夜空にむけて交差するサーチライト
眩しいビームを浴び、汚れて落ちる雪
つめたい降下物の吹き積もる
大雪原の収容所に「声」はない
化学合成された香料の匂いと
いくつかの薬剤を染ませた謎めい .... 
しんしんと眠る森
十五夜の月を映した湖
さらに枯野をすぎて
大地の裂け目から
地の底から
やさしく吹かれた
しゃぼん玉のように
夥しいほどの色づいた想いが
きっと魔法みたいに重力の .... 
どうしても人工のものとは思えない
人のこころに射るような煌きが瞳の内にある
縮れのない/長い黒髪が艶々と生きていた
失うべき幼さを残した神々しいほどの美形の顔立ちに
赤い毒色のルージュと  .... 
夜の海/ 陸地をはなれ水平線に向かってすすむ
その暗がりを/ 滑らかな波を逆撫でるように
いつ沈むとも知れない虚空をとぶ/ 僕の魂が
闇にまぎれ狂い泣きながら、ただひたすらに
沖へ/ さらに沖 .... 
  .。
       *
           
       「聴いているかい? 
 //
。         //
 「今、何時だ?        
                .... 
 実年齢と見た目のギャップは――郷ひろみほどじゃないし、もちろん彼よりずっと年下ではあるが――僕はあきらかに自分と同世代の者たちに比べて若い。また日々大酒を呑み、煙草も一箱以上吸っている。精神状態はと .... 
儚い季節/ つかの間の恋
血の滲んだ口元の傷に、
水色のハンカチをあてながら
秋の風/ さまよう校舎の屋上
「君とふたり〜蝶々になって
君が舐めてくれた/ その傷
愛の痛みを知らな .... 
卓袱台の上に並んだ、小鉢――
蜆の佃煮/ 沢庵/ 茄子の煮びたし/
大粒の南紅梅/ めざし/
玉子焼き/ 烏賊の塩辛/etc
大皿に「戻り鰹のたたき//
足摺岬から我家の四畳半に
ザブ .... 
秋晴れの登山/某日
硬い鉱の岩場から足をふみ外すと、
真下には渓谷――
堕ちてゆくハーケンとカラビナ
魔を沈めた澄んだ水の深み
     〜ダイブする
       〜さらにダイブする .... 
((( クメールの密林に落ちる巨大な太陽//
  古代の遺跡は輪郭を滲ませ、
 陽炎にゆれる石像のやすらかな貌
 それを背後に銃を携えてやって来るのは
 ゆきとどいた訓練と民族の誇りを抱い .... 
{引用=
  1 どん 語っ ℃ッ斗 土ん God ℃ッ斗、
                ひえー ))))  ひえー ))))
 ことばの発生はきっと定かではないが、おそらくそれは人類誕 .... 
山の斜面は蜜柑の木
  ミカン/みかんは紀州の木 
 それでも南部(みなべ)の梅の木は
  摘んだ青梅
      過ぎた空
  紫蘇に染まった梅の実の
   ひろげて干した縁側に
   .... 
ボトルを割るんだ、
 ((( だから書くんだ! 
     奴らはボトルの中で暮らしている
 ――世界はとてつもなく広大で
      愛の果てまで拡がっている・・・・
 「何も .... 
ミリンダ/メリンバ  /夏の山
 とおく遥かに海の碧(あお)
  白いさざなみ 風の吹く
 寂れた町へも吹き降ろす
   ちぎれた葉っぱは飛んでゆく//
ミリンダ/メリンバ  /乗る葉っ .... 
am8:03 
手提げ鞄にランチパック、
ビッグカツと都こんぶ
今しがた立寄ったスターバックスで
熱いのを詰めたばかりの魔法瓶等
am8:44 
ダークスーツを着ていても
心はいつだ .... 
百花繚乱に煙る 夏の夜空をバックに
綿菓子や林檎飴を手に手に
すぎてゆく人々の自由気儘な横暴さ
俄かに沸いた川べりの雑踏
何処となく、ふてぶてしい輩の座る
露店のならぶ賑わいと傍らの .... 
     
  +。
    ☆:
  ゜    ゛
   .+
 城の階段に死の影がゆらめき
 か細い蝋燭の焔の先
 白くかがやく明るさのうちに
 //灯るのは、
 健気でつよ .... 
    肉の奪い合い
  ひっぱりあい、
    女の奪い合い
 殺しあう日々が
       だんだん
      つまらなくなってきて、
 //夜
  まっくらな空にうかぶ星たち .... 
{引用=
                日の涼しいころ、
                  白い開襟シャツを着て家を出る
      それでも蒸した空気が
      まだ動こうとしないな .... 
 獰猛な夜が
        虹の谷を蔽う、
         ラベンヌの香りを
           「あっ
          という間に消し、
        タムナスをこえて
 .... 
 遥か
  ことばを超えて
   想いが
 唇を ふるわせる、
 //好きだったひと
 夢は 
  とうに死んで、
 幾度も
眠れない夜に
   寝返りを打った
 記憶 .... 
深夜、笑いが止まらなくなって
救急車でどこかの病院へ運ばれた。
診察室でキスをしている看護婦と女医が裸になり、
救急士たちは担架にのせた僕をかついだまま
いつ果てることもない彼女たちの行為を黙 .... 
銀鱗が剥げ落ち、腸(はらわた)の腐臭
 脱殻のニッポン 
  //お気楽な人ごみに塗れて
クロームメッキと黒黴に覆われた街
 酸っぱい梅干と目刺し
コメの飯、IH釜で炊いたシャリの艶々
 .... 
 涼しげにながれる声は
     緑陰のひぐらし
  川床で 大鉢に盛った
    豪華な鯛そうめんを抓み
 冷酒を
  ちびり ちびり
       と、いいもんだ。
 料 .... 
曇天の空に轟音がこだまし、
先に飛び立つジェットの一機
また一機と つづく滑走路の直線
 野蛮な匂いの染みついたコクピットに座り、
操縦桿をにぎる僕は ひとり
密かに「裏切り」を抱いて。
 .... 
{引用=
 壊された、
           卍
       キミのカラダから
         熱量が 急速に失われ、
          滅び行く
            .... 
{引用=
※フルサイズでご覧ください。
------------------------------------------------------------------------------ .... 
{引用=
もっと 水 き ナ
 どっと ☆ か 菜
  加奈 かな 香奈」
もっと オナ れ モ
 どっと ★ み 諏
          魅ク 魅ク 魅ク)))
((リ .... 
誰にも変えられない、
 どうしようもないくらいに哀しい
夕焼けのうかぶ空だ
巨大な軍艦みたいな工場を出ると、
 街はたそがれ
百円均一の人だかりも
赤く染まっている
ネオンと張り .... 
1
 
 すくすくと日向にのびはえた高層のビルや、さまざまなカタチの建物が、まるで墓石のならぶ広大な霊園を想わせてずっと何処までも遠くひろがり、マモンの森へむかうクルマのながれは絶え間なく .... 
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