耳元に
汽笛がなにか告げている

窓には
楽団の景色や音色が
時折やってきて
後方へと過ぎてゆく

傍らの隣人が唄い

足元を
夜の水が辺りを
青く燃やしていた

楽しい音 ....
打ちどころが悪いと
ひびが入ってしまうものでしょう?
ガラスでなくとも

うまく打てさえすれば
いい音で響いたりもする
それが花びらのようなものであっても

問題は
打ちどころ
 ....
それは
細く透明な糸に操られた
いっぺんの羽である
淡いひかりに温められた石のうえに
ふわり、着地しそうにみえて
寸前で自由に浮上する

どこかへ帰着しようなどという
よこしまな結び目 ....
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物とは何か。宇宙におけるさまざまな天体とは何か。生み出された電力でさらに揚水し発電するダムのささやかな循 .... 暑さで頭が溶けそう

あの人は、行くそうで

新幹線で何時間かの距離


でも、わたしには永遠の別れ

言葉交わせただけでも奇跡?

そんな風に思えるほど、大人じゃないし、割り切 ....
日を追う毎に
重く重く垂れ込める雨雲

常に僕は、問う。



そこでしか生きられないのか?
ここじゃないどこかへ行けばまたやり直せるじゃないか?



でも、どうやって… ....
目を開けても
何もかわらない。
口をあけても
なにも出てこない
朝が来る
光につつまれた

心を開ける
見えない光

本当は
なにがかわるんだろう
――すべて、断片。断片・・・・


・・・深海へ。本当は降りてないし今までもなかった気がする

いまは、ふわっと浮いてる感じ
かるくなったりおもくなったりそのくりかえし

 ....
赤い鉄塔には子供が登る
ただ一番上だけを目指して登る
そこに何があるかとか
そこから何が見えるかとか
何も考えず
ただ、登る

銀の鉄塔には大人が登る
なるだけ上を目指して登る
そこ ....
あなたは帰還した
本能ではなく
知識によって
懐かしい海 
夕日に染まる
新しい血液
骨のあなたに
金払って
帰ってもらえ
誰のことだそりゃ

僕のドアをヤツが叩いた
俺のドアをヤツが叩いた
私のドアをヤツが叩いた
誰のことだ誰のことだそりゃ

あの日はクソみたいな気分だった
 ....
思いやり
気配り
信頼関係
打ち明ける

素直に
正直に
即答で
隠さずに

心が通じる
助け合う
美しい
守る
頭の中鳴り響いた

急げ

低い囁き声

微かに鳴り続ける警告は

日陰に捨てられた危険信号


絡み合って

ほつれた毎日

手の届く距離の光を見落として

ひたす ....
生きていて

僕よ どこかで あなたの
見えないものが
ほんのわずかなそれが
あなたを侵している

それはきまって
夜に
ひどく湿度の高い
月がかすむような薄明かりの中で
増殖する

「眠れない」と
呟く

そう
 ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない

こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
 
敷石に降り注ぐ、柔らか
少し離れてある、生に弄ばれた
幼いミズカマキリの死
旧道を走る
路線バス、あれには乗れない
ただの声だから
管理人の男はフェンスをくぐる
その先で交差点は息 ....
夜が深まる、深まる
空が隠れる
るるるるるって聞こえる
るばっか言ってんじゃねぇよ
って聞こえる

るるるるる
ふふふふふ
女性が小さく笑う声が聞こえる
眠りに誘 ....
男と女をこえて

きみを抱きしめたい

欧米か!

なんて言われたいぐらい

そんな気持ち、なんだ


外灯や月がさやかになる

五月の闇が深くなる

月日は軽い足取りで ....
窓越しに揺れる景色が
ゆっくり刻まれてゆく

雲の流れは気ままです
鳥はすらりと通り過ぎ

風が隠れて笑ってます

動かないのは僕だけで
世の中はぐるぐる回り

まるで孤独のよう ....
ひとつ
ふたつ
みっつ

きれいなものと
かわいいもの

よっつ
いつつ
むっつ

たくさんならべて
だきしめて

ななつ
やっつ
ここのつ

ぜんぶすきなんて
 ....
この感じを知っていると思った
痛いほど実感していたあのひかりを
間違えるだなんて

あれはエメラルドグリーン
あの人を待っている夜の照明
躑躅の葉に透けて

別れはたやすいものと
よ ....
{引用=(身体がふたたび目覚めはじめる)}

窓の内側
さわやかな風が
やわらかいレースの
カーテンをひるがえす
初夏のひかりが
まぶしすぎた

屋根の上
反射する水面の
ゆれる ....
 
 
言葉の近くで
酸素を見ています
午後に置き忘れた椅子から
ずり落ちているあれは
靴の始まり
裏側を覗くと
もう誰もいません


+


金歯の中に広がる曇り空を
 ....
地下室で独りが笑い、地下室で一人が怒り、地下室で独りが泣く。
同時刻、地上の街では大勢が笑い、大勢が怒り、大勢が泣く。
そして、独りは、地上の街を悲しむ。
笑いと怒りと泣きの種類が独りとは違うか ....
きみがあること
そのものが
時間であるようにして、

呼んでいる、差し出されたきみの時刻に、彼女は
故郷にいて、
彼方が
電話をかけてくる、夜はかつて
退いていったようにして、受け ....
霧を叩くことができたら
あなたの視界を打ち鳴らせたら
こんぺいとうを夢で味わえるなら
夜空の星を画鋲で止められるなら
眩暈も眩暈ではなくなり
すべて、二等辺三角形の中心に位置する  ....
自分で考えてみても些細過ぎる悩み事を
頷きながら聞いてくれる
復縁できたらとか下心あるのかな

彼だった頃は喧嘩ばかりしていたのに
なんだか不思議だよね
今では心を開いて相談できる
同志 ....
            080408


今日も、
わけのわからないことを書いている
わけがわからなくなって
わけがわからなくては困るから
わけがわかるように書こうとして
わけがわ ....
隠さなくてはいけない部分まで
「さらけ出さなくてはいけない」
そんな強迫観念に囚われている
行為、
とそうその情みたいな哀れみみたいな
そんなやつがこうやってあわさって
夜な夜な繰り返して ....
AKiHiCoさんのおすすめリスト(211)
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前へ- 自由詩2*08-5-28
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