高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて



大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる

しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....
夕方、
神様が道路にしゃがんで蝋石で車の絵を描いている、
ぶーぶーぶー。。。
僕を見離した神さまが、ロケットとか、飛行機とかを描いている、
びいーん、びーん、びいーん。。。
僕にはよくわ ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で


   ....
どれだけ金を稼いでも

どれだけ周りに立てられても

闇のなかを焦るのは

しぜんの摂理というものだ


なあ、その塗り絵、

オレにも、塗らせろよな、


どれだけ金を稼 ....
新しい年の最初の日
朝起きたら羽根が生えている
きっと人間の進化した姿なのだ

翼を広げて大空を飛び回っている
きっと気持ちいいのだろう
高度の維持に必死でよくわからない
俯瞰する町は青 ....
いつもと同じ場所から何ら変らずに
初日がひょいっと昇ってきただけなのに
「ありがたや」と皆で拝んだりする

昨日までの日の出とどっか違うのかな

江戸時代の「つけ」とかの借金って
支払期 ....
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....
そして雨が続いた

近付いて耳際で一つの嘘をついて
傘が手離せなくなっていたその手から
力が抜けていくのを見た

瞼を擦って世界を揺らす
誰かになりたいって
誰かも分からず ....
明かりを消して
部屋でLEDを決め込み
視界がチカチカし始める

LEDで見える
ディズニーの世界
あやふやな幻想の世界

ゴムバンドで縛り
ダッシュボードに隠したLEDを
夜の駐 ....
つややかな光をまとい 流れてゆく光は
やがて 大地を潤す糧となる

そこに立っている君よ

物憂げにうつむいたまま その瞳を上げようとしない
過去に縛られ 動き出せもせず ぽつんと立ってい ....
誰かの助け声を無視するようになったのはいつだろう
その理由を自分自身に問い質しても出てくる答えは
自分のことで精一杯だから仕方ない

高い砂の城の頂に向かう人々
上に行く程に壊れやすくて
 ....
深い藍を伴った夕霧は
街のそこいら中の路地に馴染むように
私の手のひらの温度をさらった
ルリスズメダイの色だわ
きっとルリスズメダイの鱗の淵なのね

*

街中のイルミネーション
青 ....
老人たちの寝息が 午後を 静かに揺らす 時折 
声にならない声が 響いてくる 痩せた腕で
眠らない彼女は 本を 差し出す

名前を呼んで 
私の名前
忘れえないでいるものを

彼女の眼 ....
黒いいばらの棘が締め付けるたびに
長い睫毛が綺麗な夜空を覆い
しずくがきらめいた

その場所は苦痛を伴うのでしょうか
誰もが眠りにつき
訪れるもののいないいばらの国

陶器のような白い ....
地平線の上で
縄跳びをしている
少女がある日
その向こう側に
行ってしまった

縄は残されたまま
速度をうしなわずに
今もまわり続けている

地平線の向こう側には
言葉のい ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた

疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
1年前の物干し竿がボキボキ折れたため

線香立てに刺し

バスタオルを半年前の乾麺にかけると

「向いてないですから」

一瞬で職場放棄され
シフトに二つ穴が開き

洗濯機が運ぶ ....
雨降りに音楽は選べない
頭のなか
ひっきりなしに音が
ピアノ
英詩のうた
アルペジオ

無闇に悲しく
視線を避けてしまう
温めてやりたいが
言葉が今日も見つからない

近く遠く ....
処方薬依存性だ。
今含んでんのも効かなくなってきた。
精神科医は贅沢で、絶望を金で買っているのです。

自分に出来る仕事など永遠に無いんじゃないかと思う。
あ、ゴミ捨て場だ。
精神科医 ....
ぼくが遅れてきたからね
君のことが見つからなくても
しかたのないことなんだ

いつも遅れてしまう
バスにも試験にも
日焼けしたり、泣いたりするのも
少しだけみんなより後で
時計やカレン ....
アスファルトに
心臓を打ち付けて
白線に
手を伸ばす
剥きだした 傷跡

           指 は

震 えて

           チェックメイト

後ろ指
指さない ....
{引用=*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?

 ....
雨の中を
1人で
立っている

ずぶぬれになるまで
家に帰らず
雨の中をひとり
立っていた

あいつと
別れたから
あいつに
ふられたから

わたしのこと
真剣に
考え ....
どこまでも伸びていく高層ビル
の死体が落ちていた
凶器の不完全な空が
垂直に突き刺さっていた

その空は途切れ途切れに
けれど果てしなく広がっている
という噂話を
人々はこよなく愛 ....
口が過ぎたと思った頃には
既に時が過ぎていた
あなたは怒っていた

いつもとは違って
将棋のように冷静に言葉を並べて
私の非を問う

私は「ごめんなさい」と言った
相槌のように

 ....
室温が10度になったけれど
暖房をつけていいのか分からない
寒いとは思うけれど
その寒さは生きて行くのに
耐えきれないものなのか

隣にいる人に触れると
温かい触っていいのか分からない
 ....
今宵独り肉塊食す也
胃袋は其の圧迫に耐えきれず
今宵独り便器抱く也
脳は其の独寂に耐えきれず
今宵独り泣き鳴く也

こんな者が人など想って良い訳がないのだ
こんな者は独りがやはり似合って ....
夕刻
街に初雪が舞いました、そして23時の空には
輝くオリオン
long time no see!

数年前
雪に覆われて色をうしなった冬の真ん中で
バスでのうたた寝が災いし
予 ....
在るのは裸の身体だけ
愛されることの亡い裸体
持て余し自慰行為に溺れ
その声に驚愕し絶望し落胆する
脱力した身体を毛布に包み
無理矢理眠りに沈み込む
愛欲を押し出せば何か変わるだろうか
 ....
羊水を飲み込んで
胎内で、死ねたらいい

なにも知らないまま
黒の髪をたゆたわせ、あなたはふたり
目をつむったまま
茶の髪をたゆたわせ、わたしはふたり

出口のないアイホールで
眼球 ....
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