先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。

先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。

生きている時に先 ....
ひとりで ずっと待っていた
帰省先で亡くなった男性が住んでいたアパートの
部屋の畳は思っていたよりきれいだったが
乾拭きをして ちょんと座って

ひとりで 届くのを待っていた
荷 ....
5月の陽射しは、
夏を隠した薄鼠色の空の隙間から
光の階段のように降りてきて
美しい虹を作り、
いくぶんつよい風を呼んだ

――さっと、

曇り空の幕を開けると、
碧と白のまだらな空 ....
いちごみるくのいちごとみるくをぱっくり分離した色の
花は散っていったけど
四月のバリアに張り付いて流れていったけど
またね

ありがちなころがる嘘につまずきたくて、
だけどおとなの ....
永年勤続 祝い旅行に 花疲れ
ハムスター わたしのツレだよ 麗らかに
インコちゃん ハムスターとも 春来たる

息子がね 結婚しようかって 春の風
そうなんだ 見れたらいいね あれやこれ
 ....
約三時間前にサイレンが鳴った
そのあとやけにテンションの高いリサイクル業者の声が一帯を過ぎる

テレビをつけて相撲中継

七年経った
母は画面に正座で向かったまま
頭を垂れて舟をこい ....
鮮紅色の空が液状に溶け出し、細かな雫となって降りそそぐとやがて男の立っている意味のない地名も時間のないそのマカ不思議な場所も遠く何処までも濃く赤みがかった不吉な色に染まった。白いガンダムは、オレンジの .... もうすぐ日がめくれ
いくつか数えた頃
かの女はバラをたくさん落としてきたが
もうプロポーズされることがなくなったからと
時ごと綿毛に包んで
夏の来ない春に明け渡そうとしている

 ....
紙を破いたら
鳴りやむことを知らない
何度も何度も波が
静脈から動脈に往復する

黄色の傘を置いて
小さな傘を置いて
歩いてきてしまった
わざと忘れてきてしまった

日常は全然ゆる ....
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からやって来て
まるごとぶつ切りにされ
黄昏の陽を浴びた二人に食べられる

君を飾る赤と黄のパプリ ....
まだ生きている

夥しい数の幽霊たちが街をゆきかう

様々な商業施設へ殺到する

贅沢な食事を提供する店に行列ができる

そしてあの世からの噂が

たちまち幽霊たちを不安 ....
Hey, 一体どうしたっていうんだ? 
スマホ片手にそんなにも酷く落ち込むなんて
オマエの爆発した頭の上には、
真昼の太陽がまだギラギラ輝いてるというのに

いつも素晴らしいことばかりじゃな ....
浮世、
という
夏の、
ゆらぐ陽のように
濃く、
あまりにも
鮮烈な、
燃えさかる幻が
汗ばんだ肌を
包んでいる

熟れた風のそよぐ
青い夜、
若い男の身体は
激しく鼓動し ....
かん高い声の騒ぐ言葉が部屋中を這いまわっている。声の主は女と女なのだが、女と女は椅子に座っていて向かい合ったちょうど真ん中にテーブルに載った紅茶とポッド、そしてナイフで取り分けたそれぞれのビクトリアサ .... 倹しき彼らの日々に罪はない
彼らは神へ祈り、
石釜で焼いた硬いパンを
よく砥いだナイフと太い指で割き
赤いワインを飲み、
仔羊の肉を食べて笑う

一日中、楽しく歌をうたい
好きな人と抱 ....
 Fire, たとえ消えてしまうとしても
白くまぶしい光の妖精たちが君のまわりを飛び交い
私はまだ虹色の君を信じようとしている
覗く者たちが透明な笑みに魅了されて、
やがて心奪われ鮮やかな多面 ....
むかし、
ボクは花に埋もれた
白や紫、
黄、青、赤‥‥
――ある日、
紫の桔梗の花を
ベットいっぱいに飾って
素敵な夜を過ごした
しかし残酷な朝が来ると
花はすべて萎れていた
悲し ....
きょうはたのしいお祭りだ
夜の恐ろしさを鎮めた神社へ行くと
本殿へとつづく参道の両脇に
LED提灯が吊るされて
ステテコに腹巻のおじさんや
派手なアロハを着たおにいちゃん、
ポニーテイルの ....
焦げたソースの薫る
烏賊の入った焼きそばがうまい、
湯気の立つソースに塗れた太麺には
紅生姜もたっぷりのっていて

そっと隠れて
刻んだキャベツや
玉葱だの
もやしも入ってる

青 ....
車の運転はもうしなくてもよい

車が人を乗せて自動で走るからだ

そしてコンピューターという機械も姿を消した

言葉が、写真や絵文字となって

画像は脳へと直接送られる

ほとんど ....
寒いです、こんな時に釣りへ行くやつは馬鹿野郎です。
このボクも何を隠そう大馬鹿野郎なんですが、さすがに今回は釣りをあきらめました。

それで家で悶々としているうちに、そろそろお昼時です。
近い ....
たった今、冷蔵庫のなかのありあわせで作ってみてあまりにも美味しかったので皆さんにも食べてもらおうと思って書いてます。

◆材料:
     蕎麦(袋入りのゆで麺) 一袋 
     油揚げ   ....
がんがんがん、
ぐぉーん、ぐぉん、ぐぉん、

薄紫色の法衣を着た僧が
正座し
鵺のような奇声を発して
バタラ経を詠む

向かって正面の祭壇は、
ぐちゃぐちゃのアルミ箔で飾られて
蟹 ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
化け物みたいな
醜い顔の生き物が、
あいしてます、
結婚してください
と、
美しい悪魔のわたしに
そう言った

化け物みたいな
醜い顔の生き物は
ごめんなさい、
あなたを試しまし ....
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく

右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
台風一過。
まだ、生きてますか? 
ビンボーな、ビンボーな、詩人のみなさん。
大丈夫です、DNAはことばを運ぶためにあなたたちを選んだのです。
なのであなたたちに託された「ことばの伝達」が終わ ....
やさしいことばで君をえがく
長い髪の、
 今は
とても みじかく切ってしまって

君が泣いている
君が笑っている
でも本当は、
ひとり静かに怒っている
縁側でひざを抱いて座ったまま
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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