戦争を知らずにいたこと誇りたい
戦争を教えてくるやつ怒りたい
中東はどうだったかのぅ婆さんや
その時も彼らは正義の士だったや?
アメリカが庇えぬほどにコケるとは
胃を失ってからどれくらい経つだろう
彼方に去ったあの頃は
タンメン・炒飯・餃子くらいは当たり前で
身長169cmで体重は96kgあった
いまは62kgで絶好調! 動きやすい
胃の無い者の食事 ....
鉄筋コンクリートの我が家はまだ冷たくて
絨毯の上に固めの羊毛布団を敷き
モフモフの毛布を敷き詰める
上掛けは薄手の羽毛布団に軽い毛布を掛ける
ゆっくりと冷えた足を暖めては
睡魔の訪れをゆっく ....
君の瞳に僕は映らない
もういない
微笑みは涙となって海へと流れてゆく
まるで半身を引き裂かれたように心に激痛が走り
亡くした愛を捜している
あぁ、涙に滲む君の顔
君の姿
愛しては ....
すべてがほとんど初めてで
背が高くって
いつも見上げて話す帰り道
それがとっても愉快で楽しかった
時折見下されると
その人に守られているようで
頼もしかった
....
ゆれている
ふるえて
にじみ
じわりしずまり
ひょいとまた
ふるえあらわれ
ゆらゆらら
ゆらゆらするの
ひびきのたゆたい
のびやかたましい
どこへどこから
のんびりのびのび
....
なな な はて
て て
は は
ん い い え
な
しぃ て タ
はぁわぁ てぇ いぃー
て て し て ....
すきとほるとほい空
すくいなきこの身でこそ
視てしまう 観えてしまう
直に来るうつつの
よろごび呼び込み
くうの高みの現の写し
ぐんぐん来れば
暮れて
もう
うすい景色
映 ....
終電まで
バス停のベンチで喋る
時代小説の話をしたような
山の薫りが
背中の方から覆ってきて
いい夜だなぁと思う
あなたの声は心をやわらかくする
けっ ....
医療費がね
かかるんだよね、これが
どこが悪いの?
頭
って、これがね
何でもない人のね
医療費がね
かかるんだよね、これが
ぶったぎりゃええな?
そうしなさい
....
私とはボクである
ボクとは私ではない
僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた
ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異な ....
誕生日に
チューリップの花束をもらった
ぜんぶ違う種類のチューリップ
〝電車だからね、ちょっと恥ずかしかった〟
広い肩幅と一八〇センチ以上ある
その人は
....
しらほねしらぬか
しとしと
しとど ぬれそぼり
問い尋ねる先の
みえないみない
むなしい
だけ だから
隠れたお月様
姿を現しませぬか
陽を求める迄を
しませぬから
....
Who’s in your heart now?
誕生日、おめでとう。ぼくはあなたに言った。
全身がおれのストレッチだ! ははははははは!
陽気な日だ、きのうみたいに、特に憂鬱なことはない。 ....
あの子が「たまごそぼろだ」と言ったから
あの角の家にはおいしそうなたまごそぼろが咲く
神様に祈ってみたり、嘘をついてみたり
大して変化のない生活を強い風が撫でていく
更地になった場所に ....
ぽつんぽつんと
白骨の砕け
戻る地から
魂魄を離し
いってらっしゃい
いつかまたと
ぽつんぽつん
と
時の刻まれ
浮き立ち在るもの
また在るもの、
白骨のうたを歌い
....
大きな呼吸の
あるところ
迷子の流れ星もどうぞ
下町の画廊
築百年
ブランデーみたいな色してる
二階が住居で一階がお店のタイプ
こまい植木鉢が外の棚にいっぱい並んでいて
植木屋さ ....
知らない国の見果てぬ路線図
ここで乗り換えると海へつながる
春を見たければ各駅停車で
こうしているうちにも
砂時計のすなはおちつづけ
耳をかたむけると
さらさらさらさら、とささやき
....
一枚ずつ数えていくように過ごした貴重な季節が途轍もなく愛おしくて僕の頬を伝うのは残り梅雨、何もかもが新鮮な野菜に囲まれている、幼虫1匹として入る余地のない空間に隙間風が通る古いコインランドリーの前で、 ....
干し無花果を食べ
思いがけず 美味しかったようで
もうひとつと
私に手を伸ばす
まだ知らないこともあるんだな
四月も後半
まだ夜は冷える
ぱらぱらぱら
傘のうえにおちる雨のしずくがここちよく音をたてる
ぱらぱらぱら
哀しみもはじけて空へと消えてゆくよ
ぱらぱらぱら
ああ、まるで叩くように布から伝わる水の感触 ....
響きの光りの雪崩れ打ち
流れ来ては絶えることなく
滑落していく我のわたし
光響の中に入り込み
光響もまた入って来る
明度増す意識のなかの
張り裂ける想いそのもの
響き光りに打ち刻まれ
....
あしたになれば
いちにち寿命がへるのに
あしたを待つのは
なぜだろう
お墓ビジネスの話をみて
とりあえずあたふたしてみたけど
いがいと長く続かず
逆にスンとなった
今日もど ....
時は立ち止まらず指の間からすり抜けていく
まるで水のように目を見張る暇も無く
ああ、一瞬一瞬がフラッシュの光の間に瞬いて僕を責め立てる
緩やかに
まっすぐに
月よう日は
仕事へ行く前に
神社に行く
桜の樹が黄緑の葉を
ゆさゆさ振る
誰もいない境内
でも たくさんおられる
狛犬さんの足をなで
狛狐さ ....
{引用=
いったい誰が言ったことか。冬は女の子をもっとも白く可愛くする、という理論をそのまま体現していたかのような君の白い睫毛には、もはや雪ではなく白い花びらが、いま雪のように掠っている。
....
おうちはヨメが好きなように改造してしまいました
ビル ビル ビル
子・美女・パパ・子。
カフェ カフェ カフェ
ギャルソンの若者の顔は濃い
バル バル バル
ガード下のイタリア
フードコ ....
この世から
宇宙へ還りゆく
人のその肉身 、
夜から夜明け迄
強いられ絶えず
浮いて沈んで
沈んで浮いて
どすんふわっ
ふわっどすん
余りに酷薄な光景を
あなた方が当たり前 ....
あの人がまだ何か言ってるのに
灰青の夢が覚めてしまった
また置いてけぼりだ
溶けたまま起き上がる
準備しなくちゃ
背中にあるはずの羽を隠す
曇りガラスの眼鏡をかける
おっと ....
ああ春霞
それともかすみ目か
大切なのは自分のまぼろしだ
それが大きななにかを映し出した
鏡の砕けた欠片だとしても
預言者はまぼろし中で真実を見る
多くの人は現実にまぼろしを重ね ....
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