陽はもうとっくに沈み
天使の微笑み
透風の吹き抜ける
この深き夜闇の一刻、
我ら思考力動に躍り世を織り込む 、
私の脳髄を使い足踏みし
渦巻きぐるぐる蠢き続け
自らを刻印する声々 ....
黙祷は
鐘の音
1945
8・6
8:15
刻印は時の数字
僕の死は、
人類の知恵の粋
現代科学の結晶
14万人の命の対価
目的は
先の見えない戦争の早期終結と
阿 ....
だってぐちゃぐちゃ言ってるだけで
できる感じ全然しないんだもん
できないでしょうね
だって原液がないんだから
夢を語るものは
夢を実現しないがち
これは実現するというよりはむし ....
ゆびとゆびとのあいだに、
はずした眼鏡をひっかけながら、
頬杖をついている、
おだんご探偵、
その不敵で、きわめて意味深な上目づかいで、
ただ一つの真実だけにたどり着かせる、
夕立、
吹き荒れる
突風に
塵屑吹き飛ばされ
街道に散乱し
こんな日
クライ
黙って立って
佇み続けて
居られないのかい?
丸いグラスの底のような南氷洋
地球儀をひっくり返せば
ほら、プカリ天辺洋
南氷洋の狼という映画があった
嘘つけと君が言う暑い夏
それでは御簾の向こうに涼しく
南氷洋のおおきみとか
バカと ....
くちぐせは陽射しを遮り
ぽとりとおちる
無限に文字起こせば
ガリガリくん木漏れ日だったり
日暮れのひぐらしだったり
鈍いことほぎ
愛を纏う風のチューニング
笑い続けるストロボライト
逃れる野ウサギの雪原に足跡残し
朝焼けも夕焼けも最早区別つかず
眼の前過ぎていく時の姿すら観えて
どん底迄に落ちて優しく降り出す雨
....
輪舞する死の神々は
私のこころで
ほほ笑んでいる
今は亡き
あの人と
空の海で泳ぐ鳥は
一羽でずっと行く
私の魂を乗せて運び
あの人の魂と会わせてくれるために
どこまでも
....
{ルビ小夜=さよ}、{ルビ小雨=こさめ}降りやまぬ{ルビ埋井=うもれゐ}の{ルビ傍=かた}へ、
{ルビ遠近=をちこち}に{ルビ窪=くぼ}溜まる泥水、泥の水流るる廃庭を
葉から葉へ、葉から葉 ....
{ルビ屑屑=せつせつ}と自慰に耽る{ルビ雌雄同体=アンドロギユヌス}。
{ルビ人葬所=ひとはふりど}にて快楽を刺青するわたくし、わたくしは
──溶けてどろどろになる蝸牛。*
さもありな ....
窓ガラスに
雨垂れと
蝸牛
頬伝う
私の涙と
あなたの指
この灼熱夏の夕べのまた訪れ
うっすら熱風やはらぎ吹き
斜光の残響に染め抜かれ
アスファルトの固さ脆弱
足裏の感触に確と味わいつ、
真青に暮れなずむ天空仰ぎ
遥か過去から刻印された
....
あの日この日に出逢った人人、どうしてるかなぁと
思わずふと想い
俺の肉体、まだ大丈夫だよなと確認しつつ
寝床で肋骨を腹筋をゴリゴリグリグリ 、
近付いては遠退く何か不可視な物に手を伸ばす
....
・・・無音の荒れ地から、
地球の景観は むごたらしいほどの壮麗な美しさ
海と雲のコントラスト
星の陰 マイナス170度の砂は、
手の届かない 蒼い海を懐かしむ
月は人を受け入れ
....
夜、開け放った窓から、
しとしとと雨の水の気配、
その少し生ぬるい涼しさに、
ぼくはなんだか妙にワクワクそわそわ!
夜、その湿った夏の夜風に混じって、
青々とした草木のにおいが、
さやさや ....
お坊様の話を聴く日
もっと大変かと思っていた坐禅
雑念だらけでいいらしい
─蝉が鳴いているなぁ
─ミルク金時が食べたいな
と、私は今、思っている。
それでいいら ....
誠実な人が好きですって
そうして人を追い詰める
誠実ってどういうの
会いに来て
三食昼寝付きマイホームを提供
とかじゃないですか
セフレになってくれとか言わない人ですって
お ....
勝手のうえに
勝手をこぼしてたら
「それをじぶんに言われてたら
どう思う」という矢印が向いて
ハッと
黙ってしまった
おむつなどを買いに走り
熱り疲れた頭で
排尿日誌がいるか、とか ....
朝の一杯にホットコーヒー
今日の行動予定を整理する
アイスもいいけどやっぱりホット
ニュースで世間の出来事をチェックする
電車遅延がないことでホットする
....
しっかり!
皆んなシッカリと
自らの光保ち尚も耀かせつつ、
資本主義システムに従いながらも
怯むこと無く抗いつつ、
皆んなそれぞれに
息して受肉し
やがてきっと自らを見出し貫いて
....
一日の縁を、刷毛でなぞるように
蜩はかなしく、ひたすらに鳴いて
いたずらに夏は強度を増し
暑さはまるで言葉を持たなかった
川魚は消え入るような息で
わずかばかりの小さな淵にうずくまってい ....
空が青い
一車線道路の縁石で
鎮座ますコーヒーの空き缶は
吹きつける生ぬるい風に
耐えている
一枚の白紙のような
灼熱の路面に立っていると
なにも見えなくなって
....
足元で油蝉が腹を見せて静かに死んでいる
目からの距離が遠くやけに小さく見える乾いた亡骸
その隣に腕時計を外して寝転び
同じように静かに死んでみたいと思う
誰がが通報した真夏のサイレン
十数分 ....
詩とはな何か。あまり問われたことはないので、問わず語り
詩というと 人間…魂、あなた、わたし 運命…時間、神 美…自然、こころ、光 ということになり 永久不滅ということになるかなと 現代詩とは現代を ....
日ばかりで
葉がみえない
三ツ矢サイダー塩素のプール
麦わら帽子はどこ
探している
霧積まで
百日紅のみち
消費期限ぎれの
サクマドロップスの山を
走っていた
....
この度、強盗致傷事件の裁判員として職務を全ういたしました。
この貴重な経験を記録し、皆様と共有したいという思いから、こちらに投稿しました。
裁判員に選出され、その一週間後、いよいよ裁判初日を迎 ....
半月の
白い薄雲に
まぁるく円か
取り巻かれ
薄っすら真白く耀き在り
ただただ綺麗だと
夜の天空を仰ぎ見て想い、
もう少し りらっくすらっくす!
苦痛苦悩はお互い様々だけれどね、
....
ガス燈の灯る、
光の街は
地図にない
ヴィヨンの橋影が
夜の流れに
揺らめいている
街行く人も
名を伏せた仮面のまま、
濡れた石畳の道を
忙しく
通り過ぎた
裏通りの女も ....
半月を過ぎる未だ手前、
夜陰の上弦引き絞り
闇に閉ざされた弓の
残りの弧 夕刻から
薄っすらと今に黒光り
浮き出し円を描く折 、
想い一にして人の脳髄に
影踏み落とす自我それ自体
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93