忘却と秒針
三月雨


秒針は
ガチガチ言いながら
私を刻む
午後九時半

やりかけの洗濯物は
どんどん乾く
外は真っ暗

今朝
置いてけぼりにしたのは
夢か?感情か?

あと六時間
私の明日が来る

本当に書きたかったことは
三文字目まで書く
その一秒で

忘れてしまったのだ






自由詩 忘却と秒針 Copyright 三月雨 2019-09-30 21:40:13
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