酔い酔いて

独り旅ゆく

我が身かな
あの日みた映画の話しは覚えていない
たぶん外は小雨が降っていた
隣の席に座ったコート姿の貴女は
しっとりと肩まで伸びた黒い髪に
その日風邪をこじらせていた僕のあたまに
朦朧とした熱い ....
四月に種を撒いたヒマワリは
梅雨のさなかに大輪の花を咲かせ
真夏の太陽を待たずに萎れ始めた

虫食いの穴だらけの大きな葉には
小さな小さな{ルビ精霊蝗=ショウリョウバッタ}が二匹
同じ方を ....
ついに、
投下されてしまった、
夏、
という爆弾の、
じりじりとアスファルトが焦げ付いてゆくような、
そして、
その熱波をさらに助長してゆくかのような、
せわしない、
蝉たちのなきごえ ....
 サワサワと吹く松の風
 ふと目をあげたら
 海に迫る山肌に
 薄い雪

 尽きる事のない様に見える
 波のたゆたいは
 その胎内に微生物の死骸がまっしろく
 降りつづけるのを感じてい ....
人には言えない
その願望を
持て余すごとに
花を植えよう

白のプランターに小さいお花

黒のプランターに寒色のお花

摘んで
手折って
咲かせて
蒔いて

百八日目を ....
「淋しい」と夏の終わりに口にする何もかも濃い夏だからこそ

良い歌と思う心は人それぞれ何かがカチッと填まる感覚

流行より好きなものだけ追いかける逃げていかない好きなものたち

夏の時期終 ....
vanitas vanitatum.
空虚の空虚。
(『ギリシア・ラテン引用語辭典』)

そこにあるものは空虚。
(ロジャー・ゼラズニイ『いまこそ力は来たりて』浅倉久志訳)

詩人はひ ....
 字をかく
 筆先の弾力が
 未知の世界に突入する

 柔らかくしなりながら
 墨は、
 濃く薄く線を描く
{引用=ヴァイブレーションに充ちた 
小さな愛の告白を
嘲笑うべきではなか ....
あなたが見てきた髪の毛を
とうとう削ぎ切ってしまった
あっけなくあっさりと
思い出がぱらぱら落ちていき
掃かれて

さあ新しい自分になる
とはぜんぜん思わない
それでも少しずつ
 ....
{引用=柔らかな地で少女が寝そべっている静かな自然の優しさに包まれ透明なオーラを放つ少女

まるで私たちここに住んでるかのよう悦びの極地、そこにある安らぎ

まだ目を瞑っている老人誰かの影がそ ....
まさまさまさ

しか

頭浮かばないバカです

まさまさー
詩を書こうとは思うのですが
まさまさーしか頭に浮かばない

まさまさまさーと書いては消して
しばらく考えてよし書こうと ....
大きく膨らんだ乳房と
細く括れた腰と、
窪んで華奢な股間がある
女の人っていいな、素敵だな

髭も剃らなくていいし、
空しい自慰の後の罪悪感もない
夜な夜なエロ動画を観たり、
裸体を崇 ....
 嵐の夜
 いく本かの北山杉が
 悲鳴もあげずに倒れた

 十四歳だった私が
 暗い峠を越えた山間地の
 北山杉は
 鋭く尖ってざわめいて
 無垢な翼を持った時代のおもいで

 嵐 ....
休日の昼下がり

虹鱒を追いかけていた

ザブン! と飛び込む親子

魚がいるぞ! 父親が叫ぶ

ぼくは仕方なく水と戯れた
ちょうしわり
こんな時もあるさ

自分に言い聞かせる
いのちの声




とする前は
ぐーっとしてから
あきらめたんだ
生きるために



嬉しくありがたい
 ....
 
 緑梅雨 ホームの端に濡れ雀 
  きみと待つ身の通勤電車


 前並ぶ 白シャツの背を歩く蜘蛛
  声掛けはらう小さな勇気


 蒸す朝に 真向かうホームの待人が
  あおぐ ....
 山林をそっくり買い取って
 吉兵衛は死んだ

 つながり眉毛の吉兵衛は
 めったに笑いもしなかった
 そんな彼を、秋さんは怖れながら暮らした
 有り金をはたいて
 犀川上流の山林を買う ....
逃げ出したくて
吐いた嘘を
骨は知らない

抗いたくて
千切った縁を
骨は知らない

痛んで
悦んで
肉がくたびれていくのを

誤魔化して
宥めすかして
心がたるんでい ....
 影響されるってことは
 その人の生き霊なんだって
 
 新しい音に槍の雨に射抜かれたら
 共鳴なんだって
 
 重なった線がとても気持ちよくて
 再び確かめたいと足速と道を行くのも
 ....
蜩の
愛を歌う
いのちは
果てしない
星の光

 ※蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



もう
いいよ

放てば満ちる
こころ



人を
思って
五行歌 ....
迷い
思うから
見つかることもあり
生き方を知る時もある
いのち



よろこび
のために
生きている
私は
生(せい)をよろこぶ



全てを
救うことは
出 ....
 顔をかすめる南風

 ざわつく心の行方はどこだろう

 朝から時間に追われている

 追いつかれない逃げ道はどこだろう

 陽ざしの中を影がよこぎる

 太陽はどこだろう
 ....
背中には泳ぐための羽がある、
なのに僕は沈み続けて
空間はざらざらしていて、僕に反発している、
骨と骨との間には、粘膜があり、空に手を翳すと、
手の裏側が熱くなり、簡単に皮が剥がれていく

 ....
ながい黒髪が、
夏の風にさらされて、
ときおり、
ひとつの風鈴となっている、
 夕立の雲が垂れ込めているのに
 ふりそうにない{引用=まだ降らない
まだ降らない
まだ降らない} その短いようで限りなく不穏な時
 
 夏草の背の高い奥庭
 開かれた窓に
 夕顔が、何 ....
五月雨の
明けない
空から
ひとつぶ ひとつぶの
落ちる光

 ※五月雨=さみだれ



天の風に
吹かれている
このいのち
果てるまで
つらぬきとおす



 ....
 卵の殻から開幕して、鬱陶しい号外の吹雪に紛れる。糸に絡まれ、爪先立ちの練習をする者たちの概念過多症《がいねんかたしょう》。手に馴染む鋏を使わなければ、疑念とは絶てないに違いない。猪突猛進な老婆、敬う .... 人として生まれたのならば
死を迎えるまで
強靭かつ しなやかでいたい

この世をすべて理解しているわけではないのだから
真っ白なキャンバスのように謙虚でありたい
この歳になっても好奇心はい ....
午前3時に起床
アイス珈琲を2杯飲み
{ルビ微睡=まどろ}む{ルビ眼=まなこ}を排除した
速乾タイツ 速乾パンツ 速乾Tシャツを着込み
釣具・クーラーボックスを車に押し込んで
走ること2時間 ....
海さんのおすすめリスト(2799)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
別離- レタス俳句5*24-7-16
微熱- アラガイ ...自由詩7*24-7-16
ヒマワリ- ヒロセマ ...自由詩16*24-7-16
平和公園- 本田憲嵩自由詩1024-7-15
朱夏のなぎさ- リリー自由詩10*24-7-15
僕の遺灰を- 三月雨自由詩724-7-15
感覚- 夏川ゆう短歌424-7-15
The_Great_Gig_In_The_Sky。_- 田中宏輔自由詩6*24-7-15
砂の橋- リリー自由詩5*24-7-15
余韻- 唐草フウ自由詩5*24-7-14
カスミソウ- 林 理仁自由詩9*24-7-14
まさまさな日- 林 理仁自由詩3+24-7-14
女の人っていいな- atsuchan69自由詩8+*24-7-14
北山杉- リリー自由詩9*24-7-14
五行歌【渓流】水に遊ぶ- レタス自由詩7*24-7-13
※五行歌_三首「あなたのおかげ_こころのおかげ」- こしごえ自由詩4*24-7-13
朝の駅_五首- リリー短歌3*24-7-13
秋さん- リリー自由詩5*24-7-12
- 夏井椋也自由詩9*24-7-12
停滞期(2021/12/3)- 菜音自由詩224-7-12
※五行歌_三首「蜩も歌うよ」- こしごえ自由詩8*24-7-11
※五行歌_五首「全てを_救うことは_出来ない私」- こしごえ自由詩6*24-7-11
時雨- 佐白光自由詩5*24-7-11
臨終のメモ- 由比良 ...自由詩2*24-7-11
夏鈴- 本田憲嵩自由詩1324-7-10
雲居の空- リリー自由詩12+*24-7-10
※五行歌_四首「果てるまで_つらぬきとおす」- こしごえ自由詩7*24-7-10
日照時間(2020/12)- 菜音自由詩224-7-10
チャレンジャー- レタス自由詩7*24-7-9
【渓流】大物狙い- レタス自由詩6*24-7-8

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