ゆら海
ふく
海にぽっかり 浮き輪にはまって流される自分がいます
不安と不意の涙の波で出来た海に ぷかぷか ゆらゆら
空は青く澄み晴れているのに この海はとても深く暗い
岸に近づいても 決して上がることが出来そうもない海
足のつかない 沖へ 沖へ 遠くぽっかり流されていく
きっと助けてくれる人はいると自分でわかっているのに
手を差し伸べられてもまたここに戻るのではなかと怯え
それならずっとここにいます と ぷかぷか ゆらゆら
本当は あの岸に上りたくて もう足を地につけたくて
未詩・独白
ゆら海
Copyright
ふく
2005-02-01 13:53:20