
「下手」
「刺激的」
「つまらない」
ただ ....
水晶玉の中に
見えない闇が
眠っている

水晶玉は
闇の分だけ
重くなってゆく

のぞきこむと
見えない闇の向こうで
小さな風景が
丸まっている
人間看板のオヤジさんは
いつも胸を誇張させている
ヌードダンサーより
度胸もサービスも上だ
行く人来る人見せ放題

人間看板のオヤジさんには
いくつかの亜種がいる
胸に広告入りのゼッケ ....
ちょっと こっちへおいで

ふすまのあいだから
まるで骨のような
青白い手を

くらり くらり と
招いて

貴方は 僕を呼ぶ


おかしを あげようね

ちり紙に包んだ
 ....
怪人ラフレシアは
世界最大の怪人で(よく分らんが)
根なし草で
独特の腐臭をはなつ

体格を活かしたパワー攻撃と
こいつはたまらん の におい攻撃が
彼の武器だ


フラワー団のア ....
やわらかな陽射しに顔を照らされて
ふと立ちどまる

それはあの人の腕の中と同じ温もりで
ぽっかりと空いた胸の空洞に気づく


子供みたいに駄々をこねて
一夜だけでいいからと縋ったの ....
おとといまでのぽかぽか小春日和から一転
きのうはどんよりと冬枯れが
凝ったような空模様で
天気予報も縞模様を
綺麗に入れる為か
季節の針を先に進める一押しか
下り坂に向かう予想
朝、カー ....
38.6度の熱で
静かにベッドで横になってたら
アトムやら
太宰治やら
はちべえなんかが

おでこの辺りで
なにやら難しい話しをしてた

その顔は
どれも真剣で

声をかけよう ....
枯葉がたくさん 地を這っているので
焚き火をしましょう、と
あなたが言うものだから

ボクは
ライターと 竹箒を
しっかりと 握るのです

この庭中の 枯葉どもを
全部集めようとすれ ....
さくらさくら 吾が恋 を そめあげよ 。 

冬にさくのばらの ように 

吾が 恋を そめあげよ 。  


















   
 ....
靴の底が
磨り減っていくのも
気づかずに
空ばかりを仰いでいる

乾いた風に晒されて
いつの頃からか
哭ことをやめた

歪んだ骨の擦れる音か
褪めた血が流れる音か
ときおり哀しい ....
ひとつ
数えている間
雨の中を子どもが走って
ひとつ
明かりがともると
夕餉をかこむ

その間取調室で
自白がひとつ
強要されている
息をしない人の形が凍え ....
青のお墓で悲しむことはありません

白の立ち姿を遠目で映します

赤のお空で産声は響きます

黒の後ろ姿を光で焼きつけてください


あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
 ....
それは
頑なな蕾

慈しみの雨にも
きららの陽射しにも
咲かずにあり

  ひっそりと
     花弁の色を思案している

いつかきみの唇 触れて
眠れる森の姫のごと
ゆっくり ....
今日も手を振って別れるよ

君が小さく見えても

大きく手を振るよ

振り返りたくなるぐらい

たくさんたくさん




紅い葉っぱをとばす風には惑わされず
ス ....
どうしたら君に届くんだろう

たとえば木洩れ日が
レースのカーテンに映した
まだら模様のさざめく言葉たち

秋の一日は
誰もがみんな一人ぼっちと云いながら
肩を寄せあって群れている ....
怪獣ギロンが現れた
地球防衛軍にはさっそく怪獣ギロン対策本部が設けられ
どうすれば怪獣ギロンを倒すことができるのか
各国代表によって様々な議論が取り交わされた

とにかく爆弾やミサイルの類を ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滑落- たりぽん ...自由詩605-11-16
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
カラ- 銀猫自由詩11*05-11-15
心の鍵- 夏川ゆう自由詩905-11-15
初雪- 米倉瑠学自由詩405-11-15
大丈夫だよ、あなたがいるから- 春日野佐 ...自由詩8*05-11-15
笑う- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-11-15
ブラックサンデー- 空 春色自由詩2*05-11-14
茨の冠- 服部 剛自由詩9+*05-11-14
少女舞台- かや自由詩13*05-11-14
孔雀- ZUZU自由詩505-11-14
回線の断層- たりぽん ...自由詩605-11-14
化身- こしごえ自由詩7+*05-11-14
つまらない日常- チアーヌ自由詩905-11-14
水晶玉- こむ自由詩2*05-11-14
人間看板のオヤジさん- kw自由詩305-11-13
痰壷- 仲本いす ...自由詩4*05-11-13
最兇!怪人ラフレシア(男とは?Mr._チャボ)- 角田寿星自由詩405-11-13
小春日和- 落合朱美自由詩23*05-11-13
*木枯らし一号*- かおる自由詩6*05-11-13
おでこ- 仲本いす ...自由詩6*05-11-12
もう冬だと言うのに。- 仲本いす ...自由詩7*05-11-12
サクラ_。__- すぬかん ...自由詩305-11-12
空を仰いで- LEO自由詩5*05-11-11
かぞえうた- 石川和広自由詩10*05-11-11
沙の春(いさごのはる)- こしごえ自由詩12*05-11-11
頑なな蕾- 銀猫自由詩14*05-11-11
オータム・メトロノーム- たりぽん ...自由詩605-11-10
伝言- 落合朱美自由詩8*05-11-10
怪獣ギロン- 大覚アキ ...自由詩6*05-11-10

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