かじつ
オオカミ


白熱灯のしたで
チヨコレイトを食べています

すすけた銀色のロバは
いまやにぶい発光体です
若しくは端から、





しゅううう

あなたの燃えるおとです

輝く 輝く 輝く !!
いまにも弾けてしまいそうな
ガラスの悲鳴が
すべて切り裂けばいいのに



わたしはひとつの、
儚い発光体でありました

とおくの森で
銀杏の葉が胸にささったとき
なぜか
ロバだとおもいました



だらしなく垂れた手首の空洞から
チ ヨ コ レ イ ト、は
さらさらとうつくしい川になって


七夕には、織姫と彦星が、、、 

え、あめをふらせてやろう なんて
かんがえて いませんよ





祝福されたいのです
あのひ凋んでしまった花のように
燃えつきてしまった骨のように
わたし 知っているのです
どうしてここにうつくしい川が流れているのか
銀杏の葉に だれが口づけたのかも



未詩・独白 かじつ Copyright オオカミ 2005-01-25 23:12:04
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