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ゆるやかに


お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を


そよぐ


お前は、
影が走るのを ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
私、カンガルーの赤ちゃん

ポケットから顔出して
冒険して 想像して
怖くなって引っ込む

ぬくぬくで安心で
うれしくて一回転
ドッタンバッタンしてから
上向いて
イタズラな顔をひ ....
うるま 
うるま
はじまりのなまえ
うるま 
うるま
ぼくんちどこいったん
ひんぷんのよこの
ゆーなんぎーのそよと
ゆーなんぎーはーめーの
いとのつつつと
はじまりのとおく
とお ....
死んだ君が極限にまで死に近づく事を語った春の夕暮れ

死を口にするのはこれで最後にしよう波打ち際のような憂愁







桜がこわい。きみはそう言った。春の夕暮れ。
汽 ....
かのん、は
「入院」がだいきらい

だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
耳元で
指に巻かれた髪が
音もなくほどかれるとき

少しの沈黙が欲しくても

あなたは
何事もなかったように話をつづけて
僕は
一語を味わうゆとりもなくて

また
その髪が
 ....
 

   鐘が鳴る
   各関節が反応する
   生きるのだ
   木の芽
   下草は
   萌える準備を始めている
   坂は長い
   峠だ
   いつも峠の天辺にいる
 ....
友人の死の
秒読みが始まった

君は「生きたい」とぼくに言った

このような時に
かけてあげられる
有効な言葉は
まだ発明されていない

すべてを
否定するかのように

ぼく ....
  立ち眩みがする
  ぼくは街の中でしゃがんでしまった
  しばらくそっとしておく
  歩けない
  アヒルのようにも
  吐き気はない
  街が回りだしたのだ
  さけびたかった ....
焼けた町に流れる町内放送には暗号があります
シヴァー、する、
傾いたトーテムポールの影にはゆふゆふする群れ
浮力です、それは、黒からの、
パンの中のさかさまになった木の実は甘酸っぱいも ....
   

   押し出されてゆく
   押し出されてゆく
   波打ち際を
   海へ
   風が背中を押す
   バルチック海ではない
   鎌倉の海でだ
   実朝が幻の建造船を ....
  夜半
  電灯灯に映る
  雪の姿に
  ぼくはあなたの
  薔薇になれるか
  聞いてみた
  答えはイエス
  あなたの胸に飾られて
  ぼくはあなたを侵食して行く
  ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
  セックス・ピストルズ
           のビデオを借りてきた
  バンド名が凄い
         パンクか
  まだ調子が悪くて見ていない
               セック ....
蛹の時代は終わったと
鱗粉まみれの陽光を謳歌する
ここには花が少ないからと
蜜の代わりに蜂蜜を
葉の代わりに
デッキチェアを

さようなら、また今度、遊びましょう、晴れの日に。
そ ....
 

   花と龍
   盲目の詩人が語る叙事詩
   わたくしが保護されている
   広場
   噴水と鳩
   駅舎に車両はない
   上野駅とローマ駅では
   蒸気機関車の匂 ....
豪雪地四人一家小旅行

運転中突然吹雪急停車

道迷親父冗談皆沈黙

宿発見客皆双子薄笑

何故夜中兄弟強引宿探検

覗穴人間細胞分裂中

捕獲済兄弟隙見脱走劇

大騒動一 ....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/

(そは、ありなんや

/握り締めて
熱の、かけらに酔う

鈍色の、底
契るべきものなく
 ....
  
    淋しさは機械の油
    切れてしまった地軸の方位

    淋しさは裸の立ち木
    いつまでも震える梢
 
    淋しさは男と女の染色体
    数億の星雲 光っ ....
海にぽっかり 浮き輪にはまって流される自分がいます
不安と不意の涙の波で出来た海に ぷかぷか ゆらゆら
空は青く澄み晴れているのに この海はとても深く暗い
岸に近づいても 決して上がることが出来 ....
   ひゅんひゅんと北風はめぐり
   ぼくはタバコの火をつけられないでいる
   詩を求めて詩から放り出され
   いくらタバコを吸っても安息は得られない
   一月は何とか切り抜けた
  ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった

雨が降るのを
空が落ちてくると言った 僕は
落ちてくる空を見たことはない

びしょ濡れになってもいい
見上げた空がきれいであるこ ....
  
   枯れた草むらに
   寝転がるようなことはしないで
   ライターで火をつけてみた
   なかなか燃えない
   新聞紙がない
   紙屑がない
   諦めた
   炎は美 ....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど

夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
   
   雪が降る
   ぼくの心の河に

   丘の上の
   立ち枯れた一本の木にも

   雪は送電線のように
   誰にも話しかけないで

   綿帽子になっている
 ....
鍵盤は指で叩けば
直ぐに音を出してくれるのですきです
キーボードも
カチカチカチとなります
ピアノは
気分のとおりの音を択べば
わたしの自己満足を満たしてくれる
便利で受身な道具です
 ....
白熱灯のしたで
チヨコレイトを食べています

すすけた銀色のロバは
いまやにぶい発光体です
若しくは端から、





しゅううう

あなたの燃えるおとです

輝く  ....
そこそこのそこ こそこそそ そそこののこそ そそのこそ
そのそそこのその そそここに その ここそのこ ここのその

なみなみの 浪だ
のみのみの 呑みだ
ねみねみの まぶた
ぬみぬみの  ....
岡部淳太郎さんの未詩・独白おすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
左右のチャンネルから色が落ちる- ふく未詩・独白4*05-4-6
かきフライ- 043BLUE未詩・独白34*05-4-4
美しい夜に- いとう未詩・独白18*05-3-30
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淋しい東京- 天野茂典未詩・独白605-3-6
火葬場- 043BLUE未詩・独白105-3-3
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玻瑠- shell-lamb未詩・独白505-2-28
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名残雪- 天野茂典未詩・独白105-2-18
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船旅のアゲハ- いとう未詩・独白905-2-5
水深0mの歌- 天野茂典未詩・独白505-2-3
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水平線の濁りについて- いとう未詩・独白6*05-2-2
数億の星雲_光って- 天野茂典未詩・独白405-2-1
ゆら海- ふく未詩・独白2*05-2-1
見えない世界に詩があるのだという常識- 天野茂典未詩・独白305-1-31
空と大地の間で交信する- ベンジャ ...未詩・独白7*05-1-30
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「雨のはなし」_- キキ未詩・独白17*05-1-29
雪は送電線のように- 天野茂典未詩・独白305-1-26
侘び錆- 蒼木りん未詩・独白3*05-1-26
かじつ- オオカミ未詩・独白505-1-25
なぎょう_ながれて- (1+1 ...未詩・独白2*05-1-22

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