ゲーテの世界観から受け取る根本的な気分は、
神秘家の場合に観察できる気分に似ている。
神秘主義は人間の魂の中に事物の根源でもある神性を見出そうとする。
神秘家もゲーテも、内的体験の中に世界の本質 ....
夢は、どんなに甘くしても
虫歯になる心配のない
お菓子のようなもの
思い切り、
甘やかしてあげて
いつもいつも、
苦い苦い薬ばかり
飲まされている
心の味覚を
神様が
DV ....
雨が降りそで降らない
日曜の午後は
ポテトチップ食べながら
録画しといたホラー映画を観る
夜は自然薯を擦って
遠州流に鯖と味噌で味付けて
あったかいごはんと
新鮮なまぐろと一緒にいた ....
海鳴りを昭和のドラマに聴いてゐる 鬼籍に入りし人偲びつつ
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 ....
だれからの
希みも祈りもことわれないなら
哀しい感じの《博愛の女(ひと)》
さらさらと
風に吹かれて揺れる髪
天に三日月汚れた悲しみ
泣く猫の
よう ....
[平手みき① 飯食ひに]
人はたゞ遊びせんとや生まれけむ遊ばぬ心に飛翔なかりき
夭折の人力プロペラ飛行機よ材質脆き事を悲しむ
鏡見てとくと異星の客人マラウドを思ふこんなだこんな顔し ....
去年の十月十五日に自室で倒れた。夜中から朝までずっと起き上がろうとしたが身体が動かず、なんとか這いずり回ってトイレに行こうとするも出来ず、そのまま自室で大小漏らしてしまうという失態をやらかした。とに ....
どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)
夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)
めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ....
──韻律と、それを破壊するもの/詩歌の技法と、私詩史を通して
ころげよといへば裸の子どもらは波うちぎはをころがるころがる
相馬御風の歌である。それにしても、「この音は何だ」( ....
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【はじめに】
役者が劇場を必要とし、音楽家がコンサートホールを必要とするよ ....
王様は裸だった
煌びやかな服はみな
貧しい民に与えたので
裸で過ごすしかなかった
見かねた詐欺師が
お似合いです、と
透明な服を仕立ててくれた
優しい気持ちに感激して
皆に ....
きみの王國と、ぼくの王國を秤に載せてみようよ。
新しい王國のために、頭の上に亀をのっけて
哲学者たちが車座になって議論している。
百の議論よりも、百の戦の方が正しいと
将軍たちは、哲学者たちに ....
毎日が毎日カウンターにやってきて
毎日を注文して少し疲れた顔で笑う
私はグラスにゆっくりと毎日を注ぎ
愛想よく笑い返して明日のことを考えている
+
OPEN
CLOSED
どちら ....
枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ....
週末は布団の上で
ゴロゴロ転がってやり過ごす
人ひとりの居場所は
起きて半畳寝て一畳
これ以上広い場所なんて
要らないのだから
布団の上で過ごして何が悪い
淋しくてラジオをつけた ....
燃える 、
燃える光源を
じっと見入れば
黄金の輪郭くっきりと
内なる思考のうねり
深々感じ取り直に観る
瞬間、瞬間
繋ぎ時をなす
近づく肉の終わり
いよいよ漲る魂の
自由であるこ ....
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを
アフリカの中央部、西部、そして ....
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ....
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
まあ読めるんよ
十代のころ滝沢馬琴とか読んだし
十返舎一九も上田秋成も読んだしな
だからまあ無理すりゃ書けなくもないんだな
幕末や明治の本も読んだしなあ
明治の本ってさ
むしろお江戸の ....
バタン。
僕はロッカーの扉を閉めて、深い溜息をついた。
何か背筋がゾッとするような気持ちに襲われる。
素早く辺りを見回すと、おそる、おそる、といった感じで目の前のロッカーを見つめた。
....
ぼく、うしどし。
おれは、いのししで
おれの方が〝し〟が多いよ。
あらら、ほんとね。
ほかの〝えと〟では、どうかしら?
たしか、国語辞典の後ろにのってたよね。
調べてみましょ。
うう ....
冬山の
白い姿が美しく
想える部屋で朝を迎える
まっすぐな
視線にすこし惚れている
生きてゆくってこんなもんかな
新婚で
過ごした遥か過去 ....
天罰がくだった
僕があまりにも素行が悪いからだ
大手術を経て
死に目にあって僕は心を入れ替えた
ありがとう神様
僕はさらに愚かに生きてゆきます
カバ、ひたひたと、たそがれて、
電車、痴漢を乗せて走る。
ヴィオラの稽古の帰り、
落ち葉が、自分の落ちる音に、目を覚ました。
見逃せないオチンチンをしてる、と耳元でささやく
その人は、ポ ....
「谷川俊太郎さんとイベントします!来てください!」
いつからかだろう
そんなメールばかり届くようになったのは
ストーブの上のやかんが踊る
白い湯気たち お部屋を作る
いっしょうしゅんしゅんし ....
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか
干からびた
噴水の
中を走る
純粋さ
岩の
....
いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になっ ....
足立らどみさんのおすすめリスト
(1755)
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人格と世界観5・ゲーテの世界観と神秘主義(上)
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ひだかた ...
散文(批評 ...
2
25-1-13
甘い夢
-
まーつん
自由詩
4
25-1-13
どうして詩なんか書いてしまうんだろう【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
5
25-1-12
昭和
-
紅茶猫
短歌
4*
25-1-12
WELCOME_TO_THE_WASTELESS_LAND。 ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-12
悲しみの果てに立つ光射す美姿(みすがた)にすがりたい
-
秋葉竹
短歌
2
25-1-11
平手みき①
-
髙任勇梓 ...
短歌
1
25-1-11
見えない未来を信じて
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
2*
25-1-8
IN_THE_DEAD_OF_NIGHT。──闇の詩学/余白 ...
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-1-8
ATOM_HEART_MOTHER。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-1-4
Creative_Writing_Space宣言
-
Creative Wri ...
散文(批評 ...
2+*
25-1-4
裸の王様
-
たもつ
自由詩
4
25-1-4
王國の秤。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-1-3
笑っておやすみ
-
健
自由詩
5
25-1-3
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。
-
田中宏輔
自由詩
17*
25-1-1
ローリング・フトーンズ
-
イオン
自由詩
2*
24-12-31
燃焼過程
-
ひだかた ...
自由詩
4
24-12-31
アフリカの涙
-
atsuchan69
自由詩
20*
24-12-31
冬のにおい
-
山人
自由詩
19*
24-12-31
雪手
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本田憲嵩
自由詩
17
24-12-30
正字旧仮名文語体【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
3
24-12-30
首曳きの唄
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栗栖真理 ...
散文(批評 ...
1
24-12-30
木にのぼるわたし/街路樹の。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-12-30
君の鎖骨_2
-
秋葉竹
短歌
1
24-12-30
第ニの人生、決意表明
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林 理仁
自由詩
2*
24-12-29
頭を叩くと、泣き出した。
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田中宏輔
自由詩
12*
24-12-29
やかんしゅんしゅん_OH!掃除
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松岡宮
自由詩
4
24-12-29
みんな、きみのことが好きだった。
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田中宏輔
自由詩
13*
24-12-27
Chocolate
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鳥星
自由詩
8
24-12-27
すなはまで骨をひろう
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そらの珊 ...
自由詩
15*
24-12-27
1
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