スカートをはいてからおかしくなってしまった
縁側から外宇宙へ向かう道は
あの子の膝にあたまをのせるだけだったのに

まちがいだらけだって言葉に足がすくんだわたしに
日傘が少し傾いた
入り切 ....
もしインターネットに出会ってなかったら
詩を書いてなかった

私はそう思う

私はけして詩を愛してなんかいないと思う
ただ強く自分にこだわっていたいだけ

私は有名と呼ばれる詩人の有 ....
星の形のいるかがいるようなところに住みたいってきみは言ってたね。そういうことを聞くたびにげぼでちゃう、と思っていた。きみが何か得体の知れないきみ特有のユーモアをもってしておそらくは希求した果てに選びと .... 隙間を見つけたので
懐かしくキーボードを手繰り寄せる
またいっそう愚かになってしまっているけれど
私の指は、
私の指のままだった
冴え渡る赤信号のしずけさ
誰もいない青さの中にたたずむ
くやしさ敷きつめて眠れぬ夜となる
さびしんぼうの月あかりがそよいでいる
子供じみた言い訳で日が暮れてくる
たばこ眠れぬ夜を灰にするひと ....
言葉には
口から出る言葉と
思いや考えを文字に託す言葉
以外に

口には出せず
口には出さず
日記にも残せない
残したくない

言葉を持っている

人は生きているあいだに
死 ....
夫が食器を洗ってくれている音がする
それを背中で聴いているのが好きだ
時々、夫は「よーしゃ」「うぉーし(ゅ)」と言う
それは私の心を思いきり健やかに笑わせてくれる
冬の陽だまりは
いつだってやさしくて
初夏の風は
いつだってあたらしい
あなたのとなりで
春を聴いた私は
なつかしい秋を待つために
紅い日傘を買うだろう
野にまう色彩と日差しがあいまっている
ここにある翻りを手探りした元に
揺れるようなブロンズの一部があるといい
夜空に手が届いたなら、星を触ったなら、
どんな感覚だろう。当たり前に恋をして、
幸せ、そうかな、君のためなら、地球が、
逆に回って日の出で止まる、そのせいで、
星は見えなくなって、それが、幸せ ....
眠っている君は川として流れている
川底に愛を沈めたまま
川面では色とりどりの情をきらめかす
やがて海へと至る水量に夢を浸し
無限に湧き出る水源で僕を待っている

眠っている君は電燈として照 ....
小学生のころ
校庭に出て
音の速さを測った

校庭のはじっことはじっこに立ち
ピストルを打つと同時に手をあげる
聴覚と視覚の時間差で距離を割ると
音の速さが出るわけだ

広い校庭に響 ....
いっせいに死んでいく
わたしたちのかけらというかけらが
ただひとつの空という造語をめざして
ふりつもっていく


こんなにも無関心な
あなたたちの静脈が
すずしげな顔でわらべうたを ....
君の旋律に僕の旋律を重ねる
和音が取れたり取れなかったり
美しいハーモニーとは程遠いが
ユーモアに満ちた不協和音が生まれる
君のリズムに僕のリズムを重ねる
互いに思いがけないところで
相手 ....
出会ってから毎日が記念日で
これからも毎日が記念日です
今日はそれを確認した記念日
さよなら、あなたに会えたこと、わたしの運命ができる限りの速さで、あなたに会わせてくれたこと 憶えてる、のこってる わたしはどうしたらいいのかな それでも何かを表現しようとし続けることが、ほかの誰でもな .... 休日なので買い物に出かけると

あちこちで春の賑わいと花が咲いている

なんだか笑ってしまうけど

日差しは暖かく風はまだ少し冷たい

東京は雪だという

テレビをつければコロナウ ....
魔法をかけたのはあなた
とかないのはわたし
「好きでした」一行の手紙が時を止め君が綺麗な声で泣く春



きみの乗るスクーターにはあの頃のセピアの記憶をまだ積んでいる




弓なりに背を反りかえし喘いだらダメだとわかって ....
春のなかで
君は自由で
ちょっと涙があふれそう

空が
向こう側にむけて
ぎゅうっと伸びていく
薄まっていく
絡まっていく

ぼんやりと窮屈な春のなかで
君は自由で
ぼくは ....
遠いどこかの占い師が引いたタロットカードの審判を、いたずら好きの風がさらっていった。


おもむろに彼は彼女の義眼にキスをした。
開け放たれた窓からいたずら好きの風が迷いこんできて彼女の細い髪 ....
僕は桜の道を歩いたのだ
家に帰る時 桜を見ているふりをして 
タワレコの前にCDを見に現れる 家に帰る時に
でも ああ 僕が歩いたことのある道を


僕は店の前に現れる タワレコの 
そ ....
 
 
とり急ぎ、という言葉を初めて聞いたとき
鳥も急ぐのだと思った
正確に言うと
へえ、鳥も急ぐんだ、と思った
それはユウコの初めての言葉だった
今思えばあの頃
鳥は皆、急いでいたよ ....
後ろで手を組んで
足をそろえて
ちょこんと立つ女の子のように

春が遠くで見ている

少し
体を傾けて

小さく笑いながら
いつものように笑うことを諦めたままで
きみはちょっと怖くもみえる
顔をしているけど
ぼくにだけ
わかってしまうよ
恋だ

きみの恋は困難で
いいかえればとても時間と手間と苦労をきみに
 ....
ギフの男の子としての最後の時間がまるでダイヤモンドのように煌めいている 月見さんのお葬式に行くために
月見さんと一緒にいる
彼女はただ薄目で虚空を見つめながら
静かに手をのばしている

僕は凪いでいる
泣いてはいない
晴れてもいない

月見さんのお葬式に ....
 
 
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ....
とても良い朝には
きみに電話をして

かわいい化け物の話とか
食べきれないピザの大きさなんかを
評論してみたいんだ

ときどき売りにゆく
柱時計がボーンと鳴り

寺山修司が競馬新聞 ....
死ななくて済むんだろうと思ってるお酒が飲めるようになったら

何回もやり直して水に流す横顔にまた夢をみている

触れないとわからないようにしていたいきみに魔法がなくてよかった
水宮うみさんのおすすめリスト(1495)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日傘とパンクロック- カマキリ自由詩320-6-12
もしインターネットに出会ってなかったら- こたきひ ...自由詩220-6-11
ワンノートサンバ- 万願寺自由詩2*20-6-1
_- もっぷ自由詩320-5-31
インソムニア- 直治俳句220-5-31
はじめに言葉があった- こたきひ ...自由詩320-5-21
すみれ日記- もっぷ自由詩320-5-18
今日の風- もっぷ自由詩320-5-9
_- 雨へのダ ...自由詩320-5-5
星屑の詩- 樹 なぎ自由詩420-5-5
眠り- 葉leaf自由詩220-5-5
音の速さ- にゃんし ...自由詩120-5-1
降る雪の病- すいせい自由詩4*20-4-22
音楽が生まれる- 葉leaf自由詩120-4-22
記念日- 葉leaf自由詩120-4-14
夢が醒めても- 星染自由詩120-4-4
メモ- かば自由詩120-3-31
十七夜月- もっぷ自由詩220-3-29
さまざまな世界で鴉が鳴いている- 秋葉竹短歌820-3-27
自由さ- はるな自由詩620-3-24
ナイトの忠義- 幽霊自由詩120-3-23
桜とタワレコ- 番田 自由詩220-3-23
生活- たもつ自由詩9*20-3-20
ひなた- ガト自由詩10*20-3-19
とてもふつうのありきたりな- 万願寺自由詩220-3-13
ギフと。- もっぷ自由詩120-3-11
朝と- プル式自由詩720-3-6
西陽- たもつ自由詩420-2-29
あさ- 梅昆布茶自由詩12*20-2-18
a- 星染短歌1*20-2-16

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